総合取得改革に係る装備施設本部の取組について(PDF:475KB) - 防衛省

参考報告資料
総合取得改革に係る装備施設本部
の取り組みについて
防衛調達
抜本改革プラン
(中間的な取りまとめ)
平成20年12月25日
装備施設本部
改革への基本的な考え
私たちは、改革を実行します
昨年後半、一部輸入商社による過大請求事案等が発覚し、国民から、防衛調達の在り方
が厳しく問われ、総合取得改革推進PT報告書(平成20年3月28日)及び防衛省改革会議
報告書(平成20年7月15日)が取りまとめられ、防衛調達の透明性・公正性の一層の確保、
効率化の推進は、防衛省・自衛隊の最重要課題の一つとなっている。
更に、最近、財政制度等審議会平成21年度予算の編成等に関する建議(平成20年11月
26日)、内閣官房行政支出総点検会議指摘事項(平成20年12月1日)等においても、改め
て防衛調達の在り方が問われるとともに、防衛調達の一層の透明性・公正性の確保、効率
化の推進のために、当本部が名指しされ役割の拡大が求められており、当本部の責任は極
めて重要である。
今般、当本部としては、これまでの多くの指摘を真摯に受け止め、調達機関として、防
衛調達の透明性・公正性の一層の確保、効率化の推進のために、総合取得改革推進PT報
告書、防衛省改革会議報告書等の趣旨に則り、既存の枠組み等に捉われることなく、防衛
省・自衛隊の全体最適化を目指し、防衛調達全般にわたり抜本的な改革施策を、正にゼロ
ベースから検討したところである。
目
次
Ⅰ.装備施設本部抜本改革チーム
Ⅱ.装備施設本部抜本改革実行チーム会合の開催状況
Ⅲ.具体的内容
1.一般輸入調達問題への対応
チェック機能の強化
2.契約制度の見直し
(1)インセンティブ契約の拡充
(2)効率化監査制度の創設の検討
(3)コスト縮減目標への対応(まとめ買いの推進等)
(4)防衛産業界との連携
3.取得改革に対応した組織改革
4.装備品等のライフサイクルコスト管理の強化
(1)LCC管理の確立に向けた取組み
(2)LCC管理の体制整備
(3)21年度以降における装備施設本部におけるLCC管理のプロセス
(4)LCC管理要員の育成施策
その他の検討事項
(一般輸入調達問題への対応)20年度輸入調達専門官による現地調査結果の概要、
米国調達価格の調査、海外メーカーとの直接契約の推進
(契約制度の見直し)契約制度の不断の見直し、防衛調達制度に係る連絡会
監査・人材育成
Ⅰ.装備施設本部抜本改革実行チーム
本年8月、総合取得改革推進PT報告書、防衛省改革会議報告書及びその実施計画を受け、
取得改革の着実な進捗及び具体化を図る等のため、装本内に組織横断的なプロジェクトチー
ムを設置して検討を進める。
総合取得改革推進PT等の
省内の検討枠組み
報告
(金澤本部長)
審議・
指示
改革統括官
プロジェクト・チーム
チーム長
チーム員
報告
(各副本部長7人)
全般協議
装備政策課長
総括WG
※全般協議は、総括
チームに一元化
報告
輸入調達WG
統制
個別事項の協議
契約制度WG
組織・中央地方WG
LCC管理WG
監査・人材育成WG
施設WG
1
Ⅱ.装備施設本部抜本改革実行チーム会合の開催状況
装本抜本改革実行チームでは、本年8月の設置以来、下記項目について検討を実施。
第1回(20年8月29日)…各WGにおける検討項目とその方向性について
輸入調達専門官による海外メーカー調査の実施について 等
第2回(
9月12日)…輸入調達WGにおけるこれまでの検討状況について
インセンティブ契約制度への取組みについて 等
第3回(
9月26日)…輸入調達WGにおける検討の中間とりまとめについて
中央地方調達の見直しの方向性に係る検討について
まとめ買いの推進について 等
第4回(
10月10日)…契約制度の不断の見直しについて
監査・人材育成WGにおけるこれまでの検討状況について
一般輸入事務に係るチェック体制の整備について
第5回(
10月27日)…装本におけるLCC管理強化の取り組みについて
施設系職員に対する研修等について
効率化監査制度の創設について
第6回(
11月14日)…省改革会議報告書等に基づく装備施設本部の組織改革について
地方防衛局の現状と問題点について
輸入調達の信頼性確保に係る経理装備局長の解釈・運用通知について
建設工事関連の組織及び業務フローについて
第7回(
11月28日)…平成20年度輸入調達の状況について
米国防取得大学(DAU)でのLCC管理研修報告について 等
第8回(
12月19日)…これまでの検討の中間的な取りまとめについて
このほか、それぞれのチーム会合の前に、チーム会合報告用資料の審議、各WGの検討の進捗状況
の管理等を行うWG調整会議を実施。
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Ⅲ.具体的内容
1.一般輸入調達問題への対応
(1)チェック機能の強化
①輸入調達にかかる米国製造企業から国内への販売・流通路の全般に対するチェック体制の整備
ア
輸入調達専門官の派遣
○本年度、装備施設本部の輸入調達専門官3名を10名に増強済み。
○本年10月から12月までの間に3回に分けて10名による調査を開始(結果概要13頁参照) 。本年度は20社程度、また、
21年度から年間80社程度の調査を予定。
イ
輸入調達調査の導入
輸入商社等に対する輸入調達調査について、事務次官通達改正(本年12月)を踏まえ、「入札及び契約心得」の一部改正及
び実施計画、調査要領の策定することを既に準備しており、本年度中に監査法人等を活用しつつ輸入商社等、10社程度に対
し、輸入調達調査を実施予定。(21年1月~)
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○ 輸入調達にかかる米国製造企業から国内への販売・流通路の全般に対するチェック体制
の整備イメージ
米国駐在、装本
輸入調達専門官
指示
報告
装本
輸入調達調査
現地商社等調査
・経理会計システム
・見積書の照合 等
・所在地、営業体制
・販売実態 等
納入
商社
輸出
商社現地法人
流通業者
海外企業調査
・価格・生産に係る情報
・書類の確認 等
販売
米国製造企業
商社への輸入調達調査
輸入調達専門官による米国内での調査体制
• 本年度より、監査法人等も活用し、輸入調達調
• 本年度より、商社を介さず、海外製造企業調査(全体で約240社)を、
年間80社程度、直接訪問して実施する予定。本年度は、10月からこ
れまでに11社を調査し、本年度末までに20社程度の調査を予定。
• 現地商社・流通業者に対しても、原則毎年度、調査を実施するよう
計画
査(制度調査)を実施する予定
• 商社(60社)に対しては、5年に1回程度、調査
を実施する計画
• 本年度は10社程度の調査を計画
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②チェック機能の人的強化(海外派遣要員の育成施策)
輸入調達に係る速習教育プログラムを策定し、本年4月から9月にかけて教育を実施するとともに、補足教育を適宜実施。
○本年12月までの短期派遣調査の結果を踏まえ、21年1月までにフィードバックを行い、本年度実施の海外派遣要員に対する
教育プログラムの評価を行う予定。
○商社経験者等部外者の活用により、職員に対する知見の付与を図るため相談員の委嘱等について、本年度中に計画。
③一般輸入事務の一元的実施及びチェック体制の強化
○一般輸入の一元的実施を行うため、輸入調達の専担部署(輸入調達課(仮称。以下同じ。)の新設を21年度予算において要求。
○重層的・相互牽制的なチェック体制を整備するため、一般輸入の支出負担行為を担当していない管理担当副本部長が、一般
輸入事務の審査を実施する新たな体制を構築。(21年度実施予定)
* 管理担当副本部長は、輸入調達課による価格等証明資料(クォーテ-ション及びインヴォイス)の真正性確認事務
を審査する。
○ 輸入担当外の副本部長
によるチェック(イメージ)
本 部 長
管理担当副本部長
副本部長
原価管理課
クォーテーション等の
真正性確認事務を審査
輸入調達課(新設)
一般輸入の一元的な実施によ
る効率的かつ透明性・公正性を
確保した輸入調達を実施
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2.契約制度の見直し
(1)インセンティブ契約の拡充
調達価格低減
(国が享受)
新インセンティブ契約制度の試行にかかる事務次官通達制定(本年10月)
試行対象は、当面、中央調達のみ
新制度が実効性のあるものとするため、装本が積極的な取り組みを実施中
インセンティブ料
(企業が享受)
インセンティブ対象期間
以降
5
6年度
4
年度
3
年度
2
年度
年度
1年度
前年度
○体制整備
- 本部内の諸規則の整備、原価改善提案審査委員会の設置等(本年10月)
○企業への周知
- 装備施設本部HPに掲載(本年10月~)
- 関係企業への説明会を、9回、装本が主催。地域・業界毎に実施(本年10~11月)
○内部職員への教育
- 本部、各地方局の関係職員への教育を、8回、実施(本年10~11月)
○新制度の運用状況
10月7日 装本内に設置された原価改善提案審査委員会において、新制度下での第1号を採択
※ 提案内容(弾火薬企業の提案)
- 製造材料・製造工程の変更によるもので、5年間で4億円程度のコスト低減が期待される
○フォローアップ
提案状況、提案企業の意見等も踏まえ、21年3月以降、定期的にフォローアップを実施予定
(2)効率化監査制度の創設の検討
現行の作業効率化促進制度を発展させ、企業が、更なる合理化効率化等のコスト削減に向けた施策や取り組みを積極
的に進めることを促す目的
- インセンティブ契約や作業効率化活動の取入れなどの実施状況等について、本社及び工場管理部門等を対象と
した効率化監査の制度化を検討
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(3)コスト縮減目標への対応(まとめ買いの推進等)
「まとめ買い」はコスト低減に最も効果的な施策の一つであるとの認識の下、装本において「まとめ買い」の対象を整理、類型化
し、「まとめ買い」によるコスト低減の可能性を現在調査中。
今後の検討課題
○装本における「まとめ買い」を継続的に推進するため、「まとめ買い」を行うべき装備品等の定義及び具体的手法に関する基
本的な考え方をとりまとめた統一的な指針等の策定
○装本における「まとめ買い」を推進するため、その実施計画、進捗管理及び実績検証を行うスキームの創設
○装本における「まとめ買い」の可能な装備品を拡大するために、阻害要因等の分析及び実施すべき改善施策の検討
*「まとめ買い」に係る検討に当たっては、内局、各幕等と十分な調整を実施
(4)防衛産業界との連携
○防衛調達制度に係る様々な課題や官側の取組みについて、防衛産業界との間で、忌憚のない意見交換を行うことを目的とし
て「防衛調達制度に係る連絡会」を開催。(本年11月~)(15頁参照)
構成
装備施設本部原価管理課
(財)ディフェンス・リサーチ・センター
(財)防衛調達基盤整備協会
(社)日本防衛装備工業会
(社)日本航空宇宙工業会
(社)日本造船工業会
各団体から数名の約20名の
メンバーが参加。
また、連絡会では、広く工業
会会員企業も参加して開催
○連絡会では、装本抜本改革の施策の内容を中心にして、隔月に開催予定。(次回は21年1月)
○連絡会では、個別にテーマを決めて具体的な意見交換を行う研究会、連絡会の参加メンバーや有識者等からの意見を聞くな
どの説明会等を実施する予定。(本年12月に1回実施、21年1月~3月 8回開催予定)
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3.取得改革に対応した組織改革
効率的な調達を行うため、装備施設本部の組織改革の在り方について、装備施設本部としての考え方を取りまとめた。
・ 調達業務の効率化を推進するための組織作り
・ 内部監査機能の見直し
・ 経費率算定業務の見直し
等
装本の組織検討と装本外の取組みとの関係
防衛省改革会議報告書
1.規則遵守の徹底
2.プロフェッショナリズムの確立
3.全体最適を目指した任務遂行優先型
の業務運営の確立
管理部門の見直し
装備部門
総合取得改革プロジェクトチーム
報告書
報告書の
確実な実施
整備部門の一元化
重複業務の集約化等
19FY定期防衛監察
20FY調達業務等監査
調達業務を第三者的な視点から
チェックする機能の検討
装備施設本部の組織検討
各WGの検討結果
調達プロ
装備施設本部抜本改革実行チーム
各WG
任務遂行型業務運営
人材育成
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管理部内に調達業務効率化推進室を新設
調達業務効率化の推進
・取得改革を推進する組織を
常設とすることで継続的な取
組みを実施
・調達業務の効率化に関する具体的な施策の策定及び推進
・中長期的な効率化計画(3年とか5年)の策定及び推進
・施策の進捗状況の把握、修正等
本 部 長
副本部長(管理担当)
企画調整課
調達業務の内部監査機能の強化
・調達業務を第三者的な
電子音響課
視点からチェックする機能
・統括調達官の中立性の確保
物別筆頭課統括調達官の監査課への集約
需 品 課
機械車両課
航空機第1課
【改編のイメージ】
監 査 課
統括調達官
統括調達官
統括調達官
柔軟な組織運営により経費率業務を集約
電子音響課
調達1班
原価管理課
経費率算定チーム
【改編のイメージ】
チーム員
調達専門官
(
経費率担当)
・経費率算定時期(4月~7
月)に経費率算定チームを原
価管理課内に設置、集約
・集中的な作業により、効率
化、高度化を図る
調達効率化推進室
品質管理課
統括調達官
統括調達官
経費率算定業務の集約
原価管理課
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4.装備品等のライフサイクルコスト管理の強化
(1) LCC管理の確立に向けた取組み
○ LCC大臣報告 - 19年度試行着手の装備(P-1、F-2)につき、大臣報告を本年8月27日に実施
- 20年度試行着手の装備につき、LCC算定を開始(本年11月~)
○ LCC算定要領 - 第1版を本年3月末にとりまとめ、第2版を本年12月に整理。適宜、反映
- コスト構造について、航空機、火器、陸上車両、誘導武器、艦船を設定
○ 技本との連携 - 技術研究本部PTのLCC管理分科会と定期的な協議を実施(本年11月~)
○20年度試行の体制(イメージ)
-LCC管理WGを中心にしつつ、物別
課室が省内の各IPTに参画してLCC
管理を実施することを予定
省LCC作業管理チーム
(全般の統括)
LCC管理WG
武 器 課
特殊艦船室
航空機2課
誘導武器課
新戦車
IPT
20掃海艇
IPT
P-1等
IPT
短SAM(改Ⅱ)
IPT
(2) LCC管理の体制整備
○ LCC管理室の新設
- 21年度予算において、企画調整課内に、10人体制でのライフサイクルコスト管理室(仮称。以下「LCC管理室」と
いう。)を新設予定
○ LCC管理の情報システム
- 21年度予算において、LCCに係るコスト情報を収集、管理するための情報システム整備のための調査予定
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(3)21年度以降における装備施設本部におけるLCC管理のプロセス
防衛大臣
報告
本部長
副本部長
LCC管理は、主要な装備品を対象にして、21年度から本格実施の予
定とされており、装本長は、LCC管理についての報告を実施
・ 開発・量産着手時のLCC見積もり
・ 毎年度のLCCレビュー
LCC管理室(21年度新設予定)の役割
LCC管理室
省内
IPT
LCC見積もり
参画
・ LCC算定要領、LCC管理のためのデータベースの蓄積、LCCに係
る分析・評価方法の仕組みを構築
・ 本部長の行うLCC報告案を作成
物別課室の役割
物別課室
・ 内局・幕・技本からなるIPTに参画し、個別のLCC見積もりを実施
・ 各幕・企業やコストデータを収集
(4)LCC管理要員の育成施策
○LCC専門職員の育成
- 米国DAU(国防取得大学)への派遣
(本年9月 プロジェクトマネージメント講座を1名修了、21年度~定期的に派遣)
- 国内大学院への派遣(21年度~)、学識有識者との意見交換
○LCC管理のための知識研修
- 21年度より省内の関係職員を対象としたLCC管理教育を開始(21年度~)
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その他の検討事項
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一般輸入調達問題への対応
チェック機能の強化
輸入調達にかかる米国製造企業から国内への販売・流通路の全般に対するチェック体制の整備
20年度 輸入調達専門官による現地調査(10月~12月)結果の概要
調査目的
米国に所在する製造企業から一般輸入により調達
する装備品について、
① 契約事務に必要な価格等に関する情報の収集
○ 見積資料(クォーテーション)の価格の妥当性
・ 企業の概要
・ 価格の内訳
・ 米軍等の販売価格
・ 生産見通し等
② 契約に係る資料の確認
○ クォーテーションの真正性
③ その他
○ 直接契約を行う場合の条件
○ 米国政府の監査を受け入れの条件
調査方法
○在米輸入調達専門官と増員要員2~3名による3
つのチームにより、11社を訪問
○商社を介さず、直接アポイントメントにより、外国
メーカーを訪問
○米国調達情報の活用として、ヘイスタック、フリス
等の活用マニュアルを作成し、短期派遣調査に活用
全
般
アポイントメント
の調整や調査内
容の事前調整を
十分に行ったこ
とから、現地調
査は概ね良好に
行われた
(3頁関連)
個別項目
結 果
対 応 策
生産の見通し
諸外国の調達情報開示/非
開示は企業の考えにより異
なる
普段のネット等の公表資料
の収集・蓄積が重要
価格の妥当性
企業からの価格算定の説明は、
米国政府と同様の方法で一貫
している。個別の金額内訳等
は非開示
継続してヘイスタック/フリスの
米軍価格を把握した上での価
格調査が重要
直接契約の
条件
商社とのビジネスを評価。直接
契約に消極的
直接契約に関心ある米国企業
や過大請求を行った商社に関
連したメーカーへの重点的な
広報(勧誘)活動
米政府の監査
の受入れ条件
概ね米国政府監査の受入
れに消極的
受入れ経験あるメーカー及
び関係商社に更なる調査
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米国調達価格の調査
米国における調達に係る情報(Haystack/FLIS)の調査活動への活用
・Haystackの利用マニュアルを作成(本年9月)
・輸入調達専門官、物別課室担当者(一般輸入、特定費目を扱う者中心)に利用(操作)方法を教育(本年9月)
Haystack
FLIS
米国連邦補給カタログ、米陸海空軍のデータベースであり、
これらを包括的に検索できるソフトウェアの名称
米国国防兵站庁(DLA)が公開しているウェブサイトの名称
検索可能なデータは、
・ 部品番号、ナショナル・ストック・ナンバー(NSN)、メーカー名
・ 調達履歴(米陸海空軍・DLAにおける過去5~15年の調達先、数
量、単価、日付)
DLAの調達価格、調達業者に関する情報を一般に公開
(※ 装本において、類別標準化室が同ソフトウェアを保有しており、NSNを類別
業務に活用
これらは、米国防省における調達実績にかかる情報であり、輸入調達に当たっての価格情報として有益なもの
⇒
装本において、本年10月から輸入調達におけるHaystack/FLISの活用を義務付け、輸入調達の透
明性の更なる向上に努力
海外メーカーとの直接契約の推進
○装備施設本部の概要、入札及び契約心得の英訳版を作成し、本年10月上旬に当本部ホームページに掲載。
○本年度短期調査において、米国メーカー11社に対し、上記英語版資料を提供し、直接契約の可能性についても情報収集を実施。
○今後、海外製造メーカーに対する英語版の資料の送付、説明の実施を行うこととし、直接契約を積極的に推進。
○関係海外メーカー約240社を対象に広報活動を行うとともに、比較的に積極的な欧州のメーカー等の可能性が高いと思われ
る相手方を重点的に勧誘を実施。
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契約制度の見直し
契約制度の不断の見直し
○予定価格訓令については、企業会計の国際的調和化に対応した会計基準との整合を図るとともに、加工費率、一般管理及び
販売費率、利子率及び利益率の算定方法に企業の効率化努力などの新たな要素を加味することについて具体的に検討。(21
年度上期) なお、利益率は、16年度改正の際、一定期間の経過措置(18年度まで)を設けたが、経過措置期間及びその後の
運用を踏まえ、そのあり方について引き続き検討。
○原価監査業務については、コスト低減を促進するものに見直すこと等について検討。(本年度中)
○監督・検査業務については、会計法令が許容する範囲において、人的資源の有効活用の観点から、部外力活用の積極的拡大
について検討。(本年度中)
防衛産業界との連携
防衛調達制度に係る連絡会
(7頁関連)
発注者たる装備施設本部と受注者たる防衛産業の双方の知恵と努力を投入することにより、防衛調達が、適正性・公正性を確
保し、かつ、企業側に利益が獲得できる魅力ある市場であることが重要。
このため、防衛調達について、企業側の様々な取り組みを促し、民間の活力を引き出すとともに、調達に係るリスクを共有でき
る効率的な仕組みが必要。
その際、当然ながら、適正な競争の下、防衛調達への信頼性の向上や必要な説明責任を果たすことが必要。
連絡会
第1回 連絡会 11/12(水)実施済
・ 装本抜本改革の検討状況
第2回 連絡会 1/15(木) 開催予定
・装本抜本改革の中間とりまとめ
第3回以降は、隔月に開催予定
研究会/説明会
第1回 米国の調達制度
12/11(木)実施
第2回~第8回
1月~3月に以下のテーマについて研究/意見交換を実施
・ インセンティブ契約制度 ・ ライフサイクルコスト管理
・ 利益率のあり方 ・ 新会計基準への適用
・ 効率化監査制度の導入 ・ 監督・検査の効率化
・ 原価監査の効率化
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監査・人材育成
(1)監査報告書等の指摘事項への対応等
①外部監査の導入
外部のチェック機能強化のため、民間法人による監査を新たに導入する
○ 平成20年度から、逐年で管理及び物別担当部門の内部統制機能に係る民間法人の監査を受け、その監査結果に基づく内
部統制の改善策を逐次実施するための計画を策定(本年度~24年度)
②入札過程・結果の事後検証体制の整備
談合等の不正行為をチェックするために入札検証システムが整備されているが、職員に対する周知が不十分であり、検証要領も
多角的かつ詳細なものとなっていないため活用されていない
(平成19年度定期防衛監察報告書)
○入札検証要領に具体的な検証要領を追加する等の改善を行い、契約担当者に対する集合教育を実施し、 入札検証システム
の活用を周知
○本年8月から、改善された新要領に基づく入札経緯の検証を実施
○更に、本年10月からの内部監査において、入札検証システムによる入札経緯の検証実施状況を監査
(2)調達系職員としての人材育成施策
①継続的なスキルアップ
・基幹研修の見直し(採用者全員に簿記2級相当程度の知識付与<21年度~>など)
・業務参考資料「中央調達における契約制度について」を改訂し電子掲示板に掲示<21年1月完了見込>
②高いモラルの保持
・コンプライアンスセミナーの充実と、全職員に対する実施
・談合防止と業務とを結びつけて確認する各職員の手持ち教材の作成< 21年3月完了見込>
(3)施設系職員としての人材育成施策
地方防衛局の施設系職員を含め、施設系職員の人材育成のための研修について具体的に検討
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参考文書
(参考1)防衛省改革の実現に向けての実施計画について(防衛省 平成20年8月26日)(抜粋)
Ⅱ 実施計画 1 改革原則の徹底 (1)規則遵守の徹底
④ 防衛調達における透明性・競争性の確保、責任の所在の明確化
ア 「総合取改革推進プロジェクトチーム」報告書の施策の着実な実施
○ 装備施設本部内にプロジェクトチームを設置し、取得改革の着実な進捗及び具体化を図るとともに、調達業務上のあらゆ
る諸課題の抜本的改革を推進(本年度~22年度)
(参考2)平成21年度予算の編成等に関する建議(財政制度等審議会
Ⅱ 各論
7.防衛
(2)「全体最適」
平成20年11月26日)(抜粋)
防衛省改革のキーワードの一つである「全体最適」の観点からの取組を強化しなければならない。セクショナリズムを
排して防衛省・自衛隊全体としての最適化を図ることにより、歳出の効率化と必要な防衛力の強化をともに実現すること
が期待される。具体的には、自衛隊病院の今後の在り方について抜本的に見直す、各自衛隊間で類似する装備品について
仕様を統合して一括調達を行う、補給管理体制等を見直す、などの課題に対応していく必要がある。
(3) 防衛装備品調達
防衛装備品の調達は年間約2兆円にも上り、その改革が重要な課題である。防衛省改革の議論においても、調達の透明
性と競争性が重要であることが指摘されるとともに、コスト削減の方策も示されたが、今後の大綱や中期防の改訂・策定
に当たっては、これらをしっかりと反映させなければならない。
装備品の調達コストの削減のためには、輸入や国産化といった調達方法の的確な選択が特に重要である。独自仕様の開
発や国内技術基盤の維持という面を重視する分野を真に必要なものに限定することにより、調達の効率性を高めていく必
要がある。また、各年度の調達品目数の絞り込みなどの「選択と集中」を徹底して単価を引き下げ、これを今後の中期防
等に反映させる必要がある。さらに、各自衛隊単位で一括して行っている調達の機能を統合して装備施設本部による一元
的な調達への移行を進めるなど、一層の効率化が重要である。
17
(参考3)指摘事項 ~ ムダ・ゼロ政府を目指して~(内閣官房行政支出点検会議 平成20年12月1日)(抜粋)
4.行政コストの節減・効率化 (1)行政コストの節減
②防衛装備品の調達の見直し
航空機、弾薬をはじめとする防衛装備品の調達については、これまでも、防衛省内において改革が進められており、本年
3月に総合取得改革推進プロジェクトチーム報告書がとりまとめられたところである。今後とも平成23年度までの15%のコ
スト縮減等、当該報告書をふまえ着実に改革を進めるべきである。また、中央での一括調達によってコスト低減が可能な装
備品は、各機関が個別に行う地方調達から装備施設本部で行う中央調達に移行するなど、地方調達の見直しに引き続き取り
組むべきである。
18」