脳卒中センターを開設 - 徳洲会グループ

月曜日
5 月5 日
上/脳神経外科の林部長(左から2人目)
、田中医師(その右)ら
下/脳卒中専用リハビリ室のスタッフら(右端が辻リハビリテーション
科主任)
中嘉隆医師)
です」
(脳神経外科の田
療を開始することも可能
影室に移動し、血管内治
切ったほか、ナースコー
囲との境界はガラスで区
内の様子がわかるよう周
はなく、外部からでも室
独立した部屋にするので
平主任(理学療法士)は
ビリテーション科の辻量
能になりました」とリハ
組んでいただくことが可
安心してリハビリに取り
面談室は看護師や医療
胸を張る。
ドも出入りできるよう入
ルを2カ所に設け、ベッ
急性期治療から在宅まで
一気通貫ケア体制を構築
ソーシャルワーカー(M
階には脳卒中専用のリハ
器具に加えて、IVES
すりなど通常のリハビリ
また、歩行訓練用の手
にのったりする際に活用。
ついて説明したり、相談
退院後の在宅療養などに
に病状、治療内容、経過、
SW)が患者さんや家族
ビリ室を設けたほか、面
という電気刺激の発生を
このうち1室は他よりも
口を大きくした。
談室を3室設けた。同じ
通じリハビリ効果を高め
広く、前方に大型ディス
また、HCUと同じ5
フロアに専用のリハビリ
る医療機器を導入するな
ス
室を設けたのは、発症か
ど、本格的なリハビリ施
心電図など患者さんの状
レンス(症例検討)ルー
ビ
ら1〜2日目に超急性期
大垣徳洲会病院(岐阜県)は3月 日、同院が立地する西濃医療圏で初となる脳
人近いセラピスト(理学
ムとしても使用できる。
プレイを設置、カンファ
栓溶解療法)実施のため
るためだ。同院は3階に
療法士、作業療法士、言
イ
リハビリを行うことで、
設が誕生した。同院は
態をリアルタイムに把握
の薬剤も完備。救急外来
大きなリハビリ室がある
ア
後遺症の軽減が期待でき
卒中センターを開設した。HCU(高度治療室)や脳卒中専用リハビリ室、面談
するため、それぞれのベ
の隣にはCT(コンピュ
年 月に回復
まどっている患者さんの
たい、④突然の病気にと
ケーブル類を付け替える
動するたびに患者さんに
検査やリハビリなどで移
能な限り無駄を省きまし
始するために、動線は可
してから素早く治療を開
なモニターが付いており、 「患者さんが病院に到着
ハビリを行っていた。
ってから3階に移動しリ
身体を動かせるようにな
ビリを行い、ある程度、
やその周囲で急性期リハ
ら、これまではベッド上
す。今回、HCUや病室
動には危険がともないま
のですが、フロア間の移
を開始することが大切な
「発症直後からリハビリ
さんに対応する。
人がチームを組んで患者
一気通貫のケア体制を実
スにも取り組んでおり、
問リハなど訪問系サービ
能。さらに訪問看護や訪
での治療やリハビリが可
して急性期から回復期ま
ており、脳血管障害に関
期リハビリ病棟を開設し
同院は
家族に対し、正確な情報
た。また救急外来で装着
脳卒中専用リハビリ室
現、地域へのますますの
林克彦・脳神経外科部長
同センターを統括する
救急外来にも同じ装置を
るなどメリットがある。
グ(状態の監視)ができ
グを継続したまま血管撮
行える。
と安心を提供したい──
必要がないうえに、移動
したモニターを付け替え
のある階に専用のリハビ
貢献が期待される。
は「本格的に診療を開始
導入し、よりスピーディ
はずしできるコンパクト
との考えから脳卒中セン
中も継続したモニタリン
は、とくに安全面に配慮
リ室ができましたので、
連盟の方々、徳洲会グル
してから1年が経ちまし
ターを開設した。
ることなく、モニタリン
した。壁で仕切り完全に
長)を中心に全国有数の
ープなどのご支援により、
な対応に寄与している。
周年で記念式典
た。今回、センターとし
ことで、より効率良くス
て整備し機能を強化した
パクトに配置することで
従来と比べ設備類をコン
が3床ある救急外来は、
さらに、処置スペース
護施設、地元行政・議会、企業などから約150人
年記念式典を宇和島市で開催した。地域の医療・介
宇和島徳洲会病院(愛媛県)は4月6日、開院
臓を修復、
移植する手術) 床研究として推進してい
径がんを切除し、その腎
臓に生じた4㎝以下の小
る修復腎移植に言及し
「移
周年を迎えられました」
ピーディで、しかも質の
の臨床研究に取り組むな
植を待つ腎不全患者さん
腎移植が通算500例超
高い脳卒中治療を提供で
動線の無駄をなくしたり、 が出席し、同院の節目を盛大に祝った。貞島博通院
ど、特色を生かした病院
は大勢います。いち早く
ち1床は脳卒中への対応
効率性を高めた。このう
使い勝手を良くしたりし
めて訴えた。
そのうえで、現在、臨
と謝意を表明。
式典ではまず、開院時
までは当院の使命として
に希望しています。それ
として認められるよう切
宇和島病院は2004
から院長を務める貞島院
何としてもやり遂げた
周
きるようになります」と
長をはじめ徳洲会関係者は、より一層の地域医療へ
運営を行ってきた。同院
具体的には、脳卒中患
強化を図った。
アピール。
の貢献や修復腎移植の臨床研究のさらなる推進を改
者さんが入院する外科系
点滴や気管内挿管、人
年4月に開院して以来、
長が「激動の 年間でし
方々、超党派の国会議員
たが、患者さんや地域の
(2面に続く)
い」と力強く訴えた。
年にわたって地域医療
500例を超える。
修復腎移植が一般の医療
移植や、修復腎移植(腎
腎移植施設として生体腎
もできる。t P
– A(血
室などを整備し、脳卒中治療にかかわる機能を集約。また救急外来も改修し、患
ッド脇には生体監視モニ
ードだ。発症後、いかに
この装置は背面に取り
者さんの病院到着から、できるだけ迅速に治療を開始できる体制を構築した。超
HCUや専用リハ室を設ける
大垣病院は2013 年
4月、脳卒中(脳梗塞 、
脳出血、くも膜下出血 )
をはじめとする脳血管 障
害に対する治療をスタ ー
ト。地域全体の医療レ ベ
ル向上が狙いだ。同年 5
月には高性能の血管撮 影
専門的な診療を本格的 に
迅速に治療を行い、リハ
10
での腎移植はこれまでに
10
の混合病棟がある5階フ
ロアに、脳卒中に特化し
工呼吸器などの処置に加
10
装置を導入。外科手術 か
展開し、脳卒中の患者 さ
ビリを実施できるかが予
脳卒中治療の肝はスピ
んを積極的に受け入れ て
後(病後の経過)を大き
ら血管内治療まで幅広 く
いる。
く左右する。
そこで大垣病院は①脳
梗塞に対する急性期の治
療にすぐに取りかかれる
12
30
を支えるとともに、万波
10
ようにしたい、②患者さ
たHCUを2床開設。こ
えて、麻酔を行うことも
10
誠・泌尿器科部長(副院
10
ん搬送中の時間を短縮し
治療開始時間を早めたい、 のHCUはスタッフステ
可能。手術室と同様の無
でも目が届く位置にある。 影灯を備えており、緊急
ーションに隣接し、いつ
③超急性期の患者さんに
「地域の方々が安心して生
活できるよう、これからも
地域医療に取り組んでい
きます」と貞島院長
HCUと同じフロアに設けた脳卒中患者さん専
用リハビリ室
すぐにリハビリを提供し
宇 和 島
徳洲会病院
アを提供し、さらに地域に貢献していく考えだ。
語聴覚士)が在籍し、脳
また、脈拍や呼吸、血圧、 時には小手術を行うこと
発行:一般社団法人徳洲会
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-1-1 麹町311ビル8階 TEL:03-3262-3133
制作:一般社団法人徳洲会 編集室
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-1-1 麹町311ビル8階
TEL:03-6272-3687 FAX:03-3263-8125 Email:[email protected]
卒中専用リハビリには5
❷1面続き/県外からも聴講者・創傷ケア講演会が大盛況
❸救急受け入れシステム刷新・医事課が搬送要請対応/信頼
性高め臨床応用へ・体幹筋機能評価法を研究/“ケア10
項目宣言”
・多職種が連携し実践/巨体に利用者さん興奮
❹脊椎・脊柱側彎症センター・手術2000例を達成/三重大
学教授らが手術見学・江原副院長の最新手術に学ぶ/独シ
ーメンス社の販促用冊子に登場/みんなで応援に行こう!/
施設だより
が、発症直後には移動に
経営分析とその実践は事務職の重要な任務
リスクがともなうことか
院外活動は決して遠回りではない
キャリア形成過程で大きな支えに
ータ断層撮影装置)室が
H E A D L I N E
あるため、検査も迅速に
直 言
ターを設置。
24
急性期の治療からリハビリテーション、患者さんや家族への対応などトータルケ
5/MAY.2014 No.
927
スタッフステーションのすぐ隣に設けたHCU
生 命だけは平等だ
い の ち
聞
新
洲
徳
❶ 平成 26 年 5 月 5 日 月曜日│No.927
大垣徳洲会病院
脳卒中センターを開設
西濃医療圏で初の取り組み