金融の基本Q&A50 Q37~Q39 - ホーム

2011/6/24
蔵内雄大
Q37 将来、年金は本当に払われ
るのでしょうか?
 さらなる改革が求められる日本の年金制度
およそ、3人に1人が62歳以上になると予想されている
日本の年金制度はさらなる改革が必要!
 年金制度への不信感に基づく問題
3人に1人が
年金保険料を
未納してい
る!
 国民年金保険料の未納者が多くなった理由
年金制度の将来が不安・安心できない等の制度自体への不
満
政府は納付率を高めるため、
年金制度の信頼回復に努める
必要がある!
 企業年金も大きな転換点に
多くの企業年金制度では、将来の給付に必要な費用を企業が積み立てる
方式をとり、積立金には市場での運用による収益を想定している
しかし
運用環境悪化!
・給付の削減に踏み切る
・確定拠出型年金制度(日本版401K)を導入
Q38年金はどのような仕組みで成
り立っているのですか?
 年金制度は3階建て
 加入者は1号、2号、3号に分けられる
第1号被保険者
⇒学生や自営業者など
第2号被保険者
⇒会社員や公務員など
第3被保険者
⇒主に専業主婦
 公的年金の3つの特徴
①国民皆年金
②社会保険方式
③世代間扶養
Q39郵政が民営化され、さらにそれが見直
されようとしているのはなぜですか?
 民間にできることは民間に
郵政民営化とは・・・
日本郵政公社にて一体で運営されてきた郵便、郵
便貯金、簡易生命保険の3事業を国の事業から民間
の事業に移管すること
◇郵政民営化の目的
・郵政事業を民営化することによって新規事業
への参入を可能にし、収益力を向上させる
・民間からの参入を可能にすることで郵政事業
における国民の利便性を高める
・郵便マネーを民間市場に流し、日本経済の活
性化につなげる
2007年10月に日本郵政グループが発足
2017年までに日本郵政株式会
社の政府株式保有比率を3分の1
超まで減らすことを目標
 郵政マネーへの期待
郵政民営化で事業の効率性以外に期待されていたこと
→郵便貯金、簡易保険が持つ莫大な資産、いわゆる郵
政マネーの運用
運用先は国債が大半を占めている
民営化によって郵政マネーが民間市場に流れ、民間
企業の活力になり、日本経済の活性化につながるこ
とが期待された
 政権交代により大きく方向転換
2009年に与党となった民主党のマニフェストには
「郵政事業を抜本的に見直す」ことが明記されていた
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命
の政府保有株式を市場で売却する計画
を凍結するための法律を可及的速やか
に成立。
「郵政事業の4分社化」を見直す
論点
小さな政府につい
て