8 号 2008年5月 SGホールディングス株式会社〒601-8104 京都市南区上鳥羽角田町68番地 TEL.075-671-8600㈹ URL.http://www.sg-hldgs.co.jp Contents Special Report ――――――――――― 1∼3 One to Oneマーケティングへの変革 News Topics ――――――――――― 4∼5 海外引越事業に本格参入、他 Business Angle ―――――――――― 6∼7 佐川フィナンシャル代表取締役大西直樹 Portrait ―――――――――――――――― 8 親子セールスドライバー（佐川急便福山店） Column 女性層獲得に成功（ヌーヴェルゴルフ倶楽部） One to Oneマーケティングへの変革 ∼顧客から「個」客へ∼ 佐川急便㈱では、各営業店のセールスドライバーが先頭に立ち、顧客企業との関係を構築しながらさまざまな意見や要望を吸収し、営業活動に活かしています。その一方で、セールスドライバーや営業店の枠を越えて、横断的に営業活動に取り組んでいる部隊がいます。スーツ姿の飛脚まずは右の画像をご覧ください。から、今年１月に業種よくある会議の光景と思われるかもごとにチーしれません。しかしこれが佐川急便のム改編し、営業シーンだと言ったら、意外に思わそれぞれのれる人も多いのではないでしょうか。業種を専門的に担当する布陣をとる全国ネットワークに、ギャラクシーエ佐川急便の営業といえば、世間ではことになりました（次ページの図をアラインズのキャリア（航空輸送）、佐縞シャツのセールスドライバーがそ参照）。まずは従来の取引と親和性の川グローバルロジスティクスのフォワの名の通り裁量を持って営業すると高い業種から着手し、今後随時そのーディング（航空貨物取扱機能）を組いうイメージが強いかもしれません。他の業種も検討していきます。み合わせることにより、自社グループ確かにそれも事実です。しかしセールスドライバー個々での営業に加えて、佐川急便では、組織を挙げた戦略的顧客企業へ進捗報告を行う佐川急便営業部営業開発課内で空陸一貫輸送を実現しています。 One to One ∼オーダーメイドの物流を構築∼ また、貨物情報をリアルタイムで把握する「貨物追跡システム」、玄関先営業にも積極的に取り組んでおり、そ単にサービスを提案するのではなでのクレジットカード・デビットカーの役割を担うのが「営業開発」です。く、グループが長年培ってきたさまド払いを可能にした代金引換サービ「営業開発」は配送に関する効果的ざまな機能やノウハウを組み合わせス「e-コレクト」、RFID ＊を活用したな仕組みの構築や、システムの統廃て、「１：n（不特定多数の企業）」で航空貨物輸送の実証実験など、ITを合を提案することを目的に、1993年はなく「１：１（One to One）」で活用した業界初のシステムを数多くに設置されました。現在、本社およ “個”々の企業に対してカスタマイズ手がけてきたITノウハウを保有。そび各支社にそれぞれ配置されており、し、オーダーメイドの物流ソリューのノウハウを活かし、発注・在庫・顧営業店の枠を越えて横断的に顧客開ションを提供すること、これこそが客管理、そして情報分析まで一貫し拓を行っています。運営体制は本営業開発のミッションです。て行うASP ＊型システム「SAGAWA 社・支社によって異なりますが、本社 SGHグループは、全国約550箇所 ASP」を開発するなど、業務支援シでは、従来地域別の担当制が敷かれ（サービスセンター含む）の営業拠点ステムの提供やITコンサルティングていました。しかし、業種業態によと約25,000台の集配車両を活用し日って顧客企業のニーズが異なること本全国に張り巡らされた陸上輸送のなどを幅広く展開しています。（次ページに続く） May, 2008 No.8 環境面においても天然ガス自動車開するさまざまな機能・ノウハウを組の大量導入、JR貨物との共同開発にみ合わせることにより、川上から川下よる世界初の電車型特急コンテナ列まで顧客企業の物流の全工程におい車「スーパーレールカーゴ」をはじて、最適なソリューションを構築・提めとするモーダルシフトの推進など、供することが可能です。さまざまな環境対策を積極的に導入なお、このような取り組みは佐川急しグリーン物流を構築しています。便に限らず、佐川グローバルロジステまた改正省エネ法における特定荷主ィクスや佐川コンピューター・システ佐川流通センターへのサポートとして、輸送トンキロムなどグループ会社にも広がっておがあれば、我々のノウハウを提案さ（貨物輸送量を表す単位）情報を提供り、3PLやITなど各社それぞれの専せていただき、全体最適化のお手伝門分野を切り口に、SGHグループのいをさせていただく。いわば物流のコンサルタントのような役割を果たしています。これらに加えて、佐川グローバルビジネス機会の創出を図っています。ロジスティクスが展開する3PL ＊や海佐川急便・本社営業部営業開発課の外ネットワークなど、グループが展山本賢司担当部長は「もちろん一括しています」と話します。地域密着型の営業開発受託を目的に川上から川下までトータルソリューションを企画・提案する一方、営業開発は「営業店支援」こともありますが、あくまで大切なという役割も併せ持ち、各営業店のことは荷主企業様のサプライチェー売上拡大に向けた支援活動も行って＊スーパーレールカーゴンの全体最適化です。したがって、います。たとえば「温泉プロジェク上手く機能している箇所を無理やりト」がそれにあたります。多くの温変えるようなことはしません。もし泉地は、町の中心部に温泉宿や土産全体最適化に障害になっている箇所物屋が集中しています。そのため、グループ資源を活用した営業展開営業力（企画・提案力）グループ資源業種・業態別に組織編成 SGホールディングスグループの機能を総動員 ※本社の場合＜各種機能＞営業一課：保険・金融業全国ネットワーク空陸一貫輸送営業二課：観光関連（ホテル・旅行）ギャラクシーエアラインズ営業三課：産業機械・情報機器営業四課：家電量販・流通量販グループ資源とビジネスの融合 ITノウハウ環境ノウハウ営業五課：自動車・自動二輪・自転車 3PL 営業六課：精密機器・医療機器営業七課：商社・通信販売・医薬品海外ネットワーク営業八課：アパレルなど SGホールディングスグループニュースレターハブセンター ⋮ 大型コンピュータ One to Oneマーケティングへの変革∼顧客から「個」客へ∼ SGHグループ、イケア・ジャパンの関西進出を物流面でサポート佐川急便関西地区本部いう観点ではなく、「ソリューション」供出来るのが S G H グループの大きなンパニーのイケア・ジャパン㈱が神戸としてグループの各種機能を組み合わ強みです。市・ポートアイランドに３号店としてせた提案を行うことを方針として、グ I K E A ポートアイランドを開設しましループ各社に呼びかけたのです。今年４月、ホームファニッシングカ今後、 I K E A ポートアイランド、 IKEA鶴浜（大阪）では、小口商品は佐検討を重ねた結果、通常の宅配便輸川急便が、大型商品は佐川引越センタ送に加えて、佐川引越センターが展開ーがそれぞれ配送するとともに、佐川 I K E A ポートアイランド開設からさする大型商品の設置配送サービス、そグローバルロジスティクスが中心となかのぼること約１年、2 0 0 8 年に関西して佐川グローバルロジスティクスがって物流オペレーションを提案し、イケ圏で予定されている新規店舗（神戸・展開する「3PL（物流加工）」を組み合ア・ジャパンの関西進出をグループ全大阪）の開設にあたり、新規店舗の物わせることで、倉庫オペレーションか体でサポートしていくことになります。流プロバイダーの選定コンペが行われら配送、そして設ることになりました。そこで佐川急便置までワンストッは佐川引越センター、佐川グローバルプソリューションロジスティクスと共同で応札し、見事として提案しまし受託に至りました。た。それぞれの機た。イケア・ジャパンにとって初の関西圏での出店となります。実は2006年にイケア・ジャパンが日能は他社でも提供本に進出する際にも佐川急便・佐川引できますが、これ越センターは応札しましたが、最終的らの機能を組み合に他社に決まった過去があります。しわせてフレキシブかしその後も定期的に接触を続け、次ルに運用するととの機会を狙っていました。そして今回もに、環境負荷にコンペに応札するにあたり、「配送」と配慮した物流を提 2008年4月にオープンした「IKEAポートアイランド」（神戸市中央区）観光者は散歩をしながら、半径数百も「営業店支援」の典型例のひとつメートル以内で土産物を購入し、自です。りません」と話します。縞シャツからスーツに衣を替えてこころも「飛脚の精神」はそのままに、営宅への発送を済ましてしまうことが多々あります。その点に着目し、プ「進化」と「変革」を求めてロジェクト担当者が箱根や草津など立ち上げ当時から営業開発を知るの温泉街を回り、当該地域の営業店山本担当部長は「営業開発課が最初と連携して、温泉宿や土産物屋とのに立ち上がった15年前は、バブル経発送取引契約を次々に取りまとめて済の余波が残る90年代初頭だったたいきました。また、草津では観光者がめ、荷主企業様は販路拡大のための気軽に発送を依頼できるように、温物流を嗜好していました。しかしそ泉街の中心部に小規模の集配拠点との後、長い平成不況を経て、現在はして「草津温泉サービスセンター」効率化・コスト削減化など“無駄”のを2007年10月に開設するとともに、徹底排除を主眼とした物流へと需要温泉宿で放送されるローカル番組をがシフトしています。したがって、通じて観光者への認知を図りました。荷主企業様がどのような物流を求め 2008年２月号で紹介した佐賀県のているのか、そして我々はどのよう地域興し活動「がばい佐賀プロジェなサポートができるのか、常に時代クト」における関連商品の一括配送の流れに敏感であり続けなくてはな業開発の「進化」と「変革」はこれからも続いていきます。＊RFID（Radio Frequency Identification）無線を使った「自動認識技術」の一種。ID情報を記録した小さな電子チップで、人やモノなどを識別・管理するシステムのこと。バーコードのように直接情報を読み取る方式ではなく、無線によって非接触で情報の交信ができる。＊ASP（Application Service Provider）サーバー管理会社（プロバイダー）のサーバー上のソフトウェアをインターネットを通じて、顧客のパソコンで利用できるサービス。＊3PL（3rd Party Logistics）顧客の配送や在庫管理などの流通全般を、システム構築などを含めて長期間一括して請け負うアウトソーシングサービス。物流業者に業務を委託するのとは異なり、荷主の物流部門としての機能を果たす。＊サプライチェーン（Supply Chain）原材料・部品などの調達、工場への運搬、製品の生産、製品を最終消費者へ提供するまでのプロセスのこと。 May, 2008 No.8 Portrait 海外引越事業に本格参入世界各国をカバーする輸送ネットワークを構築佐川グローバルロジスティクス㈱（SGL）は、3月21日から海外引越事業に本格参入しました。佐川グローバルロジスティクス㈱ ■海外引越事業の特徴国際輸送の「ドア・トゥ・ドア」サービスの場合、国内での集荷、海外海外引越は全世界で１兆円産業とへの航空・海上輸送、現地での配送と、いわれていますが、これまでSGホー大きく分けて３つの工程があります。ルディングスグループにとって未進今回の事業の特徴は、この作業工程出の分野となっていました。しかしや引越先の国・地域に適したグループ 2 0 0 6 年から 2 0 0 7 年にかけて実施さ内外の事業者を選定し組み合わせるれた「グレース・ケリー展」におけることで、個々の顧客ニーズに対応し美術品の国際輸送取り扱いを契機に、たサービスを提供する点にあります。 SGホールディングスグループにて展 ■きめ細かなサービス Web 検索佐川海外引越海外引越事業の紹介ページ（SGLホームページ内） URL：http://www.sagawa-sgl.com/overseasmov/ 開している特殊輸送や国内引越のノ集荷前のサポートとしては、仕向ウハウを活用することによって、海地側税関で必要な書式などについて ■SGL国際事業部・山本篤志係長の話外引越への進出・成長が期待できると説明するほか、国別の通関情報や所「国際輸送はネットワークの構築が重判断し、2007年9月から体制準備に要日数、規制品目、電圧事情、放送要です。荷物を送っても受け取る側の着手しました。システムなどを細かく案内します。体制が未整備では輸送できません。当そして今回、国際輸送事業を担っまた、佐川引越センターと連携を社は東アジア・ASEAN地域を中心にているSGLが受け皿となり、国内輸して、日本全国で無料下見や引き取現地法人を配備しています。サービス送・国際間輸送・現地輸送の３輸送りに対応。家財の輸出梱包から通関開始時は、ベトナム・フィリピン・香を、SGL、グループ会社・現地法人、手続き、航空便・船便の手配に至るま港では自社の現地法人で対応し、その協力会社を組み合わせて、顧客ごとで万全の体制を整えています。他の国・地域では協力会社と連携してに最適なサービスを提供する体制を現地では、SGLの現地法人や協力事業展開します。今後は順次、自社の構築しました。SGLは初年度の取り会社が輸入通関手続きや新居への配現地法人で受け入れ体制を整えるとと扱い件数 6 0 0 件、そして５年後の達、開梱・設置を行い、配達当日の空もに、グループ会社間、現地法人間の 2013年3月期には2.5倍の1,500件にき箱や廃材などの回収・処分から、破連携を強化することにより、三国間でまで海外引越事業を成長させる計画損・紛失などの保険求償のサポートまの海外引越も視野に入れていきたいとです。で、アフターケアも充実しています。 STEP.1 海外引越サービスの流れ顧客宅にて無料下見サービスの案内 STEP.2 考えています」 STEP.3 STEP.4 輸出梱包・引取り輸出通関手続き輸送（航空便・船便）荷物の量を計測。最適な引越計画の提案、荷物の仕分け、赴任先の通関事情などをコーディネートする熟練梱包作業員がすべての家財梱包をお手伝い。仕向地側税関での必要書式のご案内。国内残置貨物の輸送、トランクルームでの保管荷物も取り扱う貨物輸出のための税関への諸手続を代行最適なスケジュールで船積み、航空機搭載手続きを手配 STEP.8 STEP.7 STEP.6 STEP.5 アフターケア家具の開梱・設置ダンボールの開梱「ドア・トゥ・ドア」の輸送保険について、付保を依頼された貨物については、配達時に現認された破損、紛失などに対し、保険求償のサポートをする SGホールディングスグループニュースレター家財搬入後、家具を開梱し指定の位置に設置。ダンボールの開梱も行う。配達当日に発生する空き箱はその場で回収・処分新居までの配達現地側輸入通関手続き最適なスケジュールにて現地側新居への配達を手配独自の海外ネットワークにより、各地の現地法人・協力会社を通じて輸入通関手続きを実施マレーシア大手物流企業と代理店契約を締結日本向け国際宅配便の取扱拡大を狙う佐川グローバルロジスティクス㈱佐川グローバルロジスティクス㈱であり、マレーシア統計局によると（SGL）は、1月26日にマレーシアの 2006年度の輸出額は前年度比10.3％＊地法人化しています。 SGLでは、ASEAN地域における大手物流シティ・リンク・エクスプレ増の5,889億リンギに達し、輸出型拠点配備がほぼ完了したことから、スと代理店契約を締結し、2 月 1 8 日ビジネスを中心にASEANの生産拠目下、拠点間の連携強化を図るべく、からマレーシア発着のエクスプレス点として位置づけられています。ま各拠点で不足している機能の補完を貨物（国際宅配便）の取り扱いを開始た、2006年には日本とマレーシアと進めており、今回、マレーシアでエしました。今後、マレーシア国内ではの間で自由貿易協定（FTA）が発効クスプレス事業を開始したのも、そシティ・リンク社が集配を担当し、日され、マレーシアに生産拠点をシフの戦略の一環です。本国内ではSGLがグループのネットトする動きがますます加速されるも＊１リンギ：約31円／2008年4月現在ワークを活用して集配を手がけます。のと見込まれていシティ・リンク社は、マレーシア国内に110か所以上の配送拠点を持ち、ます。 S G L は、東アジアジア地域を中心に拠点を設置。SG ア・ASEAN地域をホールディングスグループとは、佐中心に海外事業を川急便タイ・コンテナ・ディストリビ展開していますが、ューション・サービス㈱や、佐川急便マレーシアにおいシンガポール㈱とすでに同様の契約ても 2 0 0 6 年 8 月にを結んでおり、今回で３か国目の代同国のAOLロジス理店契約となります。ティクス社に資本マレーシアは家電メーカーなど多参加し、S G L マレ数の日系企業がいち早く進出した国ーシア㈱として現調印式でシティ・リンク・エクスプレスのデビット・タンCEOと握手を交わす佐川グローバルロジスティクスの石原博文取締役（中央右）佐川急便が「バイオガス」の本格活用を開始神戸店が保有する天然ガス自動車の燃料に利用佐川急便㈱佐川急便㈱は、天然ガス自動車の神戸市では、下水処理の過程で発戸市東灘区の東水環境センター内に燃料として、神戸市が推進する「こ生する消化ガスの 1 0 0 %利用を目的完成。この供給開始に合わせ、佐川うべバイオガス」の本格的な活用をに、2004年度から2006年度にかけて急便では神戸店（神戸市中央区）が「消化ガスのバイオ天然ガス化」に関保有する天然ガス自動車のうち９台する共同研究を行ってきを対象に、「こうべバイオガス」の活ました。用を開始しました。３月から開始しました。また、 2 0 0 6 年秋から今年３月に完成した「こうべバイオガスステーション」で、燃料の供給を受ける佐川急便神戸店の天然ガス自動車バイオガスは家畜糞尿、生ゴミ、は、市営交通機関や民間下水汚泥、廃材や動植物などの有機企業による実証活用を実性廃棄物（バイオマス）をメタン発施し、佐川急便も 2 0 0 7 酵させることにより得られるガスの年 5 月からこの活用に参ことです。このメタンガスを活用す加してきました。ることにより、ガソリン・ディーゼルそして今年 3 月、消化などの消費を抑制することができるガスを高濃度のメタンガとともに、化石燃料の燃焼過程で発スに精製し、貯蔵・充填生する温室効果ガスの削減にもつなする設備「こうべバイオがることから、代替燃料として期待ガスステーション」が神されています。 May, 2008 No.8 新しいネット決済事業を構築し、グループ企業価値の増大に貢献代金引換サービス「e-コレクト」を展開している佐川フィナンシャル㈱が、今年4月から決済システムを包括的に提供する通販事業者向け「ネット決済サービス」を開始しました。これにより同社の事業領域は、従来の運送付帯事業から決済代行事業へと大きくシフトします。今回はネット決済事業の導入により、さらなる事業拡大が期待される佐川フィナンシャルの可能性について、大西直樹社長に話を聞きました。佐川フィナンシャル株式会社の概要所在地東京都中央区八重洲2−1−6 代表代表取締役大西直樹設立 2005年3月28日資本金 5,000万円従業員 45名事業物流決済事業およびファイナンスサービスの提供、集金代行業、貸金業、他通販マーケットの拡大とともに 2桁成長を続ける代金引換サービス「e-コレクト」 ―― 佐川フィナンシャルが設立され順調に成長を続けてきましたが、同た経緯について教えてください。時にクレジットカードが使えること大西 SGホールディングスグループにより、悪質業者による被害などがでは、昔から現金での代金引換サー発生するようになりました。このたビスは行っていたのですが、2000年め金融の専門家によってしっかりと 6月から現金に加えて業界で初めてク加盟店管理を行う専門会社をつくり、レジットカード、デビットカードで一般消費者に安心してご利用いただの支払いを可能にし、「e-コレクト」ける購買環境の整備・構築を目的に、いう利便性が大きな要因になっていサービスとして展開を開始しました。 2005年3月佐川フィナンシャルが設ると思います。当社ではさらに決済立されました。方法の多様化を図るため、昨年 7 月 ――「 e-コレクト」の取扱規模は？に業界初となる電子マネーによる決サービス開始以来、通販市場の拡大に伴い取扱個数、決済額とも毎年２桁成長を続けている代金引換サービス「e-コレクト」大西おかげさまで毎年２桁済を開始し、現在、東京23区と名古成長を続けており、2006年度屋市内で後払い方式の「クイックペの決済金額は前期比15％増のイ」が使えるようになっています。１兆 1 5 5 億円、取扱個数 ―― このほど新たに「ネット決済サーは20％増の8,385万個にビス」を開始しましたね？達しました。このように大西「インターネット白書 2 0 0 7 」「 e - コレクト」が順調にによると、ネット通販における決済推移している背景には、市場は、クレジットカード決済通販マーケット（51.9％）やコンビニ決済（10.7％）が拡大しているが拡大傾向にあり、代金引換ことに加え、カ（17.8％）を含めた上位３種で全体のードが使えると約８割を占めています。すなわち、おおにし佐川フィナンシャル株式会社代表取締役なおき大西直樹 1964年1月4日生愛媛県出身 87年3月東京大学法学部卒業 87年4月山一證券㈱入社 98年4月メリルリンチ日本証券㈱入社 99年4月富士証券㈱入社 00年10月みずほ証券㈱入社（興銀証券、第一勧業証券との合併に伴う異動） 01年4月日興ソロモン・スミス・バーニー証券会社入社（04年、日興シティグループ証券㈱に社名変更） 05年7月佐川フィナンシャル㈱入社取締役就任 05年11月代表取締役就任（現任） SGホールディングスグループニュースレター佐川フィナンシャル株式会社代金引換サービスである「e-コレクト」単体での事業展開では、通販決済市場の２割弱しかカバーできません。そこで今後も成長が見込めるクネット決済事業によりグループ企業価値を増大＜ネット決済事業の開始前＞＜将来イメージ＞ SGホールディングスグループ企業価値 SGホールディングスグループ企業価値佐川急便企業価値佐川急便企業価値レジットカード決済、コンビニ決済に参入し、上位３種の決済手段を取価値増大価値増大り揃えることにより、通信販売事業佐川フィナンシャル企業価値佐川フィナンシャル企業価値者をサポートする決済サービスをワ e-コレクトンストップで提供するために、「ネッ e-コレクト総合決済事業ネット決済ト決済サービス」を開始しました。クレジットカード決済、コンビニ決済、その一つ一つに関してはすでに決済専業会社が存在します。しか ①佐川フィナンシャルの事業は「佐川急便のe-コレクト」のみである ②佐川フィナンシャル独自ではグループの企業価値増大に寄与できていないし、代金引換サービスに関しては配送機能が絶対不可欠ですので、決済次の新規事業に進出 ①独自に新規事業を構築することにより、グループ企業価値の増大に貢献 ②e-コレクトとネット決済を包含したユニークな総合決済事業へと発展 ③総合決済事業を足掛かりに次の新規事業へ進出し、さらにグループ企業価値の増大に貢献専業会社では展開することができません。従って、「ネット決済サービス」決済業務を一括で行うネット決済サービスを提供し多様化する通販事業者のニーズに対応を開始することにより、当社はクレジットカード決済、コンビニ決済、そして代金引換と各種決済手段を総 ―― 「ネット決済サービス」の導入保護が厳しく問われるようになり、合的に提供できる唯一の企業になりによって今後期待されることは？与信管理も重要になってきます。こました。その優位性を活かして積極大西代金引換サービスは物流に付帯のため今後は、決済代行事業者に対的に拡販し、「ネット決済サービス」する付加サービスですので、従来のする峻別も同様に厳しくなり、消費単独での決済取扱高を、2010年度に「e-コレクト」単体での事業展開は物者保護をきちんとできない会社は淘は大手決済専業会社と同規模の 5 0 0 流事業の枠内にとどまっていたこと汰されていくでしょう。従って、こ億円にまで成長させたいと考えていになります。今回、「ネット決済サーれまでに「e-コレクト」で厳しい管ます。ビス」の開始により、事業領域を運理を行ってきた実績・ノウハウと、送付帯事業から決済代行事業に軸足 SGホールディングスグループの信用を移していきます。「e-コレクト」は力を活用し、消費者保護に万全の体あくまで荷物の配送に付帯する決済制で対応するとともに、さらに強化手段でしたが、「ネット決済サービス」することにより新しい事業領域を開は音楽配信やオンラインゲームとい拓していきたいと考えています。ネット決済サービスの流れご購入者様コ・ンスビトニアエンスカクーレドジ会ッ社ト佐川フィナンシャル収納代行口座加盟店様︵ｅ佐コ川レ急ク便ト︶ーったデジタルコンテンツなどの無体私は金融畑を歩んできたので、物物に関する決済にも対応します。こ流に関しては新参者です。しかし、れによりあらゆる決済ニーズに対応だからこそ物流の枠に捉われない新できる総合決済代行事業者として、しい切り口を発想することができる「e-コレクト」とは異なる切り口でののが私の強みであり、また私に課せ顧客開拓が可能になります。られているミッションであるとも言 ―― 今後の抱負を聞かせてください。えます。ネット時代の決済事業を担大西ネット通販市場は、野村総合うことで、SGホールディングスグル研究所の推計によると、2012年にはープの中でデリバリー事業、ロジス現在の２倍の10兆円市場にまで成長ティクス事業に続く第３の事業の柱すると見込まれています。しかしそになるとともに、グループ全体の企の一方で、不正利用や悪質業者をな業価値の増大に貢献していきたいとくすために、個人情報保護や消費者考えています。 May, 2008 No.8 Portrait 広島県東端に位置し、瀬戸内海に臨む家族一緒に行動するようにしました。遠にいる時間は少ないですね。でも同じ職出はもちろん、近所に買い物へ行くのも場で働くようになって、初めて父が走っ一緒に行動することが多かったです。ている姿を見ました。家では一家の大黒港町・福山市。その区域を担当する佐川息子柱としてどっしりと構えている印象なの急便福山店には、親子で働く社員が在職り、盆や正月などには毎年泊まりがけでで、意外でした。しています。今回は父の日（６月15日）旅行に連れて行ってもらいました。その父息子には息子の環境があり、直属のに先駆けて、前原誠志、前原淳志の親子一つ一つが思い出です。いずれ私が結婚上司もいます。ですから私から指導をしに話を聞きました。して家族を持ったとき、父をお手本にしたり、アドバイスすることはしないよう ――お父さんと同じ会社に就職しようとて家族に接したいと思います。父は忙しにしています。もちろん機材・機器の操思ったきっかけは？くても、できる限り家族との時間を大切作方法や注意事項など作業そのものにつ息子大学卒業を控えて就職活動をしてにしてくれました。だから私も自分の子いては教えることもありますが、経験則いるときに、父から「その気があるなら供にそう接したいと思います。からのアドバイスは控えています。あく休みの日にはキャンプに行った ↓ 佐川急便に入ったらどうだ」と言われたのが、そもそものきっかけでした。そのときは「考えてみるよ」とだけまで会社では他のスタッフ父の背中を追って、自分も佐川急便に佐川急便㈱福山店前原誠志（父親）、前原淳志（息子）と同じように接しています。 ――最後にお互いに一言ずつお願いします。返事をしました。その後いろいろ考息子あまり無理をせず、身体に気をえた末、佐川急便は物心ついたときつけてこれからも頑張ってください。から父を通じて親しみのある会社で父縁があって入った会社ですので、したし、働いている父の姿に憧れもまずは今の仕事に一生懸命取り組んあったので、採用試験を受けました。でください。そうすることで、自ず父息子は二人姉弟の下の子だったと周りからの信頼も勝ち取ることがこともあり、小さい頃からすこし甘できるはずです。そしてどんなことえん坊のところがありました。そこでも構わないので、目標や夢を持ちで、厳しい環境に身を置いて人間と続けて、それに向かって頑張ってくして一回り大きくなってもらいたいださい。という想いで佐川急便を勧めました。「今でも私たち夫婦の結婚記念日や誕生日には、毎年欠かさ ――どんなお父さんでしたか？ず『おめでとう』と一言言ってくれます。その気持ちが何よりの親孝行ですね」と父は嬉しそうに語った。息子小さい頃は私が起きる前に出勤し、寝た後に帰宅していたので、仕事 ――同じ職場で働くようになって何か気がある日はほとんど会うことがなかったづいたことはありますか？ですが、休みの日は家族一緒に出かける息子私は集配業務に携わっており、社ことが多かったですね。外に出ていることが大半です。一方、父父特別意識していたわけではないのでは宅配（個人宅の集配）の管理職ですのすが、普段は家族で一緒にいる時間がほで、宅配スタッフの指導・管理が中心でとんどないので、休みの日はできるだけす。ですから同じ職場といっても、一緒 Column ――有難うございました。【Memo】佐川急便には前原親子以外にも親子で働く社員が66組、また兄弟・姉妹で働く社員が102組います。地域別で見ると、親子、兄弟姉妹ともに関東地区が最も多く、それぞれ22組、32組在職しています。また福山店と同じ広島県内の広島店（広島市南区）には、５組の兄弟セールスドライバーが在職しています（組数はすべて2007 年末現在。また同一店でない場合も含む）。業界の平均を上回る女性層の獲得に成功（ヌーヴェルゴルフ倶楽部）若手女子プロゴルファーの活躍も化粧水や乳液なども常備しています。そのあって、ゴルフを始める女性が増えほか、女性限定のゴルフコンペを定期的にています。ゴルフ人口に占める女性開催するなど、女性が気軽に楽しめる企画の割合は1 0 ％前後と言われる中、を随時実施しています」（前田博史・ヌーヴ S G ホールディングスグループの㈱ェルゴルフ倶楽部社長）ヌーヴェルゴルフ倶楽部（千葉県山ゴルフ用品の国内出武郡）は、女性の利用者が約22％と、業界の平均を大幅に上回っています。荷市場は、ゴルフウェアなどのソフトグッズ 18番グリーンゴルフを始める女性が急増（写真はイメージ）「ゴルフ界が発展するためには女性層の拡大が大切ですから、当倶を中心に順調に推移し、３年連続でプラス成長楽部では女性のための環境づくりを積極的に推進しています。たを続けています。これまで男性や中高年のスポとえばパウダールームは、他の人を気にしないで利用してもらうーツというイメージだったゴルフですが、ファためすべて個室となっています。また、若い女性層はファッション感覚でゴルフを楽しんでいるので、ブラシやドライヤーに加え、パウダールームをすべて個室にッション性やカジュアル性を取り入れることで新たな客層開拓につながっているようです。ご感想をぜひお寄せください。 Mail：[email protected] SGホールディングスグループニュースレターこの印刷物は森林保全につながる FSC認定紙を使用しています。アメリカ大豆協会認定の大豆油インキで印刷しています。 ● SGS-COC-2935 ●