確率・統計Ⅰ

確率・統計Ⅱ
第10回
2つの母集団(2)
母平均の差の検定・推定つづき
3.母分散が等しくないが、対応がある
場合
2つの母集団(3)
母分散の比の検定・推定
母平均の差の検定(対応ある場合)
X1, X2, …, Xn を正規母集団 N(μX ,σX2) からの標本
Y1, Y2, …, Yn を正規母集団 N(μY ,σY2) からの標本
とする。
母平均μX=μY と仮定 (帰無仮説 H0)
Z
X 1  X 2 -(μX-μY)
 X Y
2
2
は 標準正規分布に従う
n
母平均の差の検定(対応ある場合)
さらに、Di = Xi - Yi の標本平均をD,
標本分散を S2 とすると、
Z
-(μ1-μ2)
D
S
n
は自由度n-1の t分布に従う
[演習]母平均の差の検定
( 小標本、母分散未知、だが対応ある場合)
[2] ある缶ジュースをA社とB社が作っているが、サンプ
ルの果汁率を調べたところ、次のようであった:
A社: 12.2, 14.3, 12.6, 13.8, 14.2, 12.7
13.7, 14.0, 12.4, 13.6, 12.8, 13.3
B社: 12.3, 11.8, 12.4, 13.2, 11.7, 13.4
12.1, 12.6, 12.1, 11.7, 13.6, 12.4
A社とB社の製品の果汁率の平均値に差があるかどう
か、危険率5%で検定せよ。
2つの母集団(2)
母平均の差の検定・推定つづき
3.母分散が等しくないが、対応がある
場合
2つの母集団(3)
母分散の比の検定・推定
母分散の比の検定
X1, X2, …, Xn を正規母集団 N(μX ,σX2) からの標本
Y1, Y2, …, Ym を正規母集団 N(μY ,σY2) からの標本
とする。
母分散σX=σY と仮定 (帰無仮説 H0)
標本分散の比 SX 2/SY2 /(σX /σY )
自由度(n-1, m-1)の F分布に従う
は
F分布の式とグラフ
自由度 (4,5)
自由度
 n  m  n / 2 m / 2 ( n2) / 2

n m x
2 
(x>0)
f ( x)  
n m
( nm) / 2


(
nx

m
)




(15,20)
 2  2 
1
0.8
0.6
0.4
0.2
0
-0.2
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
3.0
3.5
4.0
[演習]母分散の比の検定
[2] ある缶ジュースをA社とB社が作っているが、サンプ
ルの果汁率を調べたところ、次のようであった:
A社: 12.2, 14.3, 12.6, 13.8, 14.2, 12.7
13.7, 14.0, 12.4, 13.6, 12.8
B社: 12.3, 11.8, 12.4, 13.2, 11.7, 13.4
12.1, 12.6, 12.1, 11.7, 13.6, 12.4
A社とB社の製品の果汁率の平均値に差があるかどう
か検定するために、母分散を等しいと仮定したいが、
そうしてよいかどうか、危険率5%で検定せよ。
メニューに戻る
メニューへ