309 09 数学Ⅱ 〔追試〕

309_2009 年 大学入試センター追試験問題
数学Ⅱ
2009 大学入試センター追試験問題
数学Ⅱ(60 分)(全問必答)
第1問(配点 30)
〔1〕
実数 x の関数
y = 4 ⋅ 8 x − 24 ⋅ 4 x + 57 ⋅ 2 x − 73 + 57 ⋅ 2− x − 24 ⋅ 4− x + 4 ⋅ 8− x
の最小値を求めよう.
t = 2 x + 2− x とおくと t の最小値は ア であり,t は ア 以上のすべての実数を
とり得る.
y を t で表すと
y = イ t 3 − ウエ t 2 + オカ t − キク
となる.これを因数分解して
(
y= t− ケ
)(
シ
となるのは x =
ス
〔2〕 0 ( x <
π
2
)
2
であるから,y は t =
が得られる. t ) ア
t=
コ t− サ
, 0( y <
π
2
シ
のとき最小値
ス
ソ または x = − ソ のときである.
の範囲にある x,y に対して,u = cos x , v = cos y とおく.
u,v が関係式
log 1 (2u 2 ) + log 2 v = 1
2
を満たすとき, J = −2 cos x +
まず,式(*)より, u =
2
…………………(*)
1 − cos 2 x + 3 cos y のとり得る値の範囲を求めよう.
2
4
タ
チ
v が成り立つ.
u のとり得る値の範囲は, ツ < u (
テ
ト
である.また
cos 2 x = ナ u 2 − ニ , cos y = ヌ u 2
であるから
J = ネ u2 − ノ u + ハ
となる.したがって,J のとり得る値の範囲は
ヒ
フ
(J <
セ をとる.
ヘ
である.
-1-
http://www.geocities.jp/ikemath
第2問(配点 30)
関数 f ( x) を
x1
⎮ u (u − 2)du
f ( x) = ⌠
⌡2
1
1
で定める.
f ( x) を計算すると
f ( x) =
(x +
1
ア
イ
)( x −
ウ
)
2
となる.
f ( x) < 0 となる x の値の範囲は x < エオ である. f ( x) は x = カ で極大値
キ
ク
をとり, x =
ケ で極小値 コ をとる.
y = f ( x) のグラフを C とする.C 上の点 P (t , f (t )) における C の接線 A と C の共有
サシ t + ス である.したがって,C と A が 1 点だけを共有
点の x 座標は,t および
するのは,t =
セ のときである.また,C と A のすべての共有点の y 座標が正となるの
は, ソタ < t <
チ かつ t '
ツ
テ
のときである.
t ' セ とし, s = t − セ とおく.接線 A の傾きは, s 2 − ト である.C と A の二
つの共有点のうち P と異なるものを Q とする.点 Q における C の接線を m とすると,m
の傾きは,
π
ナ s 2 − ニ である.直線 A と m のなす角を θ ⎛⎜ 0 < θ < ⎞⎟ とすると
⎝
1 =
tan θ
⎛
⎜ ネ s2 +
ヌ ⎝
1
ノ
s2
⎞
− ハ ⎟
⎠
である.したがって,相加平均と相乗平均の関係により
1
t= セ ±
4
ヒ
のとき, tan θ は最大となる.このとき, θ も最大となる.
-2-
2⎠
309_2009 年 大学入試センター追試験問題
数学Ⅱ
第3問(配点 20)
座標平面において,原点 O を中心とする半径 1 の円を C1 ,原点 O を中心とする半径 2
の円を C2 とする.また,同じ座標平面上に正三角形 PQR があり,次の条件(a)~(c)を満た
しているとする.
(a) 直線 QR は点 (0 , − 1) において円 C1 に接する.
(b)
直線 RP は第 1 象限の点において円 C1 に接する.
(c) 直線 PQ は円 C2 に接する.
直線 RP と円 C1 との接点を S とし,直線 RP と x 軸の交点を T とする.
(1)
円 C2 の方程式は x + y =
2
⎛
であり,点 S の座標は ⎜
⎜
⎝
2
ア である.∠OTS=
,
直 線 RP の 方 程 式 は y = −
(
ケ
,
ただし, シ
0
内
部
コサ
カ ⎞⎟
である.
オ ⎟⎠
エ
オ
1 π であるから∠TOS= イ π
3
ウ
x+ ク
キ
) であり,この点は円 C の
2
である.また,点 R の座標は
シ にある.
については,当てはまるものを,次の0~2のうちから一つ選べ.
1
周
また,直線 PQ の方程式は y =
2
上
ス
外
x + セ である.
-3-
部
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(2)
領域 D を,次の三つの領域 D1 , D2 , D3 の共通部分とする.
D1 :円 C1 の外部および周
D2 :円 C2 の内部および周
D3 :正三角形 PQR の内部および周
このとき,領域 D3 は連立不等式
⎧ ソ
⎪
⎪
⎨ タ
⎪
⎪⎩ チ
によって表される. ソ ~ チ
に当てはまるものを,それぞれ下の0~9のうちか
ら一つずつ選べ.ただし, ソ ~ チ
は解答の順序を問わない.
さらに,領域 D は連立不等式
⎧ ツ
⎪
⎪ テ
⎪
⎨
⎪ ト
⎪
⎪⎩ ナ
によって表される. ツ ~
ナ
に当てはまるものを,それぞれ下の0~9のうち
から一つずつ選べ.ただし, ツ ~
ナ
0 x 2 + y 2 )1
2 x2 + y 2 ) ア
4 y )−1
1 x 2 + y 2 (1
3 x2 + y 2 ( ア
5 y (−1
6 y )−
8 y)
キ
ス
x+ ク
x+ セ
は解答の順序を問わない.
7 y(−
9 y(
-4-
キ
ス
x+ ク
x+ セ
309_2009 年 大学入試センター追試験問題
数学Ⅱ
第4問(配点 20)
実数 a,b,c は a + b + c = −1 を満たすとする. P ( x) = x + ax + bx + c とおく.
3
(1)
P ( x) は
(
P ( x) = x − ア
){x + (
2
)
イ +1 x − ウ
2
}
のように表される.
(2)
方程式 P ( x) = 0 の解が複素数の範囲で ア
だけであるのは
a = エオ , b = カ , c = キク
のときである.また,方程式 P ( x) = 0 の解が ア
と 2 だけであるのは
a = ケコ , b = サ , c = シス
または
a = セソ , b = 8 , c = タチ
のときである.
(3)
方程式 P ( x) = 0 が異なる三つの実数解をもち,そのうち二つの実数解が 1 よりも小さ
くなるための条件は,a と c が次の三つの不等式
(
)
⎧ a+ ツ 2 + テ c>0
⎪
⎪
⎨ a > トナ
⎪
⎪ a+ ニ >c
⎩
を満たすことである.
(4)
方程式 P ( x) = 0 が虚数解 α ,
β
β をもつとき, α + は実数である.すべての虚数解
β α
β
α , β に対して α + < p となるような実数 p のうちで最小のものは p = ヌ であ
β α
る.
また, α = u + vi (u,v は実数)と表すとき, u + v =
2
-5-
2
ネノ である.