1 ヒストアクリルガイドライン 構造化抄録フォーム ガイドラインタイトル 項目名 文献 No. ID 文献情報:著者、タイトル、雑誌名、発行年、巻(号)、 ページ 血管内投与禁忌の塞栓物質ガイドライン ヒストアクリル塞栓術 176 20431886 Yonemitsu T, Kawai N, Sato M, Sonomura T, Takasaka I, Nakai M, Minamiguchi H, Sahara S, Iwasaki Y, Naka T, Shinozaki M. Comparison of Hemostatic Durability between N-Butyl Cyanoacrylate and Gelatin Sponge Particles in Transcatheter Arterial Embolization for Acute Arterial Hemorrhage in a Coagulopathic Condition in a Swine Model. Cardiovasc Intervent Radiol. 2010; 33(6): 1192-7 目的 研究デザイン(メタアナリシス、システマティックレビュ ー、RCT、ケースコントロール、症例報告、 、) エビデンスレベル エビデンスレベル (二次チェック) 対象(患者、疾患、病態など) 症例数 研究施設、国 介入/検査 凝固障害のある豚外傷モデル(腎臓・脾臓)に対する NBCA・ 動物実験(豚) Ⅵ Ⅵ 実験豚 4 匹(20 出血) 和歌山医大、日本 瀉血とヘパリンで軽度凝固障害群と高度凝固障害群の2群 に分け、NBCAとGSで5出血ずつTAE 評価項目 止血率・再出血率、病理学的評価 統計手法 結果 なし 結論 CQ1 ヒストアクリルの血管塞栓の機序ならびに効果に関 する記載(有の場合、その内容も) CQ2 どのような状況が適応かについての記載 一次止血:軽度・高度凝固障害群どちらでも全例で成功。 再出血:軽度凝固障害群では GS・NBCA とも再出血なし。高 度 凝 固 障 害 群 で は GS4/5(80%) が 5 分 後 に 再 出 血 、 NBCA1/5(20%)のみ 15 分後に再出血。 病理評価:GS 周囲の赤色血栓は軽度凝固障害群より高度凝 固障害群の方が少なかった。NBCA は切片作成過程で溶出し てしまったのか同定できなかった 30 分以内の止血について、軽度凝固障害では GS・NBCA とも 一次止血・再出血とも問題ないが、高度凝固障害時には NBCA が GS よりもより効果的に止血可能と考えられた 無 高度凝固障害時には(GS よりも止血能力が高い)NBCA が有 用と考えられる CQ3 ヒストアクリル血管塞栓術による合併症に関する記載 無 CQ4 ヒストアクリルの安全な使用方法に関する記載 無 CQ5 ヒストアクリル塞栓術施行時の疼痛対策(前投薬、局 所麻酔、全身麻酔、薬剤の血管内投与、その他)に関する 記載。 無 CQ6 ヒストアクリルの血液凝固能低下時の有効性に関する 記載 高度凝固障害時には(GS よりも止血能力が高い)NBCA が有 用と考えられる CQ7 ヒストアクリル使用時に混合する造影物質に関する記 載 無 CQ8 ヒストアクリル使用時のリピオドールとの混合比に 関する記載 CQ9 ヒストアクリルと他の塞栓物質併用に関する記載 無 コメント 検討数が少なすぎて何とも言えない、脾臓・腎臓と評価の 臓器が混在、30 分以内のフォローアンギオのみで再出血評 価は限定的、病理学的評価において NBCA 脂肪染色ができ ていない、凝固障害の違いによる GS 周囲血栓の定量(断面 無 2 作成者 作成日 班長コメント・班長名 委員会コメント・委員会名 積など)解析ができていない 米満尚史 2011.07.30 竹内義人 血管塞栓術に用いる NBCA のガイドライン作成委員会
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