協働とは?

「自分がしたいこと」ではなく
「社会に求められること」のために、
動き続けるチームをつくる!
- 多様な資源を獲得するために IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]
代表者 川北 秀人
http://blog.canpan.info/iihoe/
「新しい公共」?
「新しい公共」と日本の将来ビジョン
(「新しい公共」宣言 2010年6月)
「新しい公共」が作り出す社会は「支え合いと活気がある社会」である。すべての人に居場所と出番が
あり、みなが人に役立つ歓びを大切にする社会であるとともに、その中から、さまざまな新しいサービス
市場が興り、活発な経済活動が展開され、その果実が社会に適正に戻ってくる事で、人々の生活が潤う
という、よい循環の中で発展する社会である。
気候変動の影響が懸念される一方で、少子高齢化が進み、成熟期に入った日本社会では、これまでの
ように、政府がカネとモノをどんどんつぎ込むことで社会問題を解決することはできないし、われわれも、
そのような道を選ばない。これから、「新しい公共」によって「支え合いと活気のある」社会が出現すれば、
ソーシャルキャピタルの高い、つまり、相互信頼が高く社会コストが低い、住民の幸せ度が高いコミュニテ
ィが形成されるであろう。さらに、つながりの中で新しい発想による社会のイノベーションが起こり、「新し
い成長」が可能となるであろう。
日本には、古くから、結・講・座など、さまざまな形で「支え合いと活気のある社会」を作るための知恵と
社会技術があった。「公共」は「官」だけが担うものではなかった。各地に藩校が置かれていた一方で、全
国に一万五千校あったといわれる寺子屋という、当時としては、世界でももっとも進んだ民の教育システ
ムがあったなど、多様な主体がそれぞれの役割を果たし、協働して「公共」を支え、いい社会を作ってきた
。政治(まつりごと)と祭が一体となって町や村の賑わいが生まれた。茶の湯のような文化活動から経済
が発生してきた。
しかし、明治以降の近代国民国家の形成過程で「公共」=「官」という意識が強まり、中央政府に決定
権や財源などの資源が集中した。近代化や高度成長の時期にそれ相応の役割を果たした「官」であるが
、いつしか、本来の公共の心意気を失い、地域は、ややもすると自らが公共の主体であるという当事者
意識を失いがちだ。社会とのつながりが薄れ、その一方で、グローバリゼーションの進展にともなって、
学力も人生の成功もすべてその人次第、自己責任だとみなす風潮が蔓延しつつある。一人ひとりが孤立
し、国民も自分のこと、身近なことを中心に考え、社会全体に対しての役割を果たすという気概が希薄に
なってきている。日本では「公共」が地域の中、民の中にあったことを思い出し、それぞれが当事者として
、自立心をもってすべきことをしつつ、周りの人々と協働することで絆を作り直すという機運を高めたい。
IIHOEって?

組織目的: 地球上のすべての生命にとって、
(1994年) 調和的で民主的な発展のために

社会事業家(課題・理想に挑むNPO・企業)の支援
隔月刊誌「NPOマネジメント」発行(99年創刊)
 育成・支援のための講座・研修

 地域で活動する団体のマネジメント研修(年100件)
 行政と市民団体がいっしょに協働を学ぶ研修(年40県市)

調査・提言:「NPOの信頼性向上と助成の最適化」「協働環境」

企業の社会責任(CSR)の戦略デザイン(年20社)
ビジネスと市民生活を通じた環境問題の解決
2020年の地球への行動計画立案

専従3名+客員2名、東京(新川)、約3500万円


助成機関などとの関係では、

パナソニックNPOサポートファンド

環境分野 選考委員(04年~)、委員長(06-11年度)
セブン・イレブンみどりの基金 最終審査員(05年~)
 トヨタ環境基金 一次選考担当(07年~)


(独)科学技術振興機構 社会技術研究開発センター実装支援プログラム
経産省ソーシャル/コミュニティ・ビジネス支援事業
 あの「エコポイント」アドバイザー委員!
 ETIC.社会起業塾イニシアティブ 塾長(02年~)

(旧・NEC社会起業塾、10年からNEC・横浜市・花王)

ETIC.×ブラザー工業 東海若手起業塾(08年~)
などなど
資金提供者は何を期待しているか?
状況の緩和・改善
→ ニーズに対する効き目
原因の解消
→ 再発の抑制・防止
基盤の整備
→ 団体内でも、社会にも
担い手の成長
→ 特に、自主財源率の改善
あなたは
「社会を変えたい」のか、
「社会に良さそうなことを
したい」だけなのか?
私たちを待つ人は、
どこに、どれだけいるか?
その人々にいつ、
どのように届けるか?
私たちはそれを刻んだ上で、
今日の活動を始め、
終えているか?
富山県も、これまで20年と、これから20年は違う
1990年
計(千人)
2000年
1,120 1,120 1,093
195
15~64歳(A)
754
157
75歳~
1,018
141
730
662
2030年
928
▲15%
105
87
▲38%
▲27%
(生産人口)
A÷B
2020年
▲2%
0~14歳
65歳~(B)
高齢者率
2010年
578
519
▲21%
▲12%
168
232
285
334
321
15.1%
20.8%
26.1%
+68%
32.8%
34.6%
+12%
4.4人
70
3.1人
101
2.3人
146
1.7人
178
1.6人
209
+44%
+21%
+17%
2020年の富山県は?

高齢者率は?→32.8%(全国より15年早い) !


高齢者1人を支える生産人口は、わずか1.7人!
75歳以上は?→17.8万人(6人に1人)!
ヘルパーなど、福祉の担い手をどれだけ必要?
 社会保障(医療・介護)費は、いくら増える?

 健康増進活動の可視化を急ぐ!

生産人口は? →13%減(00年比20%減) !


県税収入は?
既存インフラの補修コストは?

道路、橋、公営住宅、上下水道、庁舎・施設、・・・・
県債残高は?
 消費税は、いくら必要?

富山県の高齢者・後期高齢者のくらしは?
人口(千人)
高齢者
後期高齢者
世帯数
高齢者単身
2000年
2005年
2010年
2015年
2020年
1,108.8
232.7
101.7
1,111.7
258.5
126.7
1,093.2
285.1
146.9
1,058.0
323.8
161.9
1,018.7
334.4
178.3
9.1%
11.4%
13.4%
15.3%
17.5%
357.5
19.9
371.8
25.2
383.4
31.4
380.3
37.7
370.8
40.0
4.1+15.7
5.7+19.5
7.7+23.7
9.5+28.1 10.3+29.7
後期高齢者
単身
9.1
13.2
17.9
21.2
24.2
1.6+7.4
2.6+10.6
3.4+14.5
4.0+17.2
4.6+19.6
後期単身率
9.0%
10.4%
12.2%
13.1%
13.6%
高齢者夫婦
21.0
3.9
11.5%
26.6
6.8
14.0%
32.6
9.9
16.7%
38.8
12.0
20.1%
41.0
13.9
21.9%
後期 夫婦
高齢世帯率
NPO: Not-for-Profit Organization
民間で公益かつ非営利の活動を継続する組織

民間: 官から独立し、依存しない運営

自発性・自律性が本質!
活動: 考える・話すだけでなく、行動して実現する
 組織: 目的を共有するチーム



公益: 「共益・私益」=利己ではなく、利他


目的の共有が、責任の共有と、役割の分担を可能にする
「不特定多数」ではない!→求められ、開かれているか
非営利: 「営利」=収益を分配するのではなく、
社会に再投資する

「収益性の有無」ではなく、「収益の使途」の問題!
NPOも同好会も「市民活動団体」
事業や活動は、
何のため・
誰のため?
NPO
同好会
公益=利他
必要としている
こと・人のため
共益・私益=利己
「私たちだけ」
のため
何を満たすために
ニーズ
事業・活動する? =求められること
必要な資源は
どうまかなう?
受益者負担も
求めつつ、不足は
寄付・助成・補助
など公費で補う
ウォンツ
=したいこと
自費
→ ニーズをどう把握し、表現できるか?
NPOは、最大ではなく
最適をめざす
 企業は、分配する利益の最大化のために
規模の最大化をめざす。
 NPOは、課題解決や理想実現のために
価値の最適をめざす。
最適な規模や、最適なスタイルは?
借り物競争は得意?
その困りごとは、
課題か、与件か?
 課題は、
目標と現実との差。
その差をどう埋めるか?
 与件は、まぁ、個性として、
あきらめつつ、付き合い続ける。
課題とは、目標・理想と成果・現実との距離
→ 目標が抽象的だから、課題が不明確
目標・理想
↑
課題 ① ・・・・・
課題 ② ・・・・・
残されたお題は何か?
なぜできなかったのか?
↓
成果・現実
原因と結果との間に、因果関係はあるか?
その「原因」が解消したら、
困った「現象」は再発しないか?
本当に足りないものは、何か?
それは細分化すると、
何と何と何か?
→プロジェクトマネジメントの基礎は、
目標の細分化!!
新たに外部から資源を集める前に、
内部の資源を、最大限に活用しよう!
人材(意欲×技能×時間)
道具・施設(持つより借りる!)
資金(経費より投資を!)
情報(収集→編集→発信!)
目的(ニーズへの共感が資源を集める)
ネットワーク(専門性を相互共有する)
会費
NPOの資金源?
寄付
事業収益
補助・助成
受託(委託)
→ 会費+寄付+事業収益
=「自主財源」率の高さがカギ!
計画とは、
誰かに手伝ってもらうために、
9つの質問(6W3H)に、
具体的に答えること
 ニーズの2W1H
 Why(ニーズと、その原因)、for
Whom、How far
 プロセスの3W1H
 What & How、When、Where
 資源の1W1H
 Who、How much
プレゼンテーションとは
相手が良い判断をできるよう、
協力・貢献すること (#57、#56)
大切なのは、知ってもらう・押し倒すことではなく、
相手が本気になって動くよう支援すること。
 相手が本気になれないのは、なぜか?

相手が本気でも、動き出せないのは、なぜか?
 足りないもの・足りないことは、何か?


相手が、プレゼンテーションする相手は誰か?
その人の価値・判断基準は?
 その人の懸念点・制約条件は?

よいプレゼンテーションのために

提案先は誰?


相手によって、関心は違うはず
要点は簡潔に、でも深く刺さるように

相手にとって、刺さるポイントは?
 なきゃダメな理由?
期待される成果?
 独自の工夫


伝わる=理解・納得される+記憶される+伝えてもらえる
質問にしっかり答える

まず、簡潔に答える!
 イエスかノーか?

「なぜその質問をしたのか?」という意図も考える
理念・役割・目標、顧客のニーズ、事業の方針
理念:・・・・・・、・・・・・・、
・・・・・・・・・・・・・・・・。
役割:①・・・・、②・・・・・、
③・・・・・・、④・・・・・・
目標:今年度は①・・・・、
②・・・、③・・・・、④・・・・
事業の方針
これまで → これから
①体操90分×週2回
→ 45分+お茶飲み情報交換
①指導者養成:年2回
→テキスト + 視察受け入れ
主な顧客と、そのニーズ
これまで → これから(5年後)
①A地区高齢者:健康に意欲
あるが参加機会なし(20人)
→40人(+20人)
②・・・な人(△人) → 半減!
他の方の「理念・顧客・事業」に、
その(記入者の)団体の理事か、
助成金の審査員になったつもりで、
付箋でコメントする(16:20まで)
付箋にボールペンなどで、
「質問」または
「助言・提案・ヒント」を。
×「感想」×「励まし・ねぎらい」
必ず、8枚すべて書いてから着席!