情報科学の基礎 社会階層研究と社会調査法

2007/09/21
計量社会学
村瀬 洋一
目的
計量の方法と考え方を身につける
学問の特徴
社会構造を記述し、原因を説明
集中して聴き、ノートをしっかり書いてください
1.計量社会学とは


現代社会学の主流
アメリカ社会学の7割は計量社会学
巨大な現代社会をとらえる
- 厳密な方法論が大切
社会を正確に測定
 大量データをもとに統計分析

現代社会の特徴とは
 社会変動とは

1.1.社会学の目的
1)秩序問題、環境問題、社会問題、治安、逸脱
行動
(協力行動の研究)
- なぜ協力する人がいるのか
2)社会構造(とその変化、社会変動)
労働市場の構造、教育、階層構造
 産業化と不平等
 職業が決まる構造とは
 情報化、新しい産業

中略
ビデオ
現代日本の形成過程
「都市の生活」
戦前、戦中の生活の変化(社会変動)
大衆化(大量消費)
都市の問題
アジアで数少ない言論の自由、選挙
農村部の力が強い
村の選挙の体質
ビデオ テレビ50年
60年安保と所得倍増
学生の意見
日本社会の特徴とは
サブカルチャー、マンガ、ゲーム機
サッカー弱い
利潤追求
画一化
不安定な政治
能力主義(学歴)社会
IT化
メディアの力が強い
個人主義
型が決まっている
資料 小ブルーカラーの進学率が上昇なぜ?
1.7.社会学的な特徴
急激な社会変動のもとに成立
↓
価値観の違い(都市と農村、年齢層)
集団主義、儒教的価値観
宗教的倫理感は低い、しかし低犯罪
学生の意見
地位を感じるとき
 新丸ビルや六本木の高級な店
 親のコネで就職が決まるという噂
 生活保護や文房具を買えない子のニュース
 ホームレス
 私立中では格差を感じた。宗教の支部長の跡継ぎ
 中学からの内部進学者は育ちの違いがある
 親職や親学歴により教育内容は違うかも
 立教では格差を感じない
 一般的には階層による差は大きくない。個人の力でどう
にかできる場合が多い。
 普段生活している上では、大きな格差は見られない。
2.実証のプロセス
基本的な問
理論と実証の往復とは
よい理論の作り方は?
キーワード
因果連関図、疑似相関
理論
理論命題
検証や修正
操作仮説
調査と分析
現実
例 産業化命題
産業化が進むほど平等化が進む
各概念
どう測定するか
原因が複数ならば
X1
b1=0.15
X2
個人の努力
b2=0.30
数式で書くと
Y=a+b1X1+b2X2
Y 被説明変数(従属変数)
X 説明変数(独立変数)
b 回帰係数
より一般的には
X1
X2
b1
b2
Y1
X3
X4
b3
b4
今後の予定
3.社会変動の理論
4.社会の測定とは?
5.構造分析の問題点
6.メリトクラシー
7.社会の今後 将来予測は可能か
問 日本は豊かになったのか
余暇活動は少ない
 大都市部での長距離通勤
 狭い住居
 地域での人間関係は少ない

4.社会の測定とは

地位や社会構造を測定するには

キーワード
社会的資源、職業威信スコア
4.1.社会からデータを取る方法
 調査
-社会学
 実験
-心理学
 観察(質問しなくてもよい) -人類学
 内容分析
文書や映像の収集、GTA
 マクロデータ利用
国別や県別など集計レベル (マクロレベル)
のデータ
5.社会構造の分析
社会移動とは
キーワード
構造移動、循環移動、開放性係数
社会学の特徴
連続量
- 調査データを重回帰分析
カテゴリカルデータの重視
- 職業の分析
クロス集計表の分析、ログリニア分析
移動とは何か
原純輔・盛山和夫『社会階層』
独立状態の計算
『よくわかる社会学』 開放性インフレ