1 ヒストアクリルガイドライン 構造化抄録フォーム ガイドラインタイトル 項目名 文献 No. ID 文献情報:著者、タイトル、雑誌名、発行年、巻(号)、 ページ 血管内投与禁忌の塞栓物質ガイドライン ヒストアクリル塞栓術 80 9848842 MichaeI Lefkowitz, Steven L.Giannotta, CrantHieshima, Randall Higashida, VanHalbach, Christopher Dowd, George P.Teitelbaum, Embolizatio of Neurosurgical Lesions Involving the Ophthalmic Artery, Neurosurgery 43:1298-1303,1998 目的 研究デザイン(メタアナリシス、システマティックレビュ ー、RCT、ケースコントロール、症例報告) エビデンスレベル エビデンスレベル (二次チェック) 対象(患者、疾患、病態など) 症例数 研究施設、国 介入/検査 眼動脈から栄養される病変の治療のために、眼動脈を含む 塞栓を行う効果と合併症の評価 ケースシリーズ Ⅴ Ⅴ 1991.12—1995.2 に眼動脈を含め塞栓を施行された12症 例15回(男9、女3、9—65歳)、眼窩 AVM4例、dural AVF4例、眼窩髄膜腫2例、蝶形骨髄膜腫1例、鼻腔の若 年性血管線維腫1例 12症例、計15回の塞栓 University of California, USA DSAで血流評価後、全身ヘパリン化、眼動脈にマイクロカ テーテルを挿入、25mgのアミタールを動注して5分間視力 に問題がなければ0.5mlの1%リドカインを造影剤に混ぜて 動注。これらのテストで一過性の視力障害が生じた場合は カテ位置修正や塞栓物質を考慮する。テストで問題がなけ れば塞栓を行う(PVA, coil, NBCA) 評価項目 統計手法 結果 病変の種類、使用した塞栓物質、合併症、転帰 なし 14部位で塞栓成功 2部位でリドカイン/アミタールテストが陽性で、うち一 例は塞栓せず、もう一例は2mm コイルで塞栓 4日間持続する一過性の視力障害が一例で生じた 結論 症例を選択し、塞栓物質を慎重に使用し、直前にアミター ル/リドカインテストを行えば、眼動脈から栄養される病 変の塞栓は安全に行える CQ1 ヒストアクリルの血管塞栓の機序ならびに効果に関 する記載(有の場合、その内容も) CQ2 どのような状況が適応かについての記載 有(有の場合:PVA よりも永久的な塞栓物質と記述されて いるのみ) 有(有の場合:NBCA は PVA よりも永久的な塞栓物質なので、 外科的治療が不可能と思われる症例で用いる) CQ3 ヒストアクリル血管塞栓術による合併症に関する記載 有(有の場合:眼筋炎の可能性、視力障害の可能性、 CQ4 ヒストアクリルの安全な使用方法に関する記載 有(有の場合:目的血管までカテーテルが到達したらアミ タールテストとリドカインテストを行って一過性の視力 障害の出現の有無を確認する。経験のある神経放射線科医 が行うべき) CQ5 ヒストアクリル塞栓術施行時の疼痛対策(前投薬、局 所麻酔、全身麻酔、薬剤の血管内投与、その他)に関する 記載。 有(有の場合:アミタール/リドカインテストの結果がわ CQ6 ヒストアクリルの血液凝固能低下時の有効性に関する 記載 無 からなくなるので全身麻酔は極力避ける) 2 CQ7 ヒストアクリル使用時に混合する造影物質に関する記 載 CQ8 ヒストアクリル使用時のリピオドールとの混合比に 関する記載 CQ9 ヒストアクリルと他の塞栓物質併用に関する記載 無 コメント 作成者 作成日 班長コメント・班長名 委員会コメント・委員会名 PVA と NBCA とエタノールの使い分けの基準が不明 濱口 2011.8.26 竹内義人 血管塞栓術に用いる NBCA のガイドライン作成委員会 無 無
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