1 ヒストアクリルガイドライン 構造化抄録フォーム ガイドラインタイトル 項目名 文献 No. ID 文献情報:著者、タイトル、雑誌名、発行年、巻(号)、 ページ 血管内投与禁忌の塞栓物質ガイドライン ヒストアクリル塞栓術 6 6701337 ApSimon HT, Hartley DE, Maddren L, Harper C Embolization of small vessels with a double-lumen microballoon catheter. Part II: Laboratory, animal, and histological studies. Work in progress. Radiology 1984-151(1)-59-64。 目的 研究デザイン(メタアナリシス、システマティックレビュ ー、RCT、ケースコントロール、症例報告、 、) エビデンスレベル エビデンスレベル (二次チェック) 対象(患者、疾患、病態など) 症例数 研究施設、国 介入/検査 マイクロバルンカテによるフロコントロール下での液状 塞栓物質による TAE の安全性の検証 動物実験 Ⅵ Ⅵ 13 匹の犬、4 羽のウサギ。 合計 17 頭 王室perth病院、オーストラリア マイクロバルン併用、LVSR塞栓(4頭)、IBCA塞栓(7頭)、 エタノール塞栓(二頭)、ウサギの下肢IBCA塞栓(4羽) 評価項目 病理標本 統計手法 結果 なし LVSR:腎動脈、腎動脈分枝、腰動脈、SMA小分枝で塞栓成 功。塞栓物質によるカテーテル閉塞、一滴も注入不能例あ り。マイクロカテーテルの径が細すぎるためかと考察され ている。 IBCA:7匹で塞栓成功。血圧制御と正確な注入量決定が重 要。なお手法は以下の通り。IBCA1ccをpantopaque0.3-0.6c とタンタルム0.5gで混合して塞栓物質を作成。バルン閉塞 下造影で注入量決定。死腔体積も織り込む。注入前、5%TZ でカテーテルフラッシュ。IBCAをツベルクリンシリンジに 23G針で吸う。バルンカテを少し一瞬へこませ、血液と触 れさせる バルンカテは注入中膨らませておくのが望ましい。カテー テルの先端に少しIBCA付着する。ロングシースにマイクロ と親カテを一緒に抜去。 結論 マイクロバルン併用液状塞栓物質TAEは有用である CQ1 ヒストアクリルの血管塞栓の機序ならびに効果に関 する記載(有の場合、その内容も) CQ2 どのような状況が適応かについての記載 有・無 ( CQ3 ヒストアクリル血管塞栓術による合併症に関する記載 有(親カテが何度もIBCA注入後に親カテが鎖骨下動脈にひ 有(マイクロバルンによる血圧制御が必要で、かつハイフ ローすぎず、しかもマイクロバルンが容易に挿入できる部 位) っつき、力をこめて抜く必要あり。肋間動脈症例ではバル ンによる血管損傷、血腫を生じた。またしばしばマイクロ カテーテル自体の閉塞による注入不能も生じた。注入中に 2 バルンをへこませると、IBCAの逆流が生じる。しばしばマ イクロカテーテル周囲にIBCAが付着していた) CQ4 ヒストアクリルの安全な使用方法に関する記載 有(IBCAだが、正しい注入部設定、逆流防止、血圧制御。 IBCA、5%TZによる十分なフラッシュ。注入量の正確な決定) CQ5 ヒストアクリル塞栓術施行時の疼痛対策(前投薬、局 所麻酔、全身麻酔、薬剤の血管内投与、その他)に関する 記載。 無 CQ6 ヒストアクリルの血液凝固能低下時の有効性に関する 記載 CQ7 ヒストアクリル使用時に混合する造影物質に関する記 載 無 CQ8 ヒストアクリル使用時のリピオドールとの混合比に 関する記載 無 CQ9 ヒストアクリルと他の塞栓物質併用に関する記載 無 コメント 作成者 作成日 班長コメント・班長名 委員会コメント・委員会名 結構失敗例が多い割に、自信にみちた結論 坂本 憲昭 20110829 竹内 義人 血管塞栓術に用いる NBCA のガイドライン作成委員会 有(タンタルム 0.5g/IBCA1cc)
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