アメリカンフットボール三田会会報～２００９年秋季シーズン開幕号～発行責任者会長神田克美神田会長ご挨拶アメリカンフットボール三田会会長神田克美会員の皆様、こんにちは。台風や地震、そして異常なほどの集中豪雨に見舞われた今年の夏も過ぎ、いよいよ２００９秋季リーグが開幕します。今年の車山の夏合宿では、現役諸君の期待に反して雨で練習が出来ない日も多く、秋季リーグ戦に向けて気を揉んだ関係者も多かったとお思います。私自身も８月１０日（月）の朝、車山の合宿所を訪問しましたが、生憎の大雨で午前の練習はグラウンドでは実施出来ず、体育館での取り組みになってしまいました。しかしながら、関東の各チームを取り巻く自然環境に差があるわけではなく、９月６日の第一戦に向けて一日一日を大切にして、準備を重ねていくことしかありません。現役の諸君と指導陣には、第一戦から我々が目指す慶応義塾のフットボールを成し遂げていけるよう、強い意志に燃える闘争心で戦い抜いて欲しいと心より期待しています。今年のリーグ戦を終えると、来年は創部７５周年の節目を迎えます。今年の夏合宿が雨で苦しめられたお話をしましたが、現在７５周年記念事業募金として、三田会を挙げて取り組んでいる「２０１０年のグラウンド拡張、人工芝の設置、クラブルームの部分改修」は、アメリカンフットボール部の将来のためにも何としても実現させねばならない事業と確信しています。既に多くの方からのご支援をいただいていますが、まだまだ目標には達しておりません。この創部７５周年記念事業募金活動にますますのご支援とご協力を心よりお願い致します。リーグ戦での現役の目標達成、そして三田会としても記念事業募金活動目標達成を成し遂げましょう。小安部長ご挨拶リーグ戦を直前にひかえて部長小安重夫秋シーズンへ向けて会報が刊行されるにあたり、部長として一言ご挨拶申し上げます。現役は秋のリーグ戦での勝利を目指し、合宿で猛練習を重ねております。合宿が終わればいよいよシーズン入り、これまでの力を一気に昇華させる時が来ます。今年の４年生は塾高でクリスマスボウルを勝ち、日本一の座をつかんだ学年が主役です。春の納会の際に笹谷主将と安藤蝟ｱが力強く「もう一度日本一を目指す」と宣言したように、甲子園を目指して全力で戦う覚悟です。ご承知のように、今年はチームのフロント・コーチングの体制が大きく変わりました。山澤監督、岩岡助監督のもと、カートローズオフェンスコーディネーターとコーチ陣が一致協力してチームワークやスキルを磨き、選手の能力を最大限に引きだすべく練習を指導しております。新しく作ってきたシステムが秋のシーズンで大きく花開くことを期待しているところです。三田会の皆様が常に現役を暖かく見守ってくださり、惜しみない援助を与えて下さることには本当にありがたいことです。最近はリクルート活動も順調に進み、選手層も厚くなってきました。このようなリクルート活動にも三田会の皆様の多大なお力をお借りしており、大変感謝しております。スポーツ推薦制度を持たないハンディを地道なリクルート活動で克服し、リーグ戦ﾅ勝利を収めることこそが学生スポーツの真骨頂だと思います。いつも感じることですが、三田会の皆様からは「皆で力を合わせて甲子園で日本一を掴むぞ」という強い意志、現役との一体感を感じます。このような応援をいただける現役は本当に幸せです。現役の学生には折に触れ、三田会の皆様のご援助があるからこそフットボールに打ち込めるのだということを言い聞かせておりますが、リーグ戦を勝ち進むことでご恩返しをしたいと思います。慶應義塾體育会の目指すところは、選手やスタッフが他の学生の模範となる大学生活を送り、卒業して立派な社会人として活躍することです。学生時代から色々とご援助・ご指導をいただけるだけでなく、社会人になっても三田会の先輩のご指導を頂けることはユニコーンズの学生ﾉとって大変幸せなことです。どうか、これからも引き続き色々な面からのご支援ご指導をよろしくお願いいたします。最後になりますが、これから始まる長いリーグ戦を戦い抜き、各プレーで１ヤードでも前に進むにあたってはスタンドからの声援が何よりの力です。秋のシーズンも多くの方に試合会場へお運びいただき、大きな声援をいただけますよう、心よりお願い申し上げます。－ 1 －山澤新監督より２００９年リーグ戦に向けて監督山澤真樹常日頃、Unicornsのために多大なるご支援・ご協力を賜り、誠に有難うございます。新チームとしての組閣スタートが3月後半からと例年に比べて大幅に遅れ、早慶戦に大敗を喫したチームが、春季シーズン尻上がりに調子を上げ、後半に於いて同志社・神戸の関西チームには完勝するところまで漕ぎ着けました。また例年以上に有望なタレントの揃った新入部員は、春季最終の早慶新人戦にも逆転勝ちを収め、明るい話題を提供してくれました。例年にない実戦形式を導入した夏合宿も無事終了し、開幕戦に向け、チーム全体で士気を高めている状況です。関東制覇→甲子園出場を目指す我々にとって、関東一部Aブロックは全く気の抜けないゲームが続きます。法政・明治という強豪校以外でも決して安閑として臨める試合はないと思っています。私からは常に選手に「慶應のゲームをして、相手を打ち負かそう」と訴えています。決して相手のペースに合わせるのではなく、自分達のフットボールを信じ、磨きをかけ、自らミスなどによって自滅する事なく、勝利を得る事が我々のとるべき道だと確信しています。オフェンスはQB・WR・RBといったスキルポジションにベテラン・若手含めて名手が揃っており、若手中心のOLのパワーアップによって確実な得点力アップを目指します。ディフェンスは、津田新コーディネーターの指揮するディフェンスシステムが浸透し、若手主体のＤＬ、経験豊富な駒の揃ったＬＢ、ベテラン・若手のコンビネーションが楽しみなＤＢの総合力で臨んで行きます。また昨年課題であったキックについては若手の成長が著しく、パントも安定したパフォーマンスを発揮してくれると信じています。前述の通り、決して楽なリーグ戦でない事は明白です。新生Unicornsの勝利のためには皆様の温かく厳しいご声援が欠かせません。真に日本一に日々取り組んでいる2009Unicornsへのバックアップを何卒宜しくお願い申し上げます。２００９秋の試合日程日時対戦相手試合会場 9月6日(日) 10:30 慶應義塾－東海大学アミノバイタルフィールド 9月19日(土) 14:30 慶應義塾－東京大学アミノバイタルフィールド 9月27日(日) 13:45 慶應義塾－横浜国立大学 10月11日(日) 16:30 慶應義塾－一橋大学アミノバイタルフィールド 10月18日(日) 15:45 慶應義塾－法政大学川崎球場 10月31日(土) 16:30 慶應義塾－明治大学アミノバイタルフィールド 11月8日(日) 13:45 慶應義塾－日本体育大学アミノバイタルフィールド 11月15日(日) 準決勝 11月29日(日) 決勝－ 2 －川崎球場駒沢陸上味の素スタジアム２００９年度公式規則の変更１．４０秒計の導入プレークロック（現在の２５秒計）は、試合の進行状況に応じて、計時時間（スナップまでの許容時間）が、４０秒または２５秒の２種類になった。ボールデッドとなると原則的に４０秒からカウントダウン。例外的に２５秒から計時する。(レディ・フォー・プレーで開始) 反則の発生、チームタイムアウト、メジャー、攻守交代など２．キックオフ時のキック側制限線の変更キックオフ時のキッキング・チームの制限線は３０ヤードライン（現行は３５ヤードライン）となる。３．アウト・オブ・バウンズ後の計時開始の変更前後半の最後の２分間を除き、ボールキャリア、ファンブルまたはバックワード・パスがアウト・オブ・バウンズに出たときには、ゲームクロックはレディ・フォー・プレーで計時開始。なお前後半の最後の２分間は、従来どおり、スナップで計時開始であり、ファンブルした地点より前方でファンブルがアウト・オブ・バウンズに出た場合は、レディ・フォー・プレーで計時開始。４．ジャージの色の規定変更ビジティングチームのジャージは白色が原則であるが、本年より次の２項目を満たせばカラー・ジャージの着用ができる。ビジティングチームがカラー・ジャージを着用することをホームチームが試合前に文章で合意する。両チームのジャージが対照的な色であることをホームチームの所属する競技団体が認める。５．攻撃側フォーメーションの条件変更攻撃側のラインマンは最小限７名という制限が無くなり、攻撃側のフォーメーションは次の２条件を満たす。５０～７９の番号のプレーヤーがスクリメージライン上に少なくとも５名バックは最大４名６．無資格レシーバーの前進の制限本年より、ニュートラル・ゾーンを越える正当なフォワード・パスが投げられる場合は、そのパスを投げ終わるまで、当初に無資格レシーバーだったプレーヤーは、相手との接触の有無に係らずニュートラル・ゾーンを越えて３ヤードまでは進むことができる。７．フェイス・マスクの反則の追加フェイス・マスクの反則の対象が、相手のフェイス・マスクやヘルメットの開口部にチンストラップも加わる。ひねる、まわす、または引く行為に関しては変更なし。８．キッカーに対する保護条項の変更スクリメージ・キックのキッカーは、以下の場合にキッカーとしての保護がなくなり、キッカーに対する乱暴な行為の反則の対象外。自分の身体のバランスが戻るのに充分な時間が経過したとき（従来どおり）キックの前にキッカーがボールを持ち「タックル・ボックス」の外に出たとき９．「タックル・ボックス」の定義の新設｢ニュートラル・ゾーンとＡチームのエンドライン、及びサイドラインに平行でスナッパーから５ヤードの２本の線に囲まれた長方形のゾーン｣１０．「ブロッキング・ゾーン」の定義の変更従来のいわゆる「クリッピング・ゾーン」は、本年より「ブロッキング・ゾーン」の名称となった。ゾーンの縦横の長さの変更はないが、その中心が従来の「攻撃側中央のラインマン」から「スナッパー」に変更された。なお、このゾーンは、従来どおり、ボールがこのゾーン外に出ると消滅する。１１．ひどい（悪質な）パーソナルファウルに対する制裁ビデオによる検証が可能であることを前提にして、ひどい（悪質な）パーソナルファウルに対して、競技団体による追加的処分が認められる。１）退場になった場合は自動的に、かつ当該チームの次の試合の前に、追加的処分の検討のため競技団体によるビデオの見直しが行われる。２）退場を伴わない「狙い撃ち」も自動的に、かつ当該チームの次の試合の前に、追加的処分の検討のため競技団体によるビデオの見直しが行われる。３）反則と判定されなかったひどいパーソナルファウルに対しても、競技団体によるビデオの見直しにより反則であることが明らかになった場合は、当該チームに次の試合の前に、処分の対象となることがある。－ 3 －春の試合結果日時対戦校試合会場 2009/4/19（日） 13:30 慶應２４ＶＳ７神奈川大学アミノバイタル 2009/4/29（水） 14:00 慶應３ＶＳ４７早稲田大学駒沢陸上競技場（第５７回早慶アメリカンフットボール対校戦） 2009/5/10（日） 16：00 慶應７５ＶＳ０学芸大学アミノバイタル 2009/5/17（日） 11：00 慶應１４ＶＳ９立教大学アミノバイタル 2009/6/07（日） 14：30 慶應４９ＶＳ２０同志社大学 2009/6/13（土） 14：00 慶應３５ＶＳ６神戸大学王子スタジアム（遠征） 2009/6/28（日） 14：00 慶應２０ＶＳ１８早稲田大学東伏見・早稲田フィールド（ＪＶ戦）日吉陸上競技場（定期戦）「ＹＥＡＲＢＯＯＫ２００９」春の試合結果詳細や秋への展望、また選手・スタッフの紹介、８０ページに及ぶこの「ＹＥＡＲＢＯＯＫ２００９」で、ユニコーンズの全てが分かります。現役が、５００円で販売しておりますのでご購入の場合は、ＦＡＸにて「イヤーブック購入」卒年・住所・氏名をお送り頂き、送料２００円で合計７００円を下記口座へお振込み下さい。三菱東京ＵＦＪ銀行自由が丘駅前支店（普）１６００８６５口座名慶應義塾体育会アメリカンフットボール部代表富永真帆（振込確認次第発送致します。売上の１部は現役の援助金となっております） FAX：０４５－５６３－４０３９ MAIL：[email protected] ☆夏合宿リポート☆ 今年も車山高原・車山ハイランドホテルにて、第１次合宿が８月５日～１１日・２次合宿が８月１４日～１９日まで行われました。取材に訪れた前半７日～１０日は、低気圧と台風の余波で雨の多くカミナリによる練習中止やミーティング、体育館の練習になってしまいました。それでも選手達は、秋のリーグ戦優勝に向けて一生懸命練習に励み、チームの状態も良くなってきたようです。ＯＢの方々、ご父兄の方からは、合宿所に差し入れをして頂き、現役達も非常に感謝しておりました。第２次合宿は天気も回復し、前半の遅れを取り戻し、順調にスケジュールを消化したようです。秋が楽しみになる内容と、評価したいと思います。取材・米本－ 4 － ☆キャプテン笹谷・主務安藤に聞く☆ キャプテン・笹谷自分に代が代わり「日本一」になるという目標を掲げているが、春の早慶戦に負けて、非常に悔しい思いをしました。しかし、「日本一」になりたいという思いは依然ブレずに、チームの目標として確認出来ています。この夏合宿でオフェンス・ディフェンスが１つにまとまり、個人個人のプレイの精度を高め、選手１２５名・スタッフ４８名全員で一丸となり、まずは東海大への雪辱戦に目標を定めて練習しています。今合宿においては練習のテンポも上がり、勢いも見られて来て、春には勝負所で咬み合いを欠いた部分もありましたが、現在は「勝てる」という意識が非常に高まって来ています。初戦の東海大戦から、自分達のプレイをし、全力で勝ち抜いていきます。ＯＢの方々には、是非応援に来て頂きたいので、宜しくお願い致します。主務・安藤私は高校のときから１度も法政に勝ったことが無いので、４年生最後シーズンで絶対法政に勝って日本一になりたい。早稲田とのＪＶ戦までは、４年生から１年生まで同じ練習をせずに来た、この合宿において上級生下級生関係なく、チーム全体がレブルアップ出来る良いチャンスでもあり、一丸となりリーグ戦全勝で、更にクラッシュボウルで優勝を勝ち取りたいと思います。今年は全体的にモーチベーションの高く、とても期待が出来るチームなので、ＯＢの皆様には是非とも試合会場に足を運んで頂き、応援を宜しくお願い致します。－ 5 －年会費お支払いとグラウンド改修募金のお願い１．年会費 2009年度年会費未納の方は以下の口座にお支払いお願いします。年初の入金目標に、あと250名、達成率60％です。会員皆様のご理解をお願いします。（今年3月に卒業され、自動引き落とし申し込みされた方の年会費は秋に手続きしますので、お振込みされなくて結構です）三井住友銀行浅草橋支店（６１４）普通預金５１２２６３３慶応アメリカンフットボール三田会年会費卒業後5年間 15,000円女性会員 15,000円卒業後6年を経過した会員 20,000円＊65歳以上の会員の方々の年会費は、ご寄付扱いとさせていただき、お申し出により会費請求をしない制度があります。（昭和41年卒業以前の会員が対象です）＊会員数が増え、同姓同名者がおります。お名前の前に卒業年度を入力お願いします。２．創部75周年グラウンド改修事業のための募金活動本年4月お手元に事業内容、募金要領がお届けされています、現在80件の会員様や企業、有志の方々からお振込みいただいております。多くの会員様のご協力で現役のために改修事業を実施できるようお願いします。三菱東京UFJ銀行大伝馬町支店（027）普通預金口座番号 0016596 アメリカンフットボール三田会 1口 50,000円（できれば２口以上お願いします）お問い合わせ先は以下までお願いいたします 55年卒堀雅之電話 03－3225－8338（自宅）メール [email protected] 沢柳ヘッドコーチ退任１０年間ユニコーンズのヘッドコーチとして、勝利へ貢献して頂いた沢柳ヘッドコーチが、退任されました。彼の功績に対し、アメリカンフットボール三田会では、去る７月８日に慰労会を行い、慰労金とペナント盾を贈呈しました。同時に山澤新監督の激励会も催され、５０人以上のＯＢの方々にご参加いただきました。沢柳さん、有難うございました。そして、ご苦労様でした。編集後記今年も現役の合宿を視察に行ってきましたが、現役には勝つ喜びを与えてあげたいと思いました。アメリカンフットボール三田会は、現役が一生懸命勝利に向かい練習出来る環境を整えてあげることが、最大の目標と感じております。新生指導人に対しても、彼らを支え、やり易くしてあげることも大切だと感じます。シーズン間近、勝利に向かいまい進してもらいたいと思います。皆様も是非応援のほど、宜しくお願い致します。広報・５２年卒・米本篤弘－ 6 －