32号（2014年12月） Contents SGホールディングス株式会社京都本社：〒601-8104 京都市南区上鳥羽角田町68番地 URL.http://www.sg-hldgs.co.jp 東京事務所：〒136-0075 東京都江東区新砂2丁目2番8号 Special Report ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ ̶ 1∼3 新営業戦略「Sクオリティ」始動 Business Angle ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ 4 SGリアルティ㈱野村真司社長インタビュー Financial Data ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ 5 2015年3月期第2四半期連結業績 News Topics ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ 6 ∼ 7 日本気候リーダーズ・パートナーシップに参加 Business Report ̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶̶ 8 スリランカ物流企業のグループ会社化 SG Information 佐川美術館が特別企画展「魔法の美術館」を開催新営業戦略「Sクオリティ」始動ドライバーの提案力と課題解決力を進化させる新営業戦略を本格展開 SGホールディングスグループ（以下、SGHグループ）は、2015年度までの中期経営計画として「Third Stage Plan」を推進していますが、グループの中核企業である佐川急便㈱は、最終年度の2015年を“飛躍の年”と位置づけ、10月21日から新営業戦略「Sクオリティ」の展開を本格的に開始しま「Solutions」は、お客さまのビした。今回は「Sクオリティ」の目的や具体的な取り組みを紹介します。ジネスの複合的な課題を解決するソリューションを提供。「グローバルロ今回、本格展開を開始した「Sク「Standard」は、ビジネスの機動ジスティクス」「3PL」「リバースロオリティ」は、佐川急便の強みであ力を高めるための基本となる商品でジスティクス」「グリーンロジスティる現場のドライバーの提案力と管理す。現場のセールスドライバー ® がクス」「コンサルティング」の5 つの職の課題解決力を進化させ、強化しスムーズにお客さまのニーズに対応領域を展開しています。この分野はていくことを目的とした新営業戦略できるように基本商品・サービスのラ管理職もしくは専門分野の担当者がです。佐川急便が展開している全インアップを刷新しました。チームを構成し、お客さまの課題をての商品・サービス、ソリューショ「Support」は、顧客のバリュートータルで解決していきます。ンを整理し直し、お客さまのビジネチェーンを向上させる「販売支援」佐川急便では、顧客のビジネススニーズに合わせて、「Standard」「経理支援」「出荷支援」「受取支援」パートナーとして、今回の「Sクオ「Support」「Solutions」の３つのの4 つのサポートでお客さまをバックリティ」を始動させ、今後も新商品カテゴリーに集約。それぞれの頭文アップしていきます。この業務支援の開発や既存商品のリニューアル、字とSAGAWAの“S”から「Sクオは高い提案営業力を持つスタッフが高度なソリューション開発を積極的リティ」と名付けました。対応しています。に進めていく方針です。（次ページに続く） ◆「Sクオリティ」の目的と3つのカテゴリーの内容目的ビジネスの機動力を高める基本輸送・デリバリー「何のアイテムを使って」「どのように送るか」をお客さまのニーズに合わせて提供。セールスドライバーが対応バリューチェーンを向上させるビジネスサポート販売・経理・出荷・受取の 4つの業務支援でお客さまをバックアップする。高い提案営業力を持つスタッフが対応ビジネスの複合的な課題を解決するソリューション「グローバルロジスティクス」「3PL」「リバースロジスティクス」「グリーンロジスティクス」「コンサルティング」の 5 つの領域で顧客の課題にカスタムメイドで対応。管理職もしくは先進的ロジスティクス・プロジェクトチーム「GOAL」が担当セールスドライバーの提案力と管理職の課題解決力を強化 ※「セールスドライバー ®」「e-コレクト ®」はSGホールディングス㈱の登録商標です。 December, 2014 No.32 1 新営業戦略「Sクオリティ」の３めサービスの名称から“飛脚”を外「経理支援」では、電子請求書の発つのカテゴリーである「Standard」しました。このような検索型商品体行や発送済荷物の運賃の問い合わせ系を導入したことで、顧客ニーズにをWEBサイト上で確認できる「電子合った商品・サービスをスムーズに提請求書発行サポート」を提供。「決済供できるようにしました。状況チェックサポート」においては、「Support」「Solutions」の具体的な内容は以下のとおりです。 S tandard 基本輸送・デリバリー S upport セールスドライバーが、お客さまバリューチェーン支援「e-コレクト」などの代引サービスでお預かりした代金の状況を確認すに商品・サービスを提案しやすいよう「Support」は、販売・経理・出荷・ることができる照会サービスや、決に商品群を整理しました。「何のアイ受取の4つの業務サポートに集約。済状況の問い合わせも行っています。テム（基本商品）を使って」「どのよ「販売支援」では、顧客のダイレク「出荷支援」では、送り状の作成・うに（サービス）送るか」を顧客のトメールやチラシなどの広告媒体な出荷作業を大幅に軽減する「送り状ニーズに合わせて提供します。例えどをポスティングする「エリアポス発行サポート」を提供しています。ば、冷蔵品を時間指定で送りたい場ティングサポート」において、地理また、顧客の出荷指示情報をもとに合は、基本商品である「飛脚クール情報と統計情報をベースにした分析佐川急便が送り状を用意して指定場便」を選び、「時間帯指定サービス」ソフトを使い、見込み客が多く居住所で集荷する「トータル集荷サポーで送るという具合で組み合わせます。しているターゲットエリアを特定し、ト」も展開しており、交換品の回収営業現場で混乱しないように、基効率的なポスティングを実施します。や産地直送の手配などに利用するこ本商品名称には佐川急便のアイデンまた、「物流決済サポート」では、おとができます。そのほかにも、輸送ティティーである“飛脚”を付けて客さまの取引先への納品、商品代金する荷物に最適な梱包資材の提供ないますが、どのように送るかについの請求・回収をワンストップで提供しども行っています。ては、その付加価値を明確にするたています。「受取支援」では、サービスセン輸送モード旧名称飛脚宅配便飛脚ラージサイズ宅配便飛脚フリーサイズパッケージ飛脚ラージサイズ航空便飛脚航空便フリーサイズパッケージ飛脚即日配達便飛脚即配便飛脚クール便飛脚ハンガー便物流決済サポート SAGAWA B2B決済電子請求書発行サポート請求書発行（電子請求書）決済状況チェックサポート決済状況問い合わせ e-SAXIS（e-コレクト照会）飛脚ハンガー輸送送り状発行システム（e飛伝シリーズ）送り状発行サポート飛脚ゆうメール飛脚特定信書便飛脚電報便飛脚電報飛脚国際宅配便 sgx（国際宅配便）出荷支援トータル集荷サポート集荷依頼サービスマテリアル販売サポート梱包資材あんしん私書箱サポート飛脚ジャストタイム便どのように送るか飛脚マーケティングメール経理支援飛脚メール便飛脚ゆうメール便エリアポスティングサポート販売支援飛脚航空便何のアイテムを使ってチャーターサービス飛脚チャーター輸送引越サービス飛脚引越輸送大型家具・家電設置輸送サービス大型家具・家電設置輸送グリーンメールサービス飛脚グリーンメール営業所受取サービス営業所止めサービスセキュリティサービス飛脚セキュリティ便セーフティサービス貴重品サービス旧名称業務支援（バリューチェーン支援）受取支援飛脚マイボックス（私設私書箱サービス） WEBトータルサポート Webサービスお荷物お問い合わせ e-SAXIS（荷物情報紹介）受取人確認サポート受取人確認配達サービス e-コレクト指定日配達サービス 2 時間帯指定サービス時間帯サービス精密機器輸送サービス飛脚パソコン便 SGホールディングスグループニュースレター飛脚クール便受取人確認サポート新営業戦略「Sクオリティ」始動ターに設置した私書箱を利用できる」ス「3PL（Third-party logistics）「あんしん私書箱サポート」や、佐川では、さまざまな業種業態に向けた流急便のインターネットサービスを利通加工などを提供。「リバースロジス用できる「WEBトータルサポート」ティクス」では、返品商品の回収やアを展開しています。また、配達時にフターサポートなどの最適な静脈物送り状に記載されている荷受人を公流を提供しています。「グリーンロジ的証書で確認し、事前登録したパススティクス」では大型複合施設などのワードまたは生年月日と照合して確館内物流管理サービスを提供。これ実に配達する「受取人確認サポート」により、納品車両の削減やエリア周辺を行っています。の渋滞緩和の効果があり、CO 2 の削 S olutions 複合的な課題を解決ケアマークシールの変更佐川急便では、「Sクオリティ」の本格始動に合わせてケアマークシールデザインと配色を変更しました。荷扱い（赤系）割れ物や精密機器など荷扱いに注意配達指定（青系）荷物に必ず到着日の指定がある減に貢献できます。「コンサルティン時間帯指定（黄緑系）決済指定（黄色系）グ」では、総合物流診断や安全運転教時間帯の指定がある「e-コレクト」の決済種別の指定がある顧客のビジネスの複合的な課題を解育などのサービスを提供しています。決する物流ソリューションを、5つのこの分野は、佐川急便と佐川グ領域においてカスタムメイドで提供ローバルロジスティクス㈱が中心としています。「グローバルロジスティなって今年４月に発足した戦略的合クス」では、アジアやアメリカを中心同営業開発チーム「GOAL」が営業に輸出入やフォワーディングなどのを展開しており、SGHグループのIT 複合一貫輸送サービスを提供していや国際フォワーディング機能などもます。顧客の流通機能全般を一括し融合させた物流ソリューションを提て請け負うアウトソーシングサービ供しています。特殊扱い（桃色系）貴重品や信書、受取人確認などの特殊扱いの荷物そのほか冷蔵や冷凍、航空便、営業所受取サービスなどの重要なサービストータル・ソリューションアジアを中心とした国内輸送および輸出入・フォワーディングなグど複合一貫輸送サービスを提供ローバルロジステ一般倉庫現地での幹線輸送検針検品作業ィク ①複合一貫輸送サービスベトナムや中国において検針検品、荷札貼付を行スい、輸出入通関後は国内倉庫を介さずトラックターミナル（ハブセンター）リバースロジスティクスにて仕分けを行い、届先にダイレクト輸送を実施倉庫物件、保管スペース・流通加工サービスおよびマルチ輸送を組み合わせた3PLを提供。また、倉庫管理や運行管理システムなどを組み合わせて最適化を実現 ①ベンダー調達の最適化ミルクラン（巡回集荷）や宅配便を複合し、配車マッチングサービスを行う。またトラックターミナルを活用し、一時仕分けを実施して入荷業務の効率化を実現 3 ＰＬ ②重要書類や機密文書の保管および廃棄重要書類の入出庫・保管管理のほか、オフィスで発生する機密文書を専用段ボールで封印・回収して溶解処理を実施 ③アパレルの一括物流ハンガー保管や検針検品・プレスおよびハンガー車での専用輸送を実施 ④美術品の一括物流専用のマテリアルを使って専門スタッフが搬出入・梱包・据付作業を行う機密書類を保管する専用ダンボール ⑤輸入化粧品の一括物流国内流通ラベルの貼付や保管・梱包・出荷 ⑥食料品や医薬品の保管・加工・輸送ニチレイとの連携により、三温度対応（常温・冷蔵・冷凍）のコールドチェーンによる定温輸送を展開返品商品の回収業務やアフターサポート機能（商品買取や再販売）などの最適な静脈物流を提供 ①返品商品回収や返金サービス通販を中心に展開しているほか、返品商品や滞留品の買取、再販売サービスも実施 ②家電・パソコン回収・修理サービス家電やパソコンを回収・修理するサービスを展開。また、小型家電リサイクル法に基づく個人宅からの回収も実施「家電リペアセンター」での修理作業の模様 ③リコール発生時のフルフィルメントサービスコールセンター運営や商品回収など、リコールおける業務全般をサポート大型複合施設・自社ビルおよび量販店における館内物流管理サービスを提供グリーンロジスティクス ①大型施設内物流の最適化東京スカイツリー ®や東京ミッドタウンなど大型複合施設の搬出入商品・車両・入館者の情報を一元管理し、施設内物流の最適化によるエリア周辺の渋滞緩和やCO 2 削減を実現。物流に関するセキュリティや利便性の向上、効率化を図り、安全・安心な物流を実現 ②イベント開催時や大型商業施設開業時の物流一元管理搬入スケジュール調整や集約配送などで地域渋滞緩和やCO 2 排出量を削減東京スカイツリー ®では全ての事業者に対して入館許可証を発行（画像：左）。入館車両数、人数および物量を可視化。入退館受付（画像：右）では許可証を照合するコンサルティング総合物流診断や安全運転教育サービスを提供 December, 2014 No.32 3 物流施設に特化した総合不動産業を展開のむら S Gリアルティ株式会社代表取締役社長まさじ野村真司 SGホールディングスグループ（以に「SGリアルティ横浜」と「SGリ下、SGHグループ）では、不動産事アルティ柏A棟」が、2013年10月業をデリバリー事業とロジスティクに「SGリアルティ柏B棟」が稼働し、ス事業に次ぐ重点事業として位置づ今年6 月には関西最大規模の大型物流け、グループ内外へ向けた事業展開施設「SGリアルティ舞洲」が竣工しを積極的に推進しています。今回はました。我々が開発する物流施設の SGHグループで不動産の賃貸・管理・強みは、SGHグループが培ってきた開発事業を展開するSGリアルティ㈱物流ノウハウを設計段階から生かし、の野村真司社長に話を聞きました。利用しやすい施設を提供できること −− 不動産ビジネスの戦略は？です。野村当社はSGHグループが所有す −− アセットコントロールについてる不動産施設を管理・活用し、グルーの取り組みは？プ内外へ不動産ビジネスを展開する野村 2015年3月に非上場オープンことを目的に、2008年3月に事業をエンド型不動産投資法人（私募リー開始しました。現在、グループの約ト）の運用を開始する予定です。私 900の不動産施設を管理・運営してお募リートの運用を目的とした資産運り、そこで培ったノウハウをもとに不用会社「SGアセットマックス㈱」を社員を外部に派遣したり、ロジス動産の資産管理を行う「PM戦略」 2013年4月に設立し、これまで準備ティクスと不動産の知識を共有し合と、企業が保有する不動産の最適なを進めてきました。SGHグループがうためにSGHグループでの人材交流有効活用を推進する「CRE戦略」の所有し、利用している物流施設や、も積極的に行っています。提案を行い、施設の保守点検・維持 SGリアルティが開発した大型マルチ −−今後の抱負を聞かせてください。などの「BM 」にいたるまでトータテナントの物流施設などを組み入れ野村今後も物流不動産の開発を進ルにサポートしています。現在、進て運用していく方針です。めていく予定ですが、建築コストの行中の中期経営計画「Third Stage −− 人材の育成については？高騰が続いていることから、需給の Plan」では、「不動産開発」「アセット野村人材育成は会社の成長を握るバランスと開発のタイミングを図るコントロール」「プロ人材の育成」を重要な要素です。特に我々は物流施ことが今後の課題です。一方、佐川骨子に掲げて事業を展開しています。設を中心とした総合不動産業を目指急便の施設のなかには、狭小化・老 −− 自社開発の物流施設の強みは？しており、プロ人材の育成は不可欠朽化した物件もあり、グループの中野村当社所有の不動産は全国に400 です。当然、法律に精通していなけ長期的な戦略として物件の建て替え施設ほどあります。ここ数年は大型ればならないですし、施設を設計すにも取り組んでいきたいと考えてい物流施設の開発を進め、2012年6月る専門部隊も必要です。そのためにます。＊＊＊＊ ■ 野村真司社長の略歴 1956年1月23日生（58歳） 05年4月佐川急便㈱執行役員財務経理部長 09年3月 SGホールディングス㈱経営戦略担当部長 11年3月 SGホールディングス㈱事業推進部部長 11年6月 SGホールディングス㈱執行役員事業推進部長 12年1月佐川急便㈱取締役経営企画担当 13年3月佐川グローバルロジスティクス㈱取締役 14年3月 SGリアルティ㈱代表取締役社長 SGホールディングス㈱グループエグゼクティブ不動産・施設監理事業担当（兼務）＊PM戦略（Property Management）：テナントに対する賃貸借のあり方や、日常管理及び長期修繕計画コスト・仕様を最適化することにより、不動産からの収益及び価値の最大化を図る戦略 SGリアルティが手がけた大型物流施設＊CRE戦略（Corporate Real Estate）：企業不動産を重要な経営資源として捉え、総合的・戦略的に再構築することにより、バランスシート上の不動産資産の価値を高め、企業価値の向上を図る戦略 SGリアルティ横浜 SGリアルティ柏A棟・B棟 SGリアルティ舞洲＜特長＞屋上緑化やLED照明、断熱材、太陽光発電などを取り入れた環境に優しい施設で、コンビニや休憩スペースを設置するなど利用者の快適性にも配慮しており、施設周辺の渋滞緩和に貢献する仕組みも取り入れている 4 SGホールディングスグループニュースレター＊BM（Building Maintainance Management）：建物・設備の保守点検、清掃業務から、24時間の防災管理まで、ビル・マンションを総合的に管理する業務のこと＊非上場オープンエンド型不動産投資法人：投資法人の仕組みを利用して、不動産または不動産信託受益権の運用を行う不動産ファンドのこと大型物流施設「SGリアルティ舞洲」 2015年3月期第2四半期決算を発表通期見通しは増収増益を予想を竣工。グループ内での運用のほか、マルチテナント型物流施設としてグ SG ホールディングス㈱の2015年3 ロジスティクス事業は、グループ会ループ外への提供も行っています。月期第 2四半期連結決算は、営業収益社合同の営業開発チーム「GOAL」一方、前年度に大型物流施設を信託 4,090億円（前年同期比1.6％減）、営業を発足させ、潜在的な顧客課題を見極受益権化し、一部売却したことから、利益200億円（同5.8 ％減）、経常利益め物流全体の最適化とソリューショ不動産事業の営業収益は22億円（同 185億円（同6.5 ％減）、四半期純利益ン提案を推進しており、これが着実 78.8％減）の減収となりました。 111億円（同36.7％増）となりました。に成果をあげ、国内ロジスティクス ◆その他の事業 ◆デリバリー事業は増収増益を確保しました。海外事決済事業では、「e-コレクト」とク佐川急便㈱は、調達物流ソリュー業は、フレイト・フォワーディング事ラウド会計ソフトとのデータ連携をションなど新たな法人顧客取引の強業を展開している「EXPOLANKA 開始。これにより顧客の経理業務の化と、継続した適正運賃収受による HOLDINGS PLC」をグループ会社大幅な改善が図れるサービスの提供単価水準の維持により増益を確保し化し、さらなる事業拡大を図っていまが可能となりました。一方、「e-コました。一方、消費税増税による駆すが、M&Aによる一時費用などで増レクト」の取扱個数減少により、そけ込み需要の反動減から、「飛脚宅配収減益となりました。以上の結果、ロの他事業の営業収益は286億円（同便」の取扱個数は 5 億8,932万個（前ジスティクス事業の営業収益は284億 1.6％減）となりました。年同期比2.8％減）と減少しました。こ円（同8.2％増）、営業損失は1 億円（前 ◆2015年3月期通期業績予想の結果、当期間におけるデリバリー年同四半期は営業利益1億円）でした。デリバリー事業は、顧客ニーズを事業の営業収益は3,496億円（同0.1％ ◆不動産事業捉えた新たな収益機会の創出を図減）、営業利益は170億円（同5.2％増）不動産事業は、大型不動産の自社り、適正運賃収受およびコストコンで減収増益となりました。開発と流動化、アセットマネジメントロールを継続していきます。ロジ ◆ロジスティクス事業トの強化などを実施し、今年 6 月にはスティクス事業は、デリバリー事業（単位：億円）営業収益営業利益経常利益四半期純利益 2015年3月期第2四半期（当期実績） 4,090 200 185 111 2014年3月期第2四半期（前期実績） 4,158 213 198 81 △1.6％ △5.8％ △6.5％ 36.7％ 8,500 440 410 230 増減率（当期／前期）通期予想（2015年3月期） ※見通しに関してはさまざまな前提に基づいたものであり、将来の予想数値の実現を確約したり保証するものではありません佐川急便が安全衛生の体制評価を実施労働災害防止に向けた取り組みを強化との連携強化による3PL事業の拡大などを推進していく方針です。この結果、2015年3月期の通期見通しは、営業収益8,500億円、営業利益440億円、経常利益410億円、当期純利益 230億円、増収増益を予想しています。を検討していきます。2014年12月までに現状分析を行い、2015年には結果をもとに対策を実施していきます。佐川急便は安全衛生水準の向上をこれにより労働災害は年々減少して昨今、景気回復や有効求人倍率など目的に、労働災害の防止に向けた取いますが、従業員がより安心して働の上昇から、労働者が運輸・サービスり組みとして、三井住友海上火災保くことができるように、インターリ業への就労を敬遠する傾向がみられ険㈱および㈱インターリスク総研のスク総研が保有するノウハウを活用ています。佐川急便では女性の活躍協力を得て安全衛生体制の評価を実して労働災害撲滅に取り組みます。推進を掲げ、積極的な女性雇用の推施していくことになりました。具体的な内容としては、インター進、多様化する求職者のニーズに柔軟これまでにも佐川急便では、厚生リスク総研が従業員を対象にアンケに対応し、安全・安心に働ける環境整労働省の「労働安全衛生マネジメンート式の意識調査と、地域ごとに選備を継続してきました。当社が社会トシステムに関する指針（O S H M S 出した営業所の現地調査を行い、現インフラとしての役割を果たすため指針）」に基づき安全衛生活動を推進状を分析します。課題の抽出と潜在には、業界のイメージ向上、労働環境するなど、さまざまな労働災害防止リスクを可視化することにより、安の再整備が必要と判断し、客観的な評に向けた取り組みを行ってきました。全衛生水準の向上に必要な対策など価を今後の経営に生かしていきます。 December, 2014 No.32 5 低炭素社会の実現を目指す企業ネットワーク「日本気候リーダーズ・パートナーシップ」に参加佐川急便の低炭素社会に向けた取組み ◆低公害車両の導入天然ガストラックはディーゼル車と比べて CO 2 排出量が少なく、窒素酸化物の排出量も極めて少ない上に、PM（粒子状物質）をほとんど排出しない環境にやさしい車両。佐川急便は1997年から天然ガストラックを導入し、現在約4,000台を保有。自家用天然ガス充填スタンドも全国22カ所に設置している。佐川急便㈱は、このほど持続可能化防止のためCO 2 排出量の削減を進な低炭素社会の実現を目指す企業ネめてきました。2003年にはWWF ットワーク「日本気候リーダーズ・パ（World Wide Fund for Nature）ートナーシップ（Ja p a n C lim a te のクライメート・セイバーズ・プロ L e a d e r s ' P a r t n e r s h i p：J a p a n - グラムに参加。「2012年までにCO 2 CLP）」に加盟しました。総排出量を2002年度比で6 ％削減す「J a p a n - C L P」は2009年7月、持る」という目標を設定し、10年間に続可能な低炭素社会の実現には「産わたって取り組みを実施。低公害車業界が健全な危機感を持ち、積極的の導入や輸送の効率化、車両使用のな行動を開始すべきである」という抑制、エコ安全ドライブなどを推進認識のもと、日本独自の企業グルーしてきました。その結果、最終年度プとして設立。㈱リコー、富士通㈱、の2012年度は、基準年比マイナスイオン㈱など 8 社のメンバー企業が中 9.29 ％となり、目標を大きく上回り心となって参画している「Japan- ました。トラックによる輸送手段をより環境負荷の低い船舶や鉄道に切り替える「モーダルシフト」を実施。JR貨物と共同開発した佐川急便専用の電車型特急コンテナ列車「スーパーレールカーゴ」を東京・大阪間の宅配便輸送に利用している。 CLP」は、ビジネス視点で持続可能佐川急便では、環境への取り組み ◆「カーボン・ニュートラル認証」取得な低炭素社会の構築を目指しており、は地道かつ継続的な活動が最も大切佐川急便ではその目的と活動に賛同であると考えており、今後もさらにし、加盟することとしました。地球温暖化、大気汚染防止の対策をこれまでにも、当社では地球温暖継続していきます。 ◆サービスセンターの活用トラックを使わず台車や三輪自転車を用いて集荷・配達を行う「サービスセンター」を都市部に約340カ所設置し、車両約1,500台相当の使用抑制につながる。 ◆モーダルシフトの推進東京・京都・博多のサービスセンターにおいて、排出されるCO 2 を削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分について佐川急便が保有するオフセット・クレジットにより全量をオフセットすることでカーボン・ニュートラルを実現し、2014年3月に業界初となるカーボン・ニュートラル認証を取得した。佐川急便が所有する「高尾100年の森」で従業員による森林保全活動を実施佐川急便は、東京都八王子市に保生物多様性保全へとつながるステー有する森林で、10月25日、従業員クホルダー参画型の森林保全活動とその家族による森林保全活動を実「高尾100年の森プロジェクト」を施しました。この森林は、約50ヘク 2007年から展開しています。100年タール（東京ドーム約10.5個分）の後の自然を創造していくこの取り組広さがあり、都心からのアクセスもみには、佐川急便の従業員のほかにそのほかにも、森づくりを題材とよく、自然環境のみならず、歴史的・も、地域住民、ボランティア、自治した自然体験学習や森の材料を利用文化的価値も高い里山です。体、NPOなどから多くの賛同を得てしたクラフトワークショップなど、佐川急便では、荒廃しつつある里おり、活動の輪が広がっています。子どもから大人まで楽しみながら学山に着目し、森林を健康な状態に保当日は総勢61名の参加者が、アオぶことのできるプログラムを実施。つことで木々のCO 2 吸収を促し、地キなどの下草刈りを中心に、森林保参加者からは「森づくりについて学球温暖化問題に貢献するとともに、全・整備作業を実施。陽射しが行きわぶことができた」「家族とのコミュニ「下草刈り」などの森林保全・整備作業 6 森の材料を使った「箸作りクラフト」 SGホールディングスグループニュースレターたるようにすケーションを図るよい機会となった」ることで、杉といった声が寄せられました。やヒノキの苗佐川急便では、今後も森林保全を木を育ちやす通じた生物多様性の保全、里山再生くし、次の世をはじめ、自然体験学習などの環境代の森づくりコミュニケーションや環境教育の場に活かします。を提供する活動を続けていきます。ベトナムへの海外引越サービスの提供開始中国・ASEAN地域での展開を拡大地法人が担当します。女性のお客さまがサービスを利用する際には、日本側での打合せや荷物の引き取りは SGHグループで引越・設置輸送を出、発送スケジュールや必要書類の女性スタッフが行うことも可能です。展開しているSGムービング㈱が、こ作成、梱包材料の配達、荷物引取、また、全行程を日本人スタッフが対のほどベトナム国内に向けた海外引現地側の基本情報などの案内を行い応します。越サービスを本格的に開始しました。ます。輸出入通関業務と、船会社や海外へ持ち出さずに国内に残す荷この海外引越サービスは、主に海航空会社への手配、現地への輸入申物については、トランクルームでの外赴任者を対象にしたもので、SGH 告などは、国際フォワーディング事長期保管サービスも行っています。グループが一貫して対応します。SG 業を展開しているSGHグローバル・また、空調付きトランクルームも完ムービングが、依頼者の所属する企ジャパン㈱が担い、現地での配達・備しており、品物やお客さまの要望業や団体の規定に沿った荷物量の算開梱・廃材処理はSGHグループの現に応じて、最適な提案を行います。今後は海外赴任時の留守宅の管理や ◆海外引越の流れ荷物の下見・引取日本側・荷物量の算出・海外輸送用梱包・梱包明細書の作成・輸出通関書類の作成・税関への輸出申告配達現地側・配達日時の打合せ・配達、開梱・廃材処理引渡し輸出通関輸入通関・輸入通関書類の作成・税関への輸入申告・荷物検査・船会社、航空会社搬入・保険手続き有効活用など、リロケーションサービスの提供も予定しています。海外引越サービスは、主に中国、 ASEAN地域で展開しており、今後輸送到着手続き・到着案内通知・輸入申告準備 SGモータースが富士工場に溶接ロボット導入溶接作業自動化で作業効率の向上を図るは対応地域の拡大を図るとともに、アジアの技術スタッフを日本で育成するなど、日本で養われた技術とおもてなしのこころを海外にもお届けしていきます。くなることから、作業者を選ばず、女性従業員による作業も可能となりました。 SGHグループで車両整備や車両販熟練の作業者が作業を行っていま今後もSGモータースでは、部材の売・ボディ製造販売事業を展開するした。セッティングや完成品の積上げ・移 SGモータース㈱は、ボディ架装にお今回の溶接ロボットの導入により、動作業に対しても、ロボットによるける重要溶接箇所の強度と品質の向大幅な溶接作業工数や時間の短縮、自動化を検討しており、作業の効率上を目的に、このほど富士工場（静コスト削減などを図ることができま化や品質の向上を積極的に進めてい岡県富士市）に溶接ロボットを導入す。また、熟練工の専業作業ではなきます。しました。手作業の横ネタ溶接トラックには、シャーシと言われる土台の駆動部分と、シャーシに接続する荷台部分があります。S Gモータースではこの荷台部分の製造を行っており、一般的な運送に使われる車両から特殊な機能を備えた車両な溶接ロボットによる溶接ど、幅広く手がけています。今回の溶接ロボットは、荷台部分の骨格となる横ネタ（フレーム）の溶接作業を自動化するために導入しました。横ネタの溶接には強度や品質が求められることから、これまで導入した横ネタ溶接ロボット December, 2014 No.32 7 スリランカ物流企業のグループ化によりアジア・環インド洋エリアでの展開を加速 SGホールディングスグループスポランカ社は、アジア、アフリカ、（以下、SGHグループ）は、2013年米国、中東地域の世界18カ国に拠点度からスタートした中期経営計画を持ち、フレイト・ロジスティクス「Third Stage Plan」で海外事業の事業を展開。同社の国際ネットワー強化を掲げ、海外事業と国内事業がクとSGHグループの日本および東南連携した国内外・3 国間一貫物流サーアジアの営業基盤を一体化させるこビスを推進しています。とで、国際一貫物流のサービスを拡その一環として、フレイト・フォ充します。特にエクスポランカ社がの栗和田榮一会長兼社長が、日本をワーディング（国際貨物事業）の強地盤とする南アジア、中東、アフリ代表する企業のCEOらをメンバー化を目的に今年 6 月にスリランカのカなどの新興経済圏と、日本、欧米、とする安倍晋三総理の経済ミッショ物流企業である「EXPOLANKA アジア間を結ぶ広域輸送では、きめンの一員としてスリランカを訪問。 HOLDINGS PLC（エクスポランカ細かい物流サービスを提供できるほ日・スリランカ拡大首脳会談をはじ社）」をグループ会社化し、アジア・環か、両社が得意分野とするアパレめとする一連の公式行事に出席したインド洋エリアにおけるグローバル・ル輸送では、アパレル物流に関するほか、独立行政法人日本貿易振興機ネットワークの拡充を図りました。それぞれのノウハウを結合し、業界構（JETRO）主催の「日本・スリラ昨今、日本の企業はリスク分散の固有の専門的な要求にも応えていくンカ・ビジネスフォーラム」に参加。ために中国以外の生産拠点を求めることが可能です。現地の日系企業や地元企業を対象に、 ◆当社代表がスリランカ訪問 SGHグループのアジア・環インド洋今年 9 月、SGホールディングス㈱エリアにおける取り組みと今後の展＊「チャイナ・プラスワン」の動きを加速していますが、今回買収したエク「日本・スリランカ・ビジネスフォーラム」で講演するSGホールディングスの栗和田榮一会長兼社長開について講演しました。中国 ◆エクスポランカ社の概況クウェート社名 EXPOLANKA HOLDINGS PLC 本社スリランカコロンボ設立 1978年従業員 2,798名（2014年3月）エジプトケニア拠点世界18カ国（地図参照）事業フレイト・ロジスティクス事業、旅行・観光事業、貿易・製造事業、投資事業 rm SG Info パキスタンバングラデシュミャンマーベトナム UAE インドフィリピンカンボジアスリランカシンガポール今後もSGHグループでは、運輸・物流を中心とした事業活動を通じて、アジア・環インド洋エリアへの日本企業の進出支援ならびに同エリアの経済発展に貢献していきます。インドネシアマダガスカル南アフリカ ation ※米国にも自営拠点がある ※フレイト・フォワーディング：不特定多数の荷主から集めた貨物を集約し、他の業者の運送手段（船舶、航空、鉄道、貨物自動車など）を利用して運送を引き受けること。発地国、仕向国、運送手段に関わらず、貨物のブッキング、集荷の手配、出荷書類の管理などを行う佐川美術館が特別企画展「魔法の美術館」を開催佐川美術館（滋賀県守山市）で特別企画展「魔法の美術館」を開催しています。「魔法の美術館」は、「難しい」「分かりづらい」と思われがちな現代アートを、「光と影のファンタジー」と題し、アーティストたちが身近にある素材から最新のデジタル技術を駆使して、映像や光が創り出す不思議な空間を展開。子どもから大人まで分かりやすく紹介する展覧会となっています。来場者はただ観るだけでなく、そこに参加することで自身が作品の一部となり、まるで魔法にかかったようにファンタスティックな世界に変えてくれます。参加性のある作品と遊びながらアート感覚を養うことができます。ご感想をぜひお寄せください。 Mail：[email protected] 報道関係連絡先 TEL：03-5677-1587 8 SGホールディングスグループニュースレター ●「Art in Wonderland 魔法の美術館光と影のファンタジー」開催期間：2014年11月1日∼ 2015年1月12日 ●この印刷物は森林保全につながる FSC® 認証紙を使用しています。 ●環境対応型インキの植物油インキで印刷しています。