統計学 12/6(木) 1 講義全体の流れ 第1部 記述統計:データの特性を記述 第2部 確率論:推測統計への橋渡し 第3部 推測統計:データから全体像を推測 ・推測統計とは ・母集団平均の区間推定 ←今日はここ。 ・母集団平均の検定 2 復習:四つのキーワード マスコミの内閣支持率調査を例にとれば、 • 母集団:日本の有権者全体 • 母集団特性値:彼らの内閣支持率 • 標本:インタビューを受けた人たち • 標本統計量:彼らの内閣支持率 3 はじめに • 推測統計には二つの柱がある (1)区間推定 母集団特性値(例:平均)が取り得る値の 範囲を推定する。 (2)検定 母集団特性値 ⇒でも、この二つは表裏一体(←後で分る) 4 前回の内容 標本平均の確率分布 X1 X n 標本平均 : X n X i n 中心極限定理: n X~N ( X , 2 ) n なお、 Xと 2は母集団平均と母集団 分散。 さらに、標準化: Z X X 2 n ~N (0,1) 5 前回から今回へ ☆もし、確率変数ZがN(0,1)に従うならば、 • P(-1.96≦Z≦1.96)=95% • P(Z≧1.96)=2.5% • P(Z≦-1.96)=2.5% ⇒重要:この性質を母集団平均に関する「区 間推定」と「検定」に使う。 6 区間推定 ① 母集団平均μxの有り得そうな区間を推定 Z X X Z X X 2 n 2 n 1.96 X X 1.96 2 n 1.96 X X 1.96 2 n 「信頼係数」 95%の X の「信頼区間」は X 1.96 2 n X X 1.96 2 n 7 区間推定 ② 区間推定から得られる情報 X 1.96 2 n X X 1.96 2 n ①母集団平均 X が、95%の確からしさで、 この範囲に位置すると 推測できる。 ②サンプルの観測数 nを増やせば、信頼 区間は狭くなる。 推測の精度が上る。 注: 2は未知である。 要修正。 8 区間推定と検定の修正 母集団分散σ2の値は未知←推定してやる。 n s2 Z 2 ( X X ) i i 1 n 1 X X n 2 これを代用して ~N (0,1) t X X 2 s n Zを再計算。 ~t n 1 この統計量は、 t - 分布に従う。 9 t-分布と標準正規分布 • t-分布も正規分布も左右対称な釣鐘型。 • t-分布の方が正規分布よりも、平べったい。 • t-分布の場合、確率の分布が「自由度」に 依存する。 2.5%の臨界値は1.96ではなく、自由度に 依存。⇒t-分布表から探す。 10 注:自由度について • 標本分散(or標本標準偏差)を計算する際、 データ観測数nではなく、n-1で割った。 • 標本分散(or標本標準偏差)を推定する際、 既に標本平均が計算されている。 • このことで、n個のデータ観測値が与えてく れる情報が1個損なわれている。 ⇒だから、自由度は n-1。 11 区間推定の例 • 某工場で製造中の電球の平均寿命を推定 • 10個の電球を標本調査(結果は別添)。 • 標本の平均は2,593.2時間、標準偏差は 77.48。t‐分布表より、自由度9(=10-1) の時、2.5%の臨界値は2.262。 ⇒信頼係数95%の区間推定を行うと、 下限:2593.2-2.262×77.48/√10=2537.78 上限: 2593.2+2.262×77.48/√10=2648.62 12
© Copyright 2024 ExpyDoc