世界の巻網船急増−早急な対策が必要 - 責任あるまぐろ漁業推進機構

Organization for the Promotion of Responsible Tuna Fisheries
ニュースレター
No.37
2
0
0
9年9月
〒107‐0052 東京都港区赤坂1‐9‐13(三会堂ビル9階)
電話 :03‐3568‐6388 FAX :03‐3568‐6389
URL : http : //www.oprt.or.jp E-mail : [email protected]
─ みんなの力で おいしいマグロを いつまでも ─
発行・社団法人 責任あるまぐろ漁業推進機構
世界の巻網船急増 −早急な対策が必要
太平洋のカツオ・マグロ資源は大丈夫ですか?水産庁の神谷崇漁業交渉官に聞く
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浮いたものの影に集まる魚の習性などを活かし、カツオやマグロ
の群れを網で巻いて漁獲する巻網漁業があります。針に餌を付けて
マグロがかかるのを待つ延縄漁業に比べ効率の良さが特徴です。漁
船は1
0
0
0 から4
0
0
0 を超えるなど大型の船も多く、1隻がカツオ
を中心に平均で年間1万 を漁獲すると言われています。その巻網
漁船が近年、太平洋に急増し問題視されています。漁獲の中心はカ
ツオですが、小型メバチも混獲するため、太平洋のメバチ資源に対
する悪影響も懸念されています。この巻網漁業の急増でカツオマグ
ロ資源はどうなるのか、今後の対策は必要なのか、水産庁で国際交
渉を担当する神谷崇漁業交渉官に聞きました。
(インタビュー・浮須雅樹)
#
#
#
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──巻網漁船の急増が問題視され
ていると聞きましたが。
神谷交渉官 6月に世界のマグロ
類地域漁業管理機関(RFMO)が
一堂に集まる合同会議がスペインで
開かれましたが、そこでも世界の巻
網漁船の急増が議論されました。日
本はこの会議で、中西部太平洋で1
0
0
0 を超えるような台湾・華僑資本
の大型巻網漁船が急増している状況
を報告し、参加した各国や漁業管理
機関も衝撃を受けていました。
#
──具体的には。
神谷交渉官 日本などを含む太平
洋の中央から西の中西部太平洋の海
域で、巻網漁業が2
0
0
8年に漁獲した
カツオマグロの数量は1
7
8万3
0
0
0
で約3
0年前の4倍にも急増していま
す。近年その増加ぶりは顕著で、2
0
0
1年には2
0
2隻が延べ4万4
8
6
6日・隻
(1隻が何日操業したかを合計した
#
数字)を操業していましたが、2
0
0
4
年に2
1
8隻になり5万8
7
6
2日・隻に増
加、2
0
0
8年には2
2
6隻で6万2
3
1
4日・
隻まで増えました。2
0
0
4年から0
8年
の4年間だけをみても、日本の巻網
漁船3
5隻の1年間の操業に匹敵する
分がたった4年で増えた計算になり
ます。まだ、具体的なことはわかり
ませんが、今後3年間ではさらに3
0
隻以上の漁船が増えるのではないか
と言われています。日本は資源のこ
とを考えて、巻網漁船の隻数を、ず
っと3
5隻にとどめ、増やしていませ
ん。しかし、そんなことはおかまい
なしに船を増やしてどんどん獲ろう
という国や地域が、あとを絶ちませ
ん。このままでは中西部太平洋の漁
獲量はすごい勢いで増え、カツオマ
グロ資源を一気に悪化させてしまう
可能性があります。
──資源悪化の傾向は。
神谷交渉官 中西部太平洋のマグ
ロ資源を管理するWCPFC(中西
部太平洋マグロ類委員会)がありま
すが、ここでも科学者から過剰な漁
獲能力、いわゆる資源の量に対して
漁船や漁獲装置の能力などが過剰に
なっていることが報告され、抑制対
策の必要性が指摘されています。昨
年の年次会合では、とくに巻網がカ
ツオなどを漁獲するときに、メバチ
の幼魚もいっしょに漁獲してしまう
ことがメバチ資源を悪化させている
主因と指摘され、2
0
0
1年から2
0
0
4年
頃を基準に、メバチの混獲を3
0%削
減することが決まりました。
(2面につづく)
OPRT ニュースレター
2
(1面からつづく)
最近では、日本の季節を感じる魚
として親しまれているカツオについ
ても日本周辺で獲れなくなってきて
いることから、熱帯水域での巻網漁
船の増加などがカツオ資源にも影響
しているのではと言われるようにな
ってきています。
──メバチの混獲減少には対策が
講じられているということですね。
神谷交渉官 メバチの混獲対策と
して、メバチの混獲を招きやすいF
AD(人工集魚装置・浮き魚礁)の
3ヶ月禁止や、小型魚の投棄禁止、
オブザーバーの1
0
0%乗船義務づけ
などにより、3
0%の削減を実現しよ
うとはしていますが、それ以上に巻
網漁船の増え方のペースが早いのが
現状です。せっかくの資源を管理す
る措置も船が増えるのを止めなけれ
ば、効果が薄れてしまいます。
──カツオ資源はまだ大丈夫です
か。
神谷交渉官 太平洋におけるカツ
オの資源については現在の所、科学
者の間でもまだ大丈夫だと言われて
います。しかし、さきほども言いま
したが日本周辺のカツオが獲れなく
なってきました。カツオ資源の悪化
の兆候の可能性があり、心配です。
獲れなくなる前に手を打っておくこ
とが非常に重要になってくる点で
は、カツオも同じです。我々は、9
月に開催されたWCPFC北小委員
会でもこの懸念を表明し、出席国の
賛同を得たところです。
──今後、どうすればいいのでし
ょうか。
神谷交渉官 中西部太平洋のカツ
オマグロの漁場となる海域には、多
くの島嶼国があります。それらの国
は自国周辺のカツオマグロ資源をよ
り効率よく活用し経済を活性化した
いと考えています。島嶼国の発展に
協力していくのは日本の重要な役割
でもあり、その経済発展を支援して
行く必要がありますが、カツオマグ
ロ資源は天然の資源であり有限な資
源であることから、大切に管理しな
がら、魚がいなくなってしまうこと
のないような管理措置を積極的に取
り入れることも重要です。先ずは、
いま以上船を増やさない、そして、
途上国の発展も確保しながら、漁獲
能力を減らしていくことが非常に大
No.37
切で、今後の交渉においても重要な
テーマになってくると思います。
──今後の交渉にどう臨まれます
か?
神谷交渉官 隻数を資源が悪くな
らない程度に減らすことが第一で
す。そして、資源のことなど考えず、
ルールのスキを狙って獲れる時に獲
ってしまおうという漁業を許さず、
まじめに資源のことを考えながら操
業している国の漁船が安心して操業
できるようにしないといけないと思
っています。それには、まず、発展
途上国の不信感を拭い去ることも重
要です。途上国は、「過去、巻き網
漁船の総隻数が決められていたが、
これによって国別の隻数が固定化さ
れ、島嶼国が船を増やしたくても増
やせなかった」という強い思いがあ
ります。総隻数の話をするだけで、
「途上国の発展を妨げるのか」とい
うアレルギー反応を起こしかねない
状況であることも事実です。彼らの
発展を支援しながら、先進国で漁獲
能力をどう減らしていくかという議
論をしていかねばならない時期に来
たと思います。
−−ありがとうございました。
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−中西部太平洋−
!
10年間で大型巻網漁船が50隻増、漁獲量50万 も増加
水産庁がマグロ国際会議で報告
今年6月末にスペインで開
かれたマグロ類地域漁業管理
機関合同会議で、日本は、中
西部太平洋における大型まき
網漁船の急増ぶりを報告、参
加各国に衝撃を与えた。
たとえば、台湾の巻網許可
船が3
2隻と変わらない中で、
バヌアツやマーシャルなど島
嶼国を船籍とした台湾・華僑
資本の大型巻網漁船は2
0隻増
加した。華僑資本はさらに隻
数を増やすためにアメリカが
持っていた南太平洋で操業で
きる隻数枠を活用。現在、台
湾・華僑資本のアメリカ籍船
は1
8隻。結局、1
9
9
9年以降の
1
0年間で華僑資本の大型巻網
漁船は3
9隻も増隻したことに
なる。いずれの船も総トン数
1
2
0
0∼2
2
0
0 という大型船
で、1隻あたり年間7千 から
1万トンの漁獲ができるとい
う漁船。3
9隻のうち、最近2
年間に絞っても1
3隻建造され
ており、その増加スピードは
さらに加速しているのが実体
となっている。(ちなみに、
大型延縄漁船1隻の漁獲量は、
年間約3
0
0−4
0
0 程度)
さらに、2
0
0
0年まで巻網船
を持っていなかった中国が、
その後、台湾などの古い船を
輸入して中国籍として巻網操
業を開始しており、その中国
船団を加えると、この1
0年間
#
#
#
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で太平洋に5
0隻の大船団がで
きたことになる。5
0隻という
ことは1隻の漁獲量から換算
して年間4
0∼5
0万 を漁獲す
る船団ができたということ
だ。
この勢いはこれで止まらな
い。今後は、これまで中古船
を使っていた中国も新しい船
を建造する可能性がある。こ
れら全てを合わせると今後3
年間のうちに3
5隻の新しい巻
網漁船が参入することになる
と言われている。世界的なカ
ツオ缶詰需要の増大を見込ん
だ台湾・華僑系資本の巻網勢
力拡大の勢いは止まりそうに
ない。
#
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OPRT ニュースレター
WCPFC北小委員会
太平洋クロマグロの保存管理措置で合意
韓国EEZ内は適用除外
中西部太平洋における高度回遊魚
の保存と持続的利用を図る中西部太
平洋まぐろ類委員会(WCPFC/
加盟2
5か国・地域)の第5回北小委
員会が9月7日から1
0日まで、長崎市
で開かれ、韓国EEZ内を適用除外
としながらも、2
0
1
0年から若齢クロ
マグロを中心とした保存管理措置を
実施することで合意した。今回の合
意をもとに、1
2月開催の第6回WC
PFC年次会合で正式採択に向けた
協議が行われる。
水産庁の宮原正典審議官は今回の
結果について記者会見し、「今回の
合意は(太平洋クロマグロの保存管
理措置に向けた)
第一歩。
(ようやく
ここまでこぎ着けたという感じで)
これからという感じだ」と述べた。
No.37
3
韓国に対し同国EEZ内を保存管
理措置の対象外にしたことについて
は、「各国ともこのことについて、
かなりの反発はあったが、このまま
何も資源管理措置を講じないわけに
はいかないという点で合意した。開
催当初は3年間の管理措置を決める
予定だった」と苦渋の選択だったこ
とを明らかにした。
今回の会合の結果による日本国内
の措置については変更はない模様。
だが、0‐3歳魚のヨコワ漁獲が減少
することになることから「巻網漁業
者との協議が必要」と述べた。
回
れ
こ
マ グ ロ あれ 科学者の目
第
本年6月、スペインのサンセバ の漁獲物を取り込むことが出来る 大幅に過小になっているというこ
スチャンで第2回目のマグロ類地 ようになったことの他に、さらに とである。資源評価に使われるメ
域漁業管理機関の合同会議が開か 主要漁獲物であるカツオの発生量 バチの漁獲量は各国の申告に基づ
れた。過剰な漁獲努力量の削減等、 が増加していることもあるかもし くが、
巻網の場合、
メバチの幼魚は
山積する難しい問題を解決するた れない。
キハダの幼魚と誤って報告される
めの作戦会議なのだから、そう簡
場合が多い。
つまり、
キハダとして
<メバチに深刻な懸念−カツオも
単には成果は上がらないとは思っ
報告されている小型魚の中には、
ていた。問題解決のための幾つか 大丈夫か>
2−1
5%のメバチが含まれている
の作業部会の開催が決まったが、
まき網の主対象はカツオである ことが判っている。
ところが、
小型
次の会議まで問題は先送りされ が、ついでキハダも狙っている。 メバチの巻網による混獲量を科学
た。なかでも、過剰な漁獲努力量 メバチは狙ってはいないが、FA 調査で補正している国は、日本と
の削減について
米国しかない。
は、解決の糸口
漁獲の大半を占
鈴 木 治 郎
さえ見えないの
める台湾、韓国、
が現状である。
中国等の日米以
漁獲努力量が現
外の国のまき網
1
3 漁業によるメバ
在、中西部太平
洋ではどうなっ
チの混獲率の補
ているかメバチ
正はまったく行
どうにも止まらない漁獲圧力の増加に懸念
資源とまき網に
われていないた
焦点を当てて問
め、彼らの混獲
題を考えてみよう。
Dを使用すると、必ずメバチの幼 率は、日米の混獲率の半分以下で
魚が混獲される。資源量はメバチ、 ある。FAD操業が一般化してい
<うなぎ上りに増加する巻網の漁
キハダ、カツオの順に大きく、資 る中で、このような大きな差が国
獲量>
源状態はカツオ、キハダ、メバチ によってあるとは考えられない。
南太平洋の島国の利益を代表す の順に悪くなる。以前は延縄で主 つまり、
日米以外の国のメバチの
るフォーラム漁業委員会(FFA) に漁獲されてきたメバチ資源が、 漁獲量は実際には、はるかに大き
は彼らの影響力を行使できる外国 まき網のFAD操業で混獲される いと推測される。これは研究者の
巻網の漁船隻数の制限を続けてき 幼魚の増加で赤信号がともり始 みならず、一般的に知られている
た。2
0
0
8年現在でも隻数から見る め、2
0
0
9年からメバチへの漁獲圧 ことである。
そうすると、
現在の規
限り,
この枠の中に制限されてい 力を3
0%削減するという漁獲規制 制の元となった資源評価や資源の
るようである。しかし、かつては、 がようやく始まった。
しかし、
この 将来予測は大幅に楽観的であり、
巻網の主要国の一つであった米国 規制の元となった資源評価は数年 実際にはもっと資源状態が悪くな
のまき網船が減少し、それを埋め 前の漁獲の強さで計算されている っていると考えるべきである。
るかたちで、外国船が、島国に置 ので、近年の漁獲能力の増加を勘
<出来そうな対策から早急に>
籍あるいは合弁に乗り出すなどし 案すると、この3
0%の漁獲圧力削
て、島国の巻網船数は急速に増加 減の効果はほとんど無いのではな
過剰漁獲圧力の削減、特にまき
している。島国の間でも、外国船 いかと危惧される。言い換えれば、 網のそれは、今のところ世界的に
の取り扱いをどうするかは、国に 更なる規制の導入は避けられない 見ても、どこの海域でも、遠洋漁
よって異なり、FFA諸国が完全 ということになる。にもかかわら 業国と発展途上国との対立で、ど
に一枚岩とは行かないようであ ず、漁獲圧力が依然として増加し うにも出口が見えない。とすると、
る。現実に、巻網による漁獲量は 続けているわけで、このままでは、 一般論的な過剰漁獲圧力の削減論
うなぎ上りに増えている。人工集 キハダも更にカツオさえも資源の 議の進展を待たずに、とりあえず、
魚装置(FAD)の性能向上とそ 先行きが心配になってくる。
できそうなことからやることが大
の使用が増加して漁獲効率が上が
メバチについては、更に、深刻 事だ。
それは、
FAD操業の更なる
った事、巻網漁船の大型化、漁獲 な懸念材料がある。
それは、
巻網で 規制と巻網によるカツオの選択的
物の運搬船への転載で、より多く 混獲されるメバチの漁獲推定量が 漁獲方法の早急な開発であろう。
OPRT ニュースレター
4
No.37
大西洋クロマグロ 国際取引禁止へ動き
来年3月CITES開催へ−日本は反対表明
絶滅のおそれのある野性動植物の
保護をはかるワシントン条約締約国
会 議(CITES)が、来 年3月、
カタールで開催される。
大西洋クロマグロを同条約の付属
書I(商取引禁止)に掲載を求める
動きが、イギリス、フランス、ドイ
ツ等で強まっている(マルタ、スペ
イン等は掲載に反対)
。
大西洋クロマグロは、日本も加盟
しているICCAT(大西洋マグロ
類保存委員会)
で管理されているが、
乱獲により、資源水準は低下。IC
CATで資源回復計画を進めてい
る。しかし、近年、地中海沿岸国の
漁獲枠超過、禁漁期間中の違反等が
指摘され、ICCATの管理能力に
疑問符がうたれている。
マグロ類の中で最高級のクロマグ
ロは、漁獲量が少なく(世界のマグ
ロ類総漁獲量4
3
5.
2万トンのうち大
西洋クロマグロ3.
3万トン−2
0
0
6年
FAO統計)値段も高い。日本は、
大西洋クロマグロの7
0%以上を消費
している。水産庁は、大西洋クロマ
グロは、絶滅のおそれは無く、管理
はICCATに委ねるべきであり、
CITESで取引を禁止することに
は反対する、との立場を明らかにし
ている。
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
#
中国刺身マグロ市場は1万 へ拡大
巻網急増対策−OPRT決議
(※)支持
劉中国漁業協会・遠洋漁業分会会長来日 OPRTと意見交換
中国漁業協会・遠洋漁業分会の劉
身利会長ら一行が、8月1
8日、OP
RTを訪問。マグロ漁業を取り巻く
情勢について意見交換した。劉会長
は意見交換の中で、「中国の刺身マ
グロ市場は日本の協力により大きく
拡大している。市場は1万 に達し
ている」と市場が拡大している状況
を説明した。
#
劉会長の訪日は4年ぶり。意見交
換の中で劉会長は中国の刺身マグロ
市場は富裕層を中心に拡大してい
る。超低温冷蔵庫の能力も2万 に
達しており、市場規模は1万 にな
った。今後の市場拡大も期待してい
る。
」
と述べた。
OPRTは、本年6月採択した「マ
グロ類漁獲能力抑制推進決議」と巻
#
#
網の漁獲量の急増を「世界のマグロ
漁獲量推移グラフ」
(※)で説明し、
世界の巻網漁獲能力の抑制を求める
「決議」の推進に中国の協力を求め
た。劉会長は「中国延縄業界として
もOPRTの 決 議 を 支 持 し 協 力 す
る」と述べた。
(※)
OPRTウェブ
に掲載。
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∼賛助会員の声∼
元宿
郁子さん
・マグロはよ
く食べますか
東北出身
で、子供の頃
から美味しい
魚を食べてい
たので、魚は
大好きです。
家族も全員、魚が大好きで、そ
の中でもマグロが特に好きでよく
食べます。
息子は若いのにトロより赤身が
好きで、善し悪しを的確に評価し
ます。
食べ方は刺身がやはり基本で、
その他、鉄火丼や手巻き寿司など
で食べます。
マグロの値段は高いと思いま
す。ですから買う時は、並んでい
る品から少しでも美味しそうなも
のを真剣に選び、美味しいものに
当たれば高くても満足します。
・三崎でのまぐろ親子クルーズに
ご参加されたそうですが、如何で
したか。
大変楽しい企画で、大変勉強に
なりました。参加していた子供達
も楽しく学んでいて、お子さんや
お孫さんがいる友達に薦めまし
た。
普段は入れない、マグロ用の超
!"""""""""""""""""""""""""""
!"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
低温冷蔵庫にも入らせていただ
き、痛いほどの寒さを実感し、冷
凍マグロの新鮮さの秘密に納得し
ました。
・OPRTニュースレターはお読
みになりますか。
毎回読ませていただいていま
す。
私にとっては少し内容が難しい
ですが、何とか分かるのでがんば
って読んでいます。
ただ、これ以上平易に書くと、
限られた紙面の中で伝えきれなく
なると思います。
最近連載が始まった「賛助会員
の声」はその中でもほっと出来る
コーナーで、女性の意見に共感し
たり、食べ方を参考にしています。
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!"""""""""""""""""
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主に「缶詰原料」のカツオ・マグロを獲るための巻網漁船の大型化、高効率化が「サシ
編集後記
ミ用」に延縄漁船が獲るメバチ資源を危うくしている事実が指摘されてから久しい。何と
かしなければならないと、水産庁が国際会議で訴えても、巻網漁船の隻数増加に歯止めがかからない。発展
途上国の権利の主張の前に、具体策について国際合意も得られない。このままでは、発展途上国が幾ら獲り
たくても獲れないほど、資源が衰退し、そのツケは、最終的には、結局、発展途上国に回ってくるのに。現
に、これまで強固と言われていたカツオ資源に黄信号が点り始めたとの科学者の声も出始めている。(原田)
!"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""