2012/12/14 (金) 電気回路学I演習 分布定数線路(その1) 例題 (電流は右向きを正に取るものとする) ※ 例題の解答を提出する必要はありません Vx V0 e x I x I 0 e x Vx V0 ex 入射波 I x I 0 ex 反射波 + I x I x Z0 , V x I0 Vx Z V0 電源 問1. 線路上の位置 x における x Vx I x と Vx I x x0 はそれぞれいくらか? 問2. 受電端での電流 I0 と電圧 V0 を、入射波と反射波の振幅 問3. 受電端において、入射波と反射波の振幅の比 V0 V0 問4. 受電端から x までの部分の縦続行列Kを求めよ. I 0 , V0 を使って表せ. はいくらか? Z0とZを使って表せ. (Z0 , V0 , はいずれも正の実数) 問題 Vx V0 e jx I x I 0 e jx 入射波 Vx V0 e jx I x I 0 e jx 反射波 I0 + Z0 , Z V0 電源 x x0 問1. 受電端から x までの部分の縦続行列を求めよ。 ※ =a+j とあらわしたとき, この問題では a=0 (無損失)ということ. 問2. 受電端に整合負荷 (Z=Z0) を接続した。x の地点から負荷側を見たインピーダンス (駆動点インピーダンス)はいくらか? 問3. 受電端を開放したとき(Z=∞)と短絡したとき(Z=0)のそれぞれについて、受電端での 入射波と反射波の比 Vx Vx を求めよ. 問4. 受電端にコンデンサを接続した (Z=1/jwC ). このとき、線路上で電圧が0になる 地点はどこか? また電流が0になる地点はどこか? x=*** の形で答えよ. ※ Zin(x) =0 または∞ となる xは?ということ. これを満たすxの値はたくさんあることに注意. 2012/12/14(金) 分 解答 3 電気回路学I演習 分布定数線路 (その1) 例題の解答 問2の解答 問1の解答 入射波と反射波のそれぞれについて、電流と 電圧の比が線路の特性インピーダンス(Z0)に なっている。 従って、位置xには関係なく、 Vx I x Vx I x 受電端ではx=0として、 Vx V0 , I x I 0 Vx V0 , I x I 0 受電端での電流・電圧は入射波と反射波の和なので、 Z0 V0 Vx Vx V0 V0 I 0 I x I x I 0 I 0 となる。 電流の向きが入射波と反射波で逆なのでこうなる。 4 問3の解答 問4の解答 受電端での電流と電圧の比は負荷Zに等しい。よって、 V0 ZI 0 V0 V0 Z I 0 I 0 1 1 V0 I 0 I 0 V0 Z V 0 V0 V0 V0 1 V 1 0 Z Z 0 Z 0 V0 V0 V0 V0 Z Z 1 1 V0 Z 0 Z 0 辺々 V0 で割って、 V0 V0 Z Z0 Z Z0 Z 0 sinh x coshx K 1 sinh x cosh x Z 0 h 教科書p. 170, (8.26)式より. 2012/12/14(金) 分 解答 5 電気回路学I演習 分布定数線路 (その1) 問1の解答 問3の解答 A B cos x j C D sin x Z0 jZ 0 sin x cos x h 教科書p. 170, (8.26)式で j として得られる. 問2の解答 Vx Vx Z Z0 Z Z0 ・開放したとき(Z=∞) 特性インピーダンスと同じ負荷を接続したので、線路 のどこから見ても駆動点インピーダンスはZ0となる. 以下のように式で確認してもよい。 A B C D AZ0 B Zin CZ 0 D (例題の解答参照) 負荷がZのとき, 受電端での入射波と反射波の比は, Vx Vx Z0 Z 1 Z 1 0 Z 1 負荷 Z0 受電端からxまでの部分 このA,B,C,Dに問1の結果を代入すると, Lの値に関係なく, Zin Z 0 であることがわかる. ・短絡したとき(Z=0) V x V x 1 6 問4の解答 Z0 , 1 jw C 二端子対網でおきかえると... Z in cos x j sin x Z 0 jZ 0 sin x cos x AZ B CZ D 1 jZ 0 sin x jwC j 1 sin x cos x Z0 jw C cos x の地点。 分子=0として、 t an x x 1 wCZ 0 1 1 1 t an m wCZ 0 1 jw C 二端子対網の入力インピーダンスの公式より、 駆動点インピーダンス(Zin)は、 Z in Zin 0 ・電圧=0となるのは? g x ただし、 m 0,1, 2, ... ・電流=0となるのは? g Zin の地点。 分母=0として、 tan x wCZ 0 x tan 1 1 wCZ 0 m ただし、 m 1, 2, 3, ... 注: 解は / おきに、周期的に存在する. ■
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