抵抗性台木を用いたパプリカの青枯病対策

抵抗性台木を用いたパプリカの青枯病対策
山形県庄内総合支庁産業経済部農業技術普及課 産地研究室
研究のねらい
山形県内で拡大しているパプリカの土耕栽培では、青枯病の発生が大きな問題になっている。
青枯病の対策技術として、農薬に頼らない抵抗性台木を用いた接ぎ木栽培に対する期待が高い。
そこで、青枯病抵抗性トウガラシ台木品種について、本県における圃場抵抗性等について検討す
るとともに、パプリカ栽培品種に接ぎ木した場合の生育、収量、果実品質について比較・評価し
た。
研究の成果
①自根株で青枯病が発生している現地圃
場においても、「台パワー」と「台助」
を台木とした株は強い圃場抵抗性が確
認された。また、山形県内パプリカ産
地から分離された青枯病菌株を用いた
接種試験でも、罹病株が確認されなか
った。しかし、ナス科を連作したハウ
スなどの青枯病菌密度が高い条件では
発病事例が確認されているため、輪作
自根株
を実施する、排水対策をとるなどの他
写真 1 現地における抵抗性評価
「台パワー」台木株
の防除技術も組み合わせる必要がある。
②「台パワー」や「台助」を台木としたパプリカの接ぎ木栽培の商品果収量は、自根栽培に比べ
てほぼ同等からやや多くなった。また、平均果重がやや小さくなる場合があるものの、糖度、
果実硬度などの果実品質に差は見られなかった。
1200
障害果
商品果
1000
800
150
縦/横
600
1.2
400
7
糖度
(Brix%)
200
フェアウェイ
フェラーリ
自根
台パワー
自根
台パワー
自根
台助
0
台パワー
収量(kg/a)
平均果重
(g)
スペシャル
図 1 穂木と台木の組み合わせが収量に及ぼす影響
問い合わせ先 :園芸研究担当
℡0234-91-1250
42
果実硬度 1.5
糖酸比
(kg)
フェアウェイ+台パワー
フェアウェイ+台助
フェアウェイ自根
図 2 果実品質の比較
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