草野・田主丸

ぶらり★くるめ
草野
vol.12
草野
田主丸
DYDEN
1582年に完成した、筑後国国司・草野氏の新居城
「発心城」
の城下町として発展してき
た草野。当時、周辺地域の中で最大規模の町として交通、運輸、通信上の重要な役割
を果たしていました。現在は、和洋折衷型の建造物が伝統的な町並み景観を作り出し
ています。また、柿・苗木畑・萱葺きなどの特徴を持つ家々が点在し、美しい庭園を
持つ家も多く見られます。ツバキの古木も多く、2010年には国際ツバキ会議が開催さ
れ、国内外から多くの方が草野を訪れました。
JANUARY 2015 Vol.685
世界各国のつばきが。
山辺道文化館
世界のつばき館
国登録の文化財。市内に建築中だった病院本館部
分を医師が移築し、1914年に完成したものと言
われている。ベランダや廊下にも繊細なデザイン
が施され、大正初期の洋風の病院として希少価値
がある、と高い評価を受けている。大正時代の歴
史的建造物を保存し、伝統文化に関する資料収集、
地域の交流拠点として一般公開されている。
「楽しく生まる」から
「たぬしまる」の
名が付いたと伝えられている田主丸。
田主丸 古くからカッパの町として知られ、
町内には 1500体のカッパ像があるそ
うです。また、巨峰誕生の町であり
「ぶどう狩り」
発祥の地でもあります。
古墳も点在し、
古代史の世界を覗くこともできます。耳納連山を
借景に、目を楽しませてくれる風景が続き、散策
にも最適な場所です。
古くからツバキの生産が盛んな草野地域の
特性を生かし、世界のツバキを収集・展示
している施設。展示施設にはベトナム、
中国、
日本などの原種ツバキ100以上が展示され、
庭園には正義、福娘などの久留米ツバキ約
50 種160本が植栽されている。
ま さ よ し
田主丸駅
(カッパ駅)
カッパの形をした駅舎。
(反対のホーム側も
同じデザイン)
。田主丸ふるさと会館も兼ね
ている。ホームには大きなカッパ像も。
〜田主丸には古墳がたくさん〜
全長103m、後円部の直径60m
の九州最大の前方後円墳。6世
紀後半から末にかけての築造と
見られる国指定の史蹟。
大塚古墳
寺徳古墳
山苞の道
国指定の古墳。探し回ってやっ 山に包まれたおみやげの多い道という意味で
と発見。丹と緑の彩色の円文、 名付けられた山辺を通る散策路。
果樹園やギャ
同心円文、三角文の装飾がある。 ラリー、
ワイン工場、
美味しいお店が建ち並ぶ。
明治29年発掘。
「美しい日本の歩きたくなる道500選」
にも選
ばれている。
大けやき
山苞の道にある鳥越農
場の敷地内に入ると見
えてくる大けやき。枝
が高く、空に向かって
大きく広がっている。
周辺のスポット
紅乙女酒造
世界初の胡麻“祥”酎酒造所。耳納山の
伏流水から生まれ、風味豊かな胡麻の
香りと熟成されたまろやかさを愉しめ
る。喫茶店や販売所も併設されている。
シェ・サガラ
パンや焼菓子が充
実。クロワッサン、
メロンパンが人気の
おしゃれなパン屋。
農 (みのり)
予約制のうどん屋。古民家
(吉岡
第2代社長)の木材が門や建屋の
至るところに移築されている。