3.クルーグマン提案の問題点

3.クルーグマン提案の問題点
しかし…
②利子弾力性の問題
・ 期待インフレが1%上昇すると、消費需要は異時点間の
消費の代替の弾力性1/ρに等しい%だけ増大
・ 実質利子率が低下すれば、消費など需要が速やかに増大する
しかし…
・ 投資の利子弾力性=異時点間の消費の代替の弾力性
になるという保証はない
・ 日本のコールレートは大幅に低下したにも関わらず、
投資や消費は力強い回復を示さなかった
・ 「不確実性」の高まりが投資の利子弾力性を小さくする
・ 弾力性は、利子率が変わったとき日本経済という「マクロの系」が
どう反応するか、という問題に関わる概念であり、
ミクロの分析ではとらえることができない
◎ クルーグマンモデルに代表される「代表的消費者」を前提にする
「マクロモデルのミクロ的基礎づけ」は理論的根拠を欠いたものである
→こうした状況は「流動性のわな」「不確実性のわな」と呼ばれる
ハイパーインフレーション
物価水準が1年間に数倍に上昇するインフレーションのこと
流動性のわな
名目金利がこれ以上上がらない下限に到達してしまった状態のこと
不完全雇用
完全雇用にまで達していない雇用水準を指し、労働者が一般の雇用労働者の基準に達しない
労働時間・日数などの条件で雇用される状態
利子弾力性
利子率が1%動いたときに、需要が何%動くかを示す係数のことをいう。需要の弾力性が大き
いと、利子率の変化に対して需要が大きく動くことを示す
不確実性
話題の事象が確実でないことを指す概念