残暑厳しい折、 皆さんいかがお過ごしですか? 前立腺肥大症と前立腺がんについて考えてみましょう 前立腺は男性にしか存在しない臓器で、女性でいえば子宮にあたる男性の副生殖器です。 精子に栄養を与える前立腺液を作り、男性機能を保持するための重要な役割を果たします。 特に前立腺肥大は50才過ぎから現れる男性特有の病気で、前立腺内腺が年齢を重ねると共に 大きくなり尿道を圧迫して尿の出を悪くする老人病です。(本当の前立腺が大きくなる訳ではあ りません) 忘年会の時期に尿が出なくなり、救急車で外来を受診される患者さまがいらっしゃいますが、 カテーテルを尿道から膀胱に通して充満した尿を取り出すと、時には 1 リットル以上もの尿が貯 まっている事があり、患者さまにとっては大変苦しいものです。 <前立腺肥大初期症状> *60才過ぎ頃より夜中に3~4回排尿のために目を覚ます。 *尿を出そうとしても尿意はあるのに尿が出ずイライラする。 *いざ尿が出ても勢いがなく(30cm も飛ばない)足元に落ちてズボンの裾が汚れる。 *排尿が終わった後も、残尿感がある。 <検査法> ① 血液採取PSA(前立腺特異物抗原)値を調べる ② 超音波検査 ③ 直腸診(直接前立腺の大きさ・硬さ・柔らかさ・凹凸・直腸内の膨降状態などの変化を、 人差し指で明確に察知できる唯一の手段) 上記の検査が前立腺がんの早期発見並びに治療方針の決定に役立ちます。 是非、年に一度の前立腺がん検査(血液採血PSA)をされる事をお勧め致します。 (泌尿器科医師:月脚)
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