マネジメントの知恵コンテスト実施要領 1 趣旨 受講者の皆さんはすでに社会経験がおありで、いろいろな努力を積み 重ねてこられたことと思います。 そのご努力の中で、ご自分で学び取ったことは、受講されている他の皆 様方の参考になることが多いでしょう。 「他人の経験から学ぶ」という姿勢が、相互に学びあう相乗効果を生み 出す元であり、このSMPがその学びあいの貴重な場になることを期待して います。 このことから、受講されている皆さんが斉しく学べる、不況期の会社経営 において有用な、あなたからの知見を募集します。 コンテストとして、SMPの審査メンバが審査した上で、受講者に有用な知 見と判断されたものについて、最優秀賞、優秀賞を授与します。 受賞者には、10分程度でのプレゼンをお願いいたします。また、提出い ただいた資料は全員に配布して知見を共有することします。 2 実施の方法 (1) 事前のアンケートで、“コンテストへの参加希望の有無と発表内容の 概要”を記入いただき、事前に事務局に提出いただきます。 複数の発表項目の要望のある方も1つに絞って提出いただきます。 (2) 参加希望者には、自分の知見を別紙レジメ様式へ記入をしたうえで、 講義で学び取った内容も加味して、受講期間中にブラッシュアップしてい ただきます。 8月6日(木)の1時限開始前までにレジメ様式を提出していただきます。 (3) SMPの審査メンバにおいて、受講者に有用な内容があるかどうかを 厳正に審査して、最優秀賞1名、優秀賞2名を決定します。 (4) 8月7日(金)の4時限目に、最優秀賞、優秀賞の受賞者を発表して、 賞状と記念品を授与します。 (5) 授賞式の後に、受賞者はレジメを元に受講者に対して、10分程度で プレゼンをしていただきます。 3 発表内容の事例 事例から、「これは○○が重要ということが分かった」という知見に展開し て、一般化して受講者に伝えるようにしてください。 ① 仕事に対してモチベーションの上がらない社員がいたが、私からの ○○の努力により、今はやる気を出してがんばっている。 ② お客様との取引が不況でだめになったが、○○の努力のおかげで、 収入を確保できるようになった。 ③ なかなかよい人材の確保が出来なかったが、○○の活動をした結果 よい人材が来てくれるようになった。 ④ 団塊の世代の技術やノウハウが、若手に伝わらずに悩んでいたが、 ○○の工夫をすることで、ほぼ解決出来た。 ⑤ お客様に対してなかなか価値創造することが出来なかったが、○○が きっかけで、○○の努力をした結果、安定した取引が出来るようになった。 ⑥ お客様と○○のトラブルが発生した。○○や○○の努力の結果、お客 様から信頼が得られて、かえってよい関係が築けるようになった。 ⑦ 今までの延長線上で仕事をしてきたが、不況で売り上げが伸びず困っ ていた。発想の転換のために○○の苦労をした結果、お客様視点が理 解できるようになり、今では○○まで実施出来るようになった。 ⑧ 自分には○○が欠けていることから、○○の問題が発生していて、社 員にも迷惑をかけていた。○○がきっかけでそのことに気づいて、○○ の対策を立てて努力した結果、解消することが出来た。 ⑨ マネジメント能力が薄弱な中間管理職が多くいて、社員の不満がた まっていた。これに対して、○○や○○の対策をした結果、中間管理職 のマネジメント力の向上が見られ、問題が軽減した。 ⑩ 旧態依然とした仕事のやり方をしている○○部門に対して、○○の方 法で見直しを行った結果、大きな変革効果をあげることが出来た。 マネジメントの知恵コンテスト発表レジメ 会社名 部門役職 氏名 5 あなたが工夫して実施したことと、そこから学び取ったこと 1 発表テーマ 2 知見の概要 (100字以内で知見を一般して記述すること) 3 会社の事業概要と自分の仕事内容・課題 6 受講者の皆さんに伝えたい知見 4 取り組んでいる仕事の中で今回の知見となった状況 -p1- -p2- マネジメントの知恵コンテスト発表レジメ (記入例) 会社名 ○○株式会社 部門役職 ○○ 氏名 ○○ 1 発表テーマ ほめることによる部下とのコミュニケーション改善 2 知見の概要 (50~100字で知見を一般して記述すること) その人の持ち味を見つけ出して、タイミングをみて上手にほめると社員の やる気が向上する。上司はほめて部下をしばる努力が必要である。 5 あなたが工夫して実施したことと、そこから学び取ったこと 社員をほめるために、朝礼に時々ミンパチ(ある人の功績に対して感謝 の拍手をする)を取り入れた。このことで、職場に明るさがよみがえり、宿 場が活性化するようになった。 また、仕事ぶりでダメなところを直すように指導してきたことが当然と思っ てきたが、その人の良いところをほめる事によって、○○のようにダメな部 分も改善されることができ、職場の活性化につながった。 今まで社員の不満を解消すれば、やる気が向上するものと思い込んで いたが、今回の講義で、“ハーズバーグの2要因理論”を学んで、不満の 解消とやる気の向上はまったく別物であることが学べた。 3 会社の事業概要と自分の仕事内容・課題 わが社は○○を○○技術で作るノウハウを有する会社で、主要ビジネス として、○○、○○の製品を製造したり、下請けとして○○の部品を作って いる。 私は○○部門、○○部門を見ている取締役として、○○や○○の日常業 務を実施するとともに、今後に向けた○○PJのヘッドとして、○○や○○の 仕事をしている。 部下は○○人であるが、最近、○○や○○の状況もあって、社員のモチ ベーションを維持できず、○○のような問題もあって、自分として解決に苦 慮している。 社員のよいところが出るような仕事を与えて、努力の結果を認めてあげ ることが、大きな“動機付け要因”になることが理解できるようになった。 社員が何をやりたがっているかを、様式に沿って書いて提出いただいて、 面談をすることにより、どんなその人の持ち味が会社に寄与できるかを明 確化できたことは大きいと考えている。 最近は、ほめることでその効果がより発揮できるように努力しており、社 員の反応は良いと考えている。 6 受講者の皆さんに伝えたい知見 4 取り組んでいる仕事の中で、今回の知見となった状況 今まで○○をしていたグループで、○○の変化が起こって○○の対策を 採っているが社員から不満が大きい、また、経営層の○○の行動が社員の モチベーションを下げる結果になっていた。 社員から「自分たちの努力を認めて欲しい」という声のあることは前々から 分かっていたが、方法が分からずなかなか実行に移せていなかった。 自分も社員をほめることは気恥ずかしいということもあり、性格的に無理 があった。 先日、○○がきっかけで、○○をすることの重要性に気づくことがあった。 -p1- 上司は部下のダメなところばかり見えるが、よいところを積極的に認めて あげて、ほめてその人の功績を認めること。 これにより、マズローの欲求段階理論の2段目にある「ほめられる欲求」 を満足させることになり、社員のモチベーションが上がるものである。 上司たるものは、人の特性(長所・得意なこと)に合わせて仕事を割り振 ることを常に考えておくことが、“動機付け要因”を創出する上で大切であ る。 今後さらに、今回、SMPで習得した“マズローの欲求段階理論の1段目に ある「自己実現したい欲求」を満足させるべく、○○、○○の取り組みを 行って行けばもっと効果的であろうと考えている。 -p2-
© Copyright 2024 ExpyDoc