創造設計

創造設計
からくり機構を用いた風船割りレース
14班 廣政 昌郎
藤岡 真也
目次
1、基本コンセプト
2、製作物の概要
3、創造性のアピール
4、学問的な裏づけ
1、基本コンセプト
目標
・5m先の風船を割り、スタートラインに戻るまでのタイムを競う
要求項目に対する検討
・自分たちの機構の場合、5m先の風船を割って帰ってくるためには風
船を割るとほぼ同時にタイヤが切り替わる必要性がある。
2、製作物の概要
・5m先の風船に向かって直線運動しながら風船に近づき、風船を割っ
たのち、また直線運動で戻ってくるという機構。
左図 外形のデザイン(予定)
創造性のアピール
1、糸を用いて進む距離を調節する。
2、ギアのかみ合いの数を変えて、タイヤの
回転の向きを調節する。
3、腕(刀)を振り下ろす勢いで、タイヤを切り
替える。
学問的な裏づけ
まず、仮定を立てる。車軸の回転数Fを4.0[rps],製作物の重量Wをx
kg、タイヤの直径Dを5.8cm、加速時間tを1.0秒、床の転がり摩擦係
数νを0.09とする。
まず、負荷慣性モーメントJは
WD 2
J 
 4.2 0 5x ( Kg・ cm2 )
8
となり、また、加速トルクTaは
Ta 
となる。
J
2πf

 107.84( g・ cm2 )
g
t
次に起動負荷摩擦トルクLについて考えると、
WD
L
 130 .5 x( g・ cm )
4
となり、以上の計算から、加速の状態でのトルクTmは安全率を2倍で考
えて下式のようになる。
Tm(加速):Ta+L=261x+215.68(g・cm) -①
ここで、加速状態のトルクについて考える。この製作物が駆動する
ためには、起動トルクとして261x+215.68(g・cm)が必要となる。ここで今
回使用するモーターを考えると、今回使用するモーターでは、加速の場
合のトルクは、等速の場合の約5倍と見積もって、約75(g・cm)であり、
さらにギア比1:10より、約750(g・cm)であるため、①からxを計算する
と、x=2.05[kg]以下となる。以上の計算より、重量を2.0[kg]以下に抑え
れば機構は駆動すると仮定できる。
問題点の解決
1、この機構の剣の幅が25cmであり、風船の幅が30cm程度であるた
め、ちょっと直線運動がずれると剣が風船にあたらない可能性もあ
る。この場合は剣を持つ腕を曲げ対応する。
2、糸が絡まる可能性がある。この場合は糸の巻き方、出し方などを工
夫し対応する。また糸をパイプなどに通すなどの工夫も行う。
3、移動の際の衝撃でタイヤが切り替わるなどの可能性も考えられる。
その際には重心のかけ方や磁石を用いるなどの工夫を行う。
4、その他実際に機構を作ってみてその都度問題が発生すると考えら
れる。その際は柔軟に対応する。