(平成27年3月)(PDF:315KB)

平 成 2 7 年 2 月 2 3 日
愛知県警察本部交通部
交通総務課交通事故対策室
愛知県内の交通事故分析結果(平成27年3月)
~3月はこんな交通事故に気をつけて!!~
過去3年の3月に愛知県内で発生した交通死亡事故51件について分析したとこ
ろ、次のような特徴が明らかとなりました。
1
業務中における死亡事故が多発
3月は年間を通して経済活動が活発 表1 となることから、「業務目的」で通行
している車両運転者が交通事故の原因を作っているケース 表2 が 、 他 の 月 の
平均よりも多い。
表1「経済指標グラフ」
※
愛知県HP「あいちの景気動向(H26年11月分速報)」より抜粋
表2「交通事故の原因を作った当事者の通行目的(過去3年)」
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【県警からのお願い ~キーワード「経済活動の活発化」~】
年度末でお仕事大変だと思います。残業も増え、疲れ切った体で帰宅
時間も遅くなりがちですよね。しかし、そんな時ほど交通事故を引き起
こす危険が増しています。知らないうちに疲れが溜まり「いつもの走り
慣れた道路」「今まで滅多に横断歩行者を見たことがない交差点」「抜け
道として使うような比較的細い道」で事故に遭う可能性も高まります。
運転中は常に「かもしれない」を心掛けてください。
2
飲酒運転に起因する人身交通事故が年間を通じて一番多発
3月は花見や異動期に伴う歓送迎会など飲酒の機会が増えます。こうした
イベントが飲酒運転関連の交通事故の発生にも影響を及ぼしています表3。
表3「過去10年(H17~H26)の飲酒関連人身事故発生件数(平均)」
【県警からのお願い ~キーワード「飲酒運転が多発」~】
厳罰化によって飲酒運転は減ったと言われますが、まだまだ飲酒運転
という犯罪が後を絶ちません。
「飲んだら乗るな!」いつまでこの当たり前の言葉を言わなければな
らないのでしょうか。
県警はこの3月、飲酒運転を徹底的に取締ります!
飲酒を知った上での同乗者や車を使用して来店したことを知った上で
の酒類提供者等も見逃しません!
3
夜間~早朝の若者関連事故が目立つ
18:00~6:00の夜間・早朝に、若者(16~24歳)が当事者となる死亡事故が
多く発生しています表4。中でも深夜帯(23:00~3:00)の発生が6件(40.0%)
もありました。
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【県警からのお願い ~キーワード「若者関連の事故が多発」~】
若者ドライバーは、自動車の運転に慣れてきた頃が危険です。自動車
学校で学んだ運転の基本は、月日が経っても絶対に忘れてはいけません。
交通事故は加害者となっても被害者となっても悲しいことです。
あなたの明るい未来を、交通事故で台無しにしないでください。
自動車運転者はもちろん、自転車、歩行者も「慣れ」「過信」「油断」
は禁物です。卒業式、終業式を終え開放的な時ほど、交通安全行動に努
めてください。
4
その他の特徴(過去3年データより抽出)
(1) 事故類型別
横断中が12件(23.5%)、出合頭が10件(19.6%)、単独が10件(19.6%)
発生している。
(2) 発生時間
夜間の事故は30件(58.8%、日没~23:59が18件(60.0%))であり、う
ち高齢者が関与する夜間事故は6件(20.0%、全て歩行中)ある。
夜間事故のうち、特に発生が多い時間は18:30~22:30の4時間(13件)で、
1時間当たりの発生件数は3.25件と一番多い。
※ 昼間の事故は12時間で20件(1時間当たり1.67件)、その他夜間の
事故は8時間で18件(1時間当たり2.25件)
横断中事故は18:00~22時台に多く発生している(6/12、50.0%)。
出合頭事故は14:00~19:00の間で多く発生している(5/10、50.0%)。
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