本橋は、群馬県八ツ場ダム建設に伴うJR吾妻線線路切り替えにより計画された吾妻川を渡 河する橋りょうであり、3径間連続PRC斜版橋(L=390.0m)及び単純PRC中路橋 (L=41.0m)で構成される橋長 431m の橋りょうである。 PRC斜版中路箱桁の中央スパン 167.0m は国内最長であるとともに、主塔に採用してい る独立 4 本柱という形状は世界初の試みである。 主塔部 主塔部断面 標準部断面 ◆最適な全体構造の提案 既設計のラーメン構造から、4柱式主塔と壁式橋脚によるフローティング構造に変更す ることにより、温度等の設計荷重、地震に対してバランスの良い構造系への改善を図った。 また、桁高制限を受ける曲線橋であるため、既設計のH形断面から中路箱形断面への変更 することにより、ねじりに対する剛性の確保を図った。 ◆4柱式主塔を有する斜版橋の構造特性評価 3次元FEMモデルを用いて主桁、斜版およびサドル部の解析を実施し、鉄筋による補 強の行うとともに、3次元非線形動的解析により下部工・基礎工・支承部の設計を実施し、 基礎のスリム化を実現した。 キーワード:連続桁 中路桁 PRC斜版橋 八千代エンジニヤリング株式会社 桁高制限 直接基礎 (主)松浦康博 (照)河瀬日吉 (担)信夫芳広、石川義樹 他 【完了日:平成 17 年 10 月】
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