この記事をPDFで見る - アクタス税理士法人 ACTUS

 赤坂中央ビル7F
法 律 業 務 、証 券 投 資および 不 動 産 投 資スキームの構 築に関
p a r t n e r s . com/ T E L / 0 3 - 3 3 5 2 - 8 5 0 0 M a i l /
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する法 律 業 務 、訴 訟 業 務 等 U R L / h t t p : / / s p r i n g -
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化 、経 営 指 導 、経 理 代 行 、人 事 労 務コンサルティング 、システ
経営者のための成功するM&A
ムコンサルティング U R L / h t t p : / / w w w . a c t u s . c o . j p /
T E L / 0 3 - 3 2 2 4 - 8 8 8 8 M a i l / i n f o @ a c t u s . c o . j p
激 動 する経 済のなか、中堅・ベンチャー企 業にとってもM&Aという選 択 肢は軽 視できません。M & Aに
関する全般的な流れ(ステップ)から、M&A実務のポイントや注意点など、事例を交えながらお話しします 。
年 目 のアパレルの 卸 売 業 。
■ 相 談 者の会 社 プロフィール
設立
ここ 数 年 は 成 長 期 で あり 、
売 上は順 調に増 加 。
M&Aの方 法や
注 意 点について
ご教 示 ください。
M&Aとは「時間を買う」
こと。
そして、
シナジーによって
成長が加速する
事業を引継ぐ2つの手法
株式譲渡とは、「会社の経営権とし
ての株式を売却して、
いわば会社それ
る もの( = 企 業 評 価 書 )が 必 要 にな
問 題 も 発 生し ま す 。そこで基 準 とな
う 簡 単にはいかないものです。税 金の
事業を引継ぐ代表的な手法に株式
譲渡と事業譲渡があります。
自 体を 包 括 的に譲 渡 すること 」を 意
す。
シー ズンものや 購 買 層によって、
味します。引継ぐ側は、不要な事業や
その価 値は 大 き く 変 動し ま す 。
シー
特に在 庫の評 価がポイントになり ま
負 債の個 人 保 証について保 証の切 換
ズンものの売れ残りは、
オフになると
り ま す 。アパレル 業の 企 業 評 価では
えを行うのが通常です。
法については 事 前に協 議してお く 必
簿 外 負 債 等のリスクも 基 本 的に引 継
他方、事業譲渡とは、「事業を一体と
して構 成する財 産や契 約 関 係の全 部
要があるでしょう。
ぎます。また、オーナーによる 会 社の
又は一部を他の会社に譲渡すること」
プロセスが必 要 となり ます。その他 、
や契 約 関 係の個 別 的な移 転のための
ケース、外 部工場へ委 託しているケー
と いって も 生 産 工 場 が 中 国 に あ る
把 握 する 必 要があ り ま す 。メー カー
またアパレル産 業は流 通 構 造が複
雑です。そのため業 務・生 産フローを
事業特性の把握
半 分以 下にな り ま す。在 庫の評 価 方
をいいま す 。譲 渡 契 約 上で対 象 を 限
定すれば、簿外負債等のリスクを減ら
他の手 法の是 非や 税 務・会 計 上の観
ス、単 なる 下 請 け 、製 品 企 画( 人 材 )
し、
また必要な事業のみを引継ぐこと
点 も 含め、専 門 家に相 談して事 業 価
ができます。
しかし一方で、個々の財産
値を 毀 損させない手 法を 検 討すべき
に強みがあるなど 、その形 態・特 徴は
と 把 握することです。
ひいてはそれが
様々です 。対 象 企 業の 概 要 を き ちん
でしょう。
企業評価のポイント
こんな
引継いでから「知らなかった。
はずではなかった」
とならないよう、
シ
シナジーの検 証につながります。
価 に は 、キャッシュフロ ー や 類 似 会
をせずに、断る勇気も必 要でしょう 。
ナジーがないと判断した場合は、無理
次に、引 継 ぐときの対 価( 株 価 、事
業 価 値 )の 問 題 があ り ま す 。企 業 評
社 、純 資 産 等を 参 考に算 定する 方 法
アクタスアドバザリー株式会社 パートナー
辻 松 律 男 (つじまつ りつお)
があ り ま す 。どの 方 法 を 採 用 するか
すので双 方が納 得すればそれで確 定
は 自 由です 。極 論 すれば 相 対 取 引で
し ます。
しかし 金 銭のやり 取りは、そ
法的リスクの軽減のために事前調査と
適切な契約プロセスを!
社の財務内容を精査し、
買収価値を適
会計の観
会社を買収するにあたり、
点から考慮すべきことは、買収する会
デューデリジェンスの調査項目
律に即した会社の経営を行うか、
また
てご説明します。
どこまできちんと法
ま ず、事 業を 引 継 ぐ 際の法 的 調 査
(法務デューデリジェンス調査)
につい
M&Aに際しての法的調査
り、外部から簡単にはわかりません。
性や会 社の歴 史によって大き く 異な
事前に対処しておくかは、経営者の個
おおまかな確認をするため。
もうひと
に決 算 書 等による 会 社の財 務 内 容の
目的があります。
ひとつは案件開始時
それを 超えてどこまで法 的 リスクに
きめ細かなDDを行うことにより、
引継ぐ事業の問題点やリスクが認識で
ス
(以下、
DD)
といいます。
過去の財務
きるとともに、
引継ぎ後のマネジメント
つは、さらにその後の事 業・財 務 内 容
内容を精査する
「財務DD」
とともに、
また、第二段 階として、譲 渡 代 金の
目 安 、全 体 的なスケジュール、独 占 交
将来のビジネスを分析する
「事業DD」
所有なのかをはじめ、残業代の不払等
渉権、各種調査への協力の約束等を定
スの将来性やシナジー効果などを分析
もあり、撤退する勇気を持つことも時
場合には、断念せざるを得ないケース
なります。リスクがあまりにも大きい
社がブランドを 持っていれば商 標 権 、
等との紛争の有無やその原因、
その会
重要な資産の権利関係、取引先・近隣
因とされていないか、
工場 等の会 社の
結 果を 踏 まえて、譲 渡 代 金と 譲 渡 手
そして最後の段階として、最終的な
譲 渡 契 約です。
ここでは、各 種 調 査の
とが望ましい場合もあります。
めた基 本 合 意 書を途 中で締 結するこ
の詳細な調査や法的調査のためです。
うになります。
配株主や経営者の交代が契約解除原
の労働関係のリスク、重要な契約で支
例えば 、譲 渡 される 株 式が過 去の
経 緯も 踏まえて本 当にその経 営 者の
を引き下げるなどの交渉をすることに
DDの結果、
想定外のリスク
そして、
が発見された場合、
引継ぐときの対価
のあり方についても青写真が描けるよ
債務の確認や潜在的なリスクの洗い出
は、
次のような内容が挙げられます。
します。
DDの具体的な調査項目として
として必要になります。
法を最終決定するとともに、
リスクを
【 財 務DD】
特 殊な 技 術を 用いていれば特 許 権 等
未然に防止し、何かあった場合にもリ
○会計処理が正しく 行われているか?
○貸借対照 表における資 産は
実在するのか?
○簿外債務はないか?
○将来の収益 見 通しは合 理 的か?
○財務の安全 性 、効 率 性に
問題はないか?
【 事 業DD】
○業務オペレーションは
きちんと行われているか?
○営業・集客 活 動は
どのように行われているか?
○組織内における
権限と責 任はどこにあるのか?
○施設・設備の状況、稼働状況はどうか?
○市場競争 力はどう 変 化していくか?
りません。
こうしたリスクを最小にする
安が生じ、
反対する動きが出ないとも限
会社の買収という大きな事案に
なお、
ついては、
従業員の間にあらぬ誤解や不
りません。会社の内部資料を見せても
問 題が噴 出してくることも 少なくあ
交代を契機として、
このような法的な
項が伴います。
また、
オーナー経営者の
れ自 体とその承 継には様々な法 的 事
であるとともに、他人が作り出したリ
ある会社の事業を承継することは、
ビジネスを飛躍的に拡大するチャンス
項を設けていくことになります。
スクを 軽 減するための様々な 契 約 条
ため 、以 上のよ うに、そのリスクの内
スクを背負うことでもあります。
その
なります。
最終契約に至る前までは、
ご
らい、
専門家のチェックを経ることが極
スプリング法律事務所 パートナー弁護士
小 野 顕 (お の あきら)
るのです。
措 置を 講じることが重 要となってく
容を見抜き、
それを軽減させるための
く一部の者にしか知らされないため、
DD
状況を整えましょう。
これには2つの
内 部 資 料をきちんと 見せてもらえる
て、秘密保持契約を締結して、会社の
以上の観点を踏まえた契約プ
次に、
ロセスについて述べます。第一段階とし
M&Aの際の契約プロセス
めて望ましいといえます。
アクタスマネジメントサービス株式会社
代表取締役
アクタス税理士法人 税理士
加 藤 幸 人 (かとう ゆきと)
慮が必要となるのです。
の従業員の目につかない場所で行う配
す。
本社から離れた別棟など売り手企業
の業務自体も極秘のうちに進められま
ため、
開示は極力あとにするのが基本と
従業員の誤解や反対を防ぐ
権 利の侵 害 可 能 性など 、会 社 経 営そ
の知的財産権の保有状況と第三者の
まず財務DDでは、売り手企業の財
務内容の精査を行い、
架空資産や簿外
しを行います。
次に事業DDでは、
ビジネ
も重要な手続きです。
を監査する手続きをデューデリジェン
正に評価することです。買収する会社
デューデリジェンスを行い
慎重に検討を!
だ さい。
業 を 引 き 継 ぐ 方 法 や 注 意 点 についてご 教 示 く
今 回 の 話 を 前 向 き に 検 討 し たいので す が 、事
ら 手 が 出 るほ ど 欲 しいところで す 。
と 考 え ていま す 。そのた め 、製 造 部 門 はノド か
で 手 が け る 製 造 小 売 業( SPA )を 目 指 し たい
業 か ら 脱 却 し 、自 社 で 商 品 企 画・製 造・販 売 ま
今 後 、当 社 は 成 長 を 加 速 さ せ る た め 、卸 の 専
と 打 診 が あ り ま した 。
業 を 引 き 継 ぐ こ と を 検 討 して も ら え ないか 」
を 営 む 社 長 か ら「 後 継 者 が お ら ず 、う ち の 事
先 般 、商 品 の 仕 入 れ 先 で あ るアパレル 製 造 業
質問
M&A
法 務
10
税 務
シリーズ連載
スプリング法律事務所
際税務、相続税、事業承継、企 業 再 生 、企 業 再 編 、証 券 化・流 動
38
39
会場 アクタスセミナールーム
辻松律男
s p r i n g - p a r t n e r s @ a d v i c e l i n k l a w . g r. j p
: [email protected]
※ビールを片手に名刺交換をお願いします。 Mail 成功させるには?
設 立 / 1 9 8 9 年 弁 護 士 数 / 1 4 名 業 務 内 容 / 企業創出・
企 業 提 携・企 業 再 編 および 企 業コンプライアンスに関 する
日時 2009年10月8日
(木)
スプリング法律事務所
〒107-0052 東京都港区赤坂3−2−6
講師 アクタスアドバイザリー株式会社
M&A担当パートナー
応募方法 セミナーの参加希望者は、ホームページより
Vol.3
M&Aを
創 業 / 1989年 社員数 / 136名 業 務内容/ 税務会計、国
M&A 成功セミナー
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小野顕
パートナー弁護士
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