公共経済学(06,05,12)

公共経済学(06,05,12)
公共財1: 3.3
3.3 準公共財の私的供給と効率性
3.3 準公共財の私的供給と効率性
橋の運営方法について効率性の観点から比較
3.3 準公共財の私的供給と効率性
橋の運営方法について効率性の観点から比較
1. 公共部門が「無料」で行う場合
3.3 準公共財の私的供給と効率性
橋の運営方法について効率性の観点から比較
1. 公共部門が無料で行う場合
2. 民間(私)企業が有料で行う場合
3.3 準公共財の私的供給と効率性
橋の運営方法について効率性の観点から比較
1. 公共部門が無料で行う場合
2. 民間(私)企業が有料で行う場合
① 低価格に規制されている場合
3.3 準公共財の私的供給と効率性
橋の運営方法について効率性の観点から比較
1. 公共部門が無料で行う場合
2. 民間(私)企業が有料で行う場合
① 低価格に規制されている場合
② 自由に価格を設定する場合
想定(1)
p
p=料金
Q=橋の利用回数
Q
想定(2)
p
Qc=橋のキャパシティー
<橋は非排他的な財①>
Q≦Qc ⇒ 橋を渡る時間は変化なし
Qc
Q
想定(3)
p
t=料金徴収費用
補修費用=ゼロ
t
Qc
Q
想定(4):需要関数に関する想定
• Q=Q(p):需要関数
1. Q(t)>0
想定(4):需要関数に関する想定
• Q=Q(p):需要関数
1. Q(t)>0
2. 橋は非排他的な財②: Q(0) ≦Qc
問題3-7(1)
:想定(4)と整合的な需要関数
p
Q=Q(p):需要関数
想定(4)の1. Q(t)>0
t
・
0
・
Q(t)
Qc
Q
問題3-7(1)
:想定(4)と整合的な需要関数
p
Q=Q(p):需要関数
想定(4)の2.: Q(0) ≦Qc
t
・ ・
Q(0) Qc
Q
問題3-7(2):公的供給
p
Q=Q(p)
Ⅰ
t
Ⅱ
Ⅲ
Qc
Q
問題3-7(3):公的供給
p
Q=Q(p)
公的供給 (p=0) ⇒
Ⅰ
社会的余剰=消費者余剰
=?
t
Ⅱ
Ⅲ
Qc
Q
問題3-7(4):公的供給
p
Q=Q(p)
公的供給 (p=0) ⇒
Ⅰ
社会的余剰=消費者余剰
=Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ
t
Ⅱ
Ⅲ
Qc
Q
問題3-8(1):民間+規制
p
Q=Q(p)
民間企業+価格規制 (p=t) ⇒
Ⅰ
社会的余剰=消費者余剰=?
t
Ⅱ
Ⅲ
Qc
Q
問題3-8(2):民間+規制
p
Q=Q(p)
民間企業+価格規制 (p=t) ⇒
Ⅰ
社会的余剰=消費者余剰=Ⅰ
t
Ⅱ
Ⅲ
Qc
Q
問題3-9(1)
• 橋=排除可能性は大 & 排他性は小
⇒ 民間企業が供給することも可能
問題3-9(2)
• 橋=排除可能性は大 & 排他性は小
⇒ 民間企業が供給することも可能
しかし、
問題3-9(3)
• 橋=排除可能性は大 & 排他性は小
⇒ 民間企業が供給することも可能
しかし、
• この特殊ケースでは、民間企業が低料金規
制の下で供給可能であるが、公的に供給す
るほうが効率的である。
民間企業が地域独占のケース
民間企業が地域独占のケース
• p=P(Q):逆需要関数
民間企業が地域独占のケース
• p=P(Q):逆需要関数
• R=R(Q):収入関数
民間企業が地域独占のケース
• p=P(Q):逆需要関数
• R=R(Q):収入関数
• MR=MR(Q):限界収入関数
問題3-10(1):民間企業+介入無し
MR, p
MR=MR(Q)
Q=Q(p)
MR:限界収入
t
Qc
Q
問題3-10(2) :民間企業+介入無し
MR, p
Q=Q(p)
pM
QM=独占企業の供給量
pM=独占企業の設定料金
t
QM
Qc
Q
問題3-10(3) :民間企業+介入無し
MR, p
pM
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Qc
Q
問題3-10(4) :民間企業+介入無し
MR, p
pM
消費者余剰=?
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Qc
Q
問題3-10(4) :民間企業+介入無し
MR, p
pM
消費者余剰=Ⅰ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Qc
Q
問題3-10(5) :民間企業+介入無し
MR, p
pM
消費者余剰=Ⅰ
Ⅰ
生産者余剰=?
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Qc
Q
問題3-10(5) :民間企業+介入無し
MR, p
pM
消費者余剰=Ⅰ
Ⅰ
生産者余剰=Ⅱ
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Qc
Q
問題3-10(6) :民間企業+介入無し
MR, p
pM
消費者余剰=Ⅰ
Ⅰ
生産者余剰=Ⅱ
社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Qc
Q
問題3-11(1):供給方法の比較
MR, p
pM
民間+介入なし ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ
Ⅰ
民間+価格規制 ⇒ 社会的余剰=?
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Qc
Q
問題3-11(2):供給方法の比較
MR, p
pM
民間+介入なし ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ
Ⅰ
民間+価格規制 ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Q(t)
Qc
Q
問題3-11(3):供給方法の比較
MR, p
pM
民間+介入なし ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ
Ⅰ
民間+価格規制 ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ
公的供給 ⇒ 社会的余剰=?
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Qc
Q
問題3-11(4):供給方法の比較
MR, p
pM
民間+介入なし ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ
Ⅰ
民間+価格規制 ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ
公的供給 ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+・・・+Ⅵ
Ⅱ
Ⅲ
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM
Qc
Q
問題3-12:Q(t)=QM 混雑ケース
MR, p
pM
介入なし ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ
Ⅰ
価格規制
Qc
⇒ 社会的余剰 = - (Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ) <Ⅰ+Ⅱ
Q(t)
Ⅱ
Ⅲ
民間企業の活動に介入することは望ましくない。
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM=Qc
Q(t) Q(0)
Q
問題3-12:Q(t)=QM 混雑ケース
MR, p
pM
介入なし ⇒ 社会的余剰=Ⅰ+Ⅱ
Ⅰ
公的供給
Qc
⇒ 社会的余剰 = - (Ⅰ+・・・+Ⅵ)
Q(0)
Ⅱ
Ⅲ
t が小さい
⇒ 料金を課さない公的供給は望ましくない。
t
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
QM=Qc
Q(t) Q(0)
Q
まとめと留意点
•
以上の分析は橋を建設すべきかの議論で
はない。建設された橋の運営方法に関する
議論である。
まとめと留意点
•
以上の分析は橋を建設すべきかの議論で
はない。建設された橋の運営方法に関する
議論である。
•
無料で公的供給 vs. 有料で民間
まとめと留意点
•
以上の分析は橋を建設すべきかの議論で
はない。建設された橋の運営方法に関する
議論である。
•
無料で公的供給 vs. 有料で民間
1. 混雑が小 & 料金徴収費用が大 ⇒ 公的供給
まとめと留意点
•
以上の分析は橋を建設すべきかの議論で
はない。建設された橋の運営方法に関する
議論である。
•
公的供給 vs. 民間
1. 混雑が小 & 料金徴収費用が大 ⇒ 公的供給
2. 混雑が大 or 料金徴収費用が小 ⇒ 民間でOK
有料で民間 vs. 有料で公的供給
• 混雑が大 or 料金徴収費用が小
⇒ 民間でOK but 民間のほうが望ましい?
• 費用削減の動機が強いのはどっち?
有料で民間 vs. 有料で公的供給
• 費用削減の動機が強いのはどっち?
⇒ おそらく民間
有料で民間 vs. 有料で公的供給
•
費用削減の動機が強いのはどっち?
⇒ おそらく民間
⇒ 理由は?
有料で民間 vs. 有料で公的供給
•
費用削減の動機が強いのはどっち?
⇒ おそらく民間
⇒ 理由は?
1. 公的部門の監視者=?
有料で民間 vs. 有料で公的供給
•
費用削減の動機が強いのはどっち?
⇒ おそらく民間
⇒ 理由は?
1. 公的部門の監視者=納税者
2. 民間企業の監視者=?
有料で民間 vs. 有料で公的供給
•
費用削減の動機が強いのはどっち?
⇒ おそらく民間
⇒ 理由は?
1. 公的部門の監視者=納税者
2. 民間企業の監視者=株主など