理論に学ぶモチベーションを 高めるための取り組み

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理論に学ぶモチベーションを
高めるための取り組み
Index
1 モチベーションの構成要素
2 モチベーションを高めるための取り組み
Business Report
1 モチベーションの構成要素
1 )ハーズバーグの「2 要因理論」
米国の心理学者フレデリック・ハーズバーグ(以下「ハーズバーグ」)は、「2 要因理
論」を提唱しています。2 要因理論では、仕事に対する不満をもたらす「衛生要因」と、
満足をもたらす「動機付け要因」に注目します。
(図表1)【衛生要因と動機付け要因】
●衛生要因(不満をもたらす要因)
●動機付け要因(満足をもたらす要因)
・企業の方針
・達成感
・職場の環境
・責任感
・給与
・人に認められること
・雇用の保証
・自分自身の向上と成長
・人間関係
・昇進
・仕事そのもの
(出所:日本情報マート作成)
衛生要因は満たされないと仕事への不満につながるものの、満たされても満足の向上
につながりにくい要因です。一方、動機付け要因は、満たされることで満足度が高まり
やすく、満たされなくても不満にはつながりにくい要因とされています。
組織のモチベーションを高めるためには、まず衛生要因を満たし、その上で社員の人
間的成長や満足感の向上など、強い動機付けとなる要因を満たすようにします。
2 )マズローの「欲求段階説」
米国の心理学者アブラハム・マズロー(以下「マズロー」)は、「欲求段階説」を提
唱しています。人間の持つ内面的欲求は5 段階に分かれており、低位の欲求が満たされる
とより高位の欲求を求めるようになるとしています。
(図表2)【マズローの欲求段階説】
段階
概要
第5段階:自己実現の欲求
自己の成長を求め、目標に向かおうとする欲求で、潜在能
力の実現や創造性の発揮を求める欲求
第4段階:尊厳の欲求
他者からの尊敬や注目を得たいという、自尊心を実現した
いという欲求
第3段階:社会的欲求
集団への帰属や、友情・愛情を求める欲求
第2段階:安全・安定の欲求
安全を求めて危険や脅威などの不確実な状況から逃れよう
とする欲求
第1段階:生理的欲求
食欲、排せつ欲、睡眠の欲求など、人間の基本的欲求
(出所:日本情報マート作成)
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