環境に配慮したまちづくり(PDFファイル/403KB)

参考資料 3
岸和田市丘陵土地区画整理事業 ~環境に配慮したまちづくり~
里山の自然に配慮しながら、失われつつある地域の記憶を呼び戻し、人々の生活に
おいて無理のない範囲で自然環境を保全し活用することで、神於山環境と一体となっ
たまちづくりを進めようと考えています。そして、このような丘陵地整備の取組みこ
そが、地域の誇りを醸成し、本地区の「売り」になるものと考えます。
《環境配慮事項》
本地区で開発を行う際には、以下の配慮事項を踏まえながら事業を実施することが望
まれます。
「岸和田市丘陵地区まちづくり基本計画」より
全体計画に対する配慮事項
項目
●まちづくりの考え方
岸和田市丘陵地区では、3つの基本コンセプトの実現により、持続可能な“まち”を創る
ことを目標としています。具体的には、以下の「開発方針」のもとに進めていきます。
基本コンセプト:『 人々が元気で快適に生きがいを持って暮らせる“まち” 』
開発方針:地形を活かし、豊かな自然に溶け込む
ゆとりのある住宅地の創出、地区の活
性化につながる地域コミュニケ-ショ
ンの形成
基本コンセプト:『 活力があり地域を輝かせる産業がある“まち” 』
開発方針:地域資源と有機的に連携できる企業の
誘致、農業基盤の強化と安全安心な農
作物の提供
1
基盤となる
配慮事項
①生物が生息することのできる多様な環境を保全・創出する
環境・大景観の
②連続性を意識し緑を保全・創出する
形成
③海や神於山への眺望性を活用する
2
動線と街の
エントランス
①地区内主要幹線道路:骨太の緑の軸を形成するとともに地域分断を緩和する
②主要交差点:地域景観に配慮しながら、街のエントランスとしてふさわしい
景観をつくる
3
地域資源の
活用
①街道など地域が大切にしてきた資源を、地域の歴史・文化を伝える場として
保全・活用する
個別エリア毎の配慮事項
項目
1
業務地
配慮事項
①業務地のフロンテージを活用して、街のメインストリート景観をつくる
②周囲の里山景観に馴染みやすい建物計画を行う
③美しい街並みに資する敷地内の土地利用を行う。
④環境(大気、水、土壌等)への負荷低減に努める
基本コンセプト:『 地球と人にやさしい自然環境がある“まち” 』
2
住宅地
開発方針:蜻蛉池公園や神於山との連携を考慮
した自然資産の保全と活用
①斜面地の特性を踏まえた里山景観に馴染みやすい住宅地をつくる
②隣接する集落との調和に配慮した外構をつくる
③隣接する集落との調和に配慮した住宅をつくる
④良好な緑地を保全・創出し、街づくりに活用する(業務地、農地共通)
3
農地
①周辺景観と調和した農地整備を行う
②生物が生息できる環境を保全・整備する
③周辺の里山的景観に馴染みやすい農道を整備する
《まちづくりにおける課題》
○神於山からの緑の連続性への配慮
○神於山への眺望など地域景観への配慮
○街のエントランス、街のメインストリートづくり
○地域が有している生物多様性の保全
○開発に伴う周辺集落等への影響への配慮
○地域が大切にしてきた資源の保全・活用
4
自然保全
①北側エリア:重要種の生息のためのより良い環境の整備
②中央エリア:周辺の良好な樹林帯と一体となった整備
③西側、南側エリア:長期的な視点にたった多様な生物の生息環境の整備