AE100 - 情報通信工学科

科目名
教官名
対 象
開講
単位数 必・選
回路システム学
原 憲昭
電子情報システム工学専攻1年
前期
2 単位
使用教科書
参考書
必修
プリントを使用
小野田真穂樹、
「現代回路理論」 昭晃堂
斎藤正男著、
「回路網理論演習」 学献社
Ford, L.R.Jr.: \Network Flow Theory, ” The
RAND Corp.
授
業
の
概
要
回路システム学とは、いろいろな素子を接続してできる系(システム)について論じる学問
である。近年、コンピュータによる回路の解析や設計が普及し 、回路システム学としても、そ
れに適したものが要求されている。これらの観点から 、グラフ理論、状態変数解析等の回路
システムの基本概念を修得させるとともに 、電気系以外の分野への応用についても適応でき
る能力を養わせる。
授
業
の
目
標
1 回路網解析に必要な知識を修得する。 2 回路方程式の表現法とそのために必要な知識を修
得する。 3 状態方程式について理解し 、その方程式の立て方と解法を修得する。 4 回路網の
持つさまざ まな性質について理解する。
授業の内容
第1 週
第2週
第3週
第4週
第5 週
第6週
第7 週
第8 週
第9 週
第 10 週
第 11 週
第 12 週
第 13 週
第 14 週
第 15 週
評
価
方
針
備
考
時間数
ガ イダンス
回路網の諸定理1
回路網の諸定理2
回路解析のためのグラフ理論の基礎1
回路解析のためのグラフ理論の基礎2
グラフの行列表示1
グラフの行列表示2
回路網解析1
回路網解析2
回路網解析3
状態方程式1
状態方程式2
ネットワークとフロー1
ネットワークとフロー2
試験
定期試験を 60 %、小テストを 20 %、レポートを 20 %の比率
で評価する。小テストの評価は受験しなかった場合は0点とす
る。ただし 、病気等で欠席し 、かつ届けがあったものについては
その後、出席した次の日に同様な試験を実施して評価する。レ
ポートの評価は期限を1週間以上過ぎた場合は0点とする。一
週間以内の遅れは正規の評価の半分とする。ただし 、病気等で
欠席し 、かつ届けがあったものについては 、その後、初めて出
席した日から1週間以内に提出するものとする。
質問は随時受け付けるので、積極的にしてほしい。
小テスト
レポート
小テスト
レポート
関
連
科
目
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
本科における主な関連科目:
電気回路学
電子回路
伝送網理論等。
授業の内容
第1週(ガイダンス)
授業の概要、授業での到達目標と評価法を説明する。
第1週∼第3週( 回路網の諸定理)
本科においても学んだ重ねの理、補償の定理、鳳-テブナンの定理等の回路網解析に必要な諸
定理を見直し 、それらの定理をより厳格な形で整理して、以後の回路解析の基礎固めを行う。
キーワード :網目解析、節点解析、双対性、重ねの理、相反定理、補償の定理、鳳-テブナ
ンの定理、ノートンの定理、帆足-ミルマンの定理
第4週∼第5週( 回路解析のためのグラフ理論の基礎)
素子間の接続を点で 、また素子の持つ種々の特性は無視してこれを単に線で表すと 、回路網
は、点とこれらを結ぶ線に抽象化される。このような点と線からなる図形をグラフといい、グラ
フを用いることによって、素子の特性に依存しない接続関係を基本にした回路の特性を知るこ
とができる。ここでは、回路解析に必要なグラフ理論の用語、基礎的な概念を修得させる。
キーワード :節点、枝、無向グラフ、有向グラフ、部分グラフ、完全グラフ、平面グラフ、
道、連結グラフ、成分、カットセット、閉路、タイセット、木、木枝、補木、
基本カットセット、基本閉路、グラフの階数、グラフの零度、節点の次数、
正規グラフ
第6週∼第7週(グラフの行列表示)
グラフを理論的に処理するためにはグラフを代数的に表現する必要がある。特にコンピュー
タを使用して処理する場合は 、グラフを行列の形で表現したほうが扱い易い。ここではグラフ
を行列の形で表現する方法とその特色を理解させる。
キーワード :節点接続行列、インシデンス行列、カットセット行列、タイセット行列、広
さ優先探索法、深さ優先探索法
第8週∼第 10 週( 回路網解析)
グラフ理論と行列を利用した回路網解析法を理解させる。
キーワード :回路網方程式、枝電流、枝電圧、キルヒホッフの電流法則 (KCL) 、カット
セットと KCL 、キルヒホッフの電圧法則 (KVL) 、タイセットと KVL 、カッ
トセット変換、タイセット変換、節点変換、節点解析、節点方程式、網目解
析、網目方程式、カットセット解析、タイセット解析、カットセット方程式、
タイセット方程式、ダ イアコプティックス
第 11 週∼第 12 週( 状態方程式)
回路網の過渡応答解析に重要な役割を果たす状態の概念と 、それを用いた一階微分方程式で
ある状態方程式の導出方法、およびその性質について理解させる。
キーワード :状態、状態変数、状態方程式、複雑度、固有周波数、初期値
第 13 週∼第 14 週( ネット ワークとフロー)
ネットワークとは、重み付けされたグラフの一種であり、電気回路網、人や物資を道路や鉄道
を通して運ぶ輸送網、情報を伝送する通信網などがある。例えば輸送網や通信網の場合は道路
や通信線を枝、出発地点や発信地点、到着地点や受信地点、交差点や中継点などを節点で表す。
また、道路や通信線を通る人や物資、情報などは、これらを抽象化して、グラフの節点を流れる
フロー ( ow) と呼ばれるもので表す。ここでは最大フロー、最小コストフロー等ネットワークに
おける色々な問題とその解法を理解させる。
キーワード :ネットワーク、フロー、ソース、シンク、フローの保存則、最大フロー、最
大フロー間題、最大フロー最小カット定理
第 15 週 試験