ゲーム理論(第2回)

入門B・ミクロ基礎
(第12回)
復習問題
2014年12月15日
2014/12/15
1
評価の基準
(1) 中間試験:10点満点で評価
(2) 宿題:提出期限26日(金)午後6時(1
0点満点)
(3)期末試験:1月5日(月)、80点満点
2014/12/15
2
期末試験について
1 需要・供給曲線図に関わるもの
2 需要・供給曲線のシフトと市場均衡について
3 市場均衡を求める計算問題
4 弾力性の計算問題
5 比較優位の問題
6,7 簡単な論述問題(ノーヒント)
2014/12/15
3
それぞれの曲線の名称は?
p
X
2014/11/10
4
右上がり?右下がり?
需要曲線は?
供給曲線は?
それぞれ理由を説明してみよう
2014/12/15
5
曲線の交点は?
p
X
交点に対応するpは?Xは?
2014/11/10
6
超過供給・超過需要と価格の動き
p
D
?
S
p*
S
?
X*
2014/11/10
D
X
7
需要曲線のシフト
P
P
S
S
D’
D
P↑X↑
2014年9月22日
D’
X
初級ミクロ経済学
P↓X↓
D
X
8
需要曲線がシフトする理由
• 所得:所得の変化は,需要曲線をシフトさせる。
(1)正常財:所得増→右シフト,所得減→左シフト
(2)劣等財:所得減→右シフト,所得増→左シフト
• 関連する財の価格:他の財の価格が需要曲線をシフ
トさせる。
(1)代替財:一つの財の価格の上昇が別の財の需要を
増やすとき,互いに代替財であるという。
(2)補完財:一つの財の価格の上昇が別の財の需要を
減らすとき,互いに補完財であるという。
• 嗜好の変化,期待(予想)の変化,買い手の数の変
化
2014/11/10
9
供給曲線のシフト
P
S’
P
S
S
S’
D
D
P↓X↑
2014年9月22日
X
初級ミクロ経済学
P↑X↓
X
10
供給曲線がシフトする理由
• 投入価格:生産要素(原材料等)の価格の
上昇は,供給曲線を左(上)にシフトさせ
る。
• 技術:技術進歩は供給曲線を右(下)にシ
フトさせる。
• 売り手の数:売り手の増加(参入の発生)
は供給曲線を右にシフトさせる。
• 期待(予想)の変化
2014/11/10
11
市場均衡を求めてみよう
• 需要曲線を表す式
X  2 p  210
• 供給曲線を表す式
X  3 p  40
• 市場均衡価格は?市場均衡取引量(需給
量)は?
2014/11/10
12
需要の価格弾力性に関する問題
• 需要の価格弾力性とは・・・
需要量の変化率
需要の価格弾力性=
価格の変化率
マイナスの数字になることに注意
• 実際の価格,需要量で考える場合
変化後の需要量-元の 需要量
元の需要量
需要の価格弾力性=
変化後の価格-元の価 格
元の価格
2014/11/10
13
需要の価格弾力性に関する問題
例題:1杯500円のラーメンが,200
杯売れるとする。それが550円に値上が
りしたら,売上杯数が160杯に減った。
需要の価格弾力は?
160  200
 40
2
2
200
200
10


   2
550  500
50
1
1
500
500
10
2014/11/10
14
中間試験
• A県の労働者とB県の労働者は,ともに1
年間に1人当たり10キロのリンゴを生産
できる。A県の労働者は1年間に1人当たり
40キロのミカンを生産できるが,B県の労
働者は1年間に1人あたり20キロのミカン
しか生産できない。両県ともに人口は100
万人であるとする。
2014/12/01
15
生産能力
リンゴ
A
B
2014/12/01
ミカン
10キロ
1人あたり
10キロ
1人あたり
1人あたり
1人あたり
40キロ
20キロ
16
機会費用
ミカンではかった
リンゴ生産の機会費用
リンゴではかった
ミカン生産の機会費用
A
4(=40/10)
1/4(=10/40)
B
2(=20/10)
1/2(=10/20)
「ミカンではかった」=ミカン何キロか?ミカンを何キロあきらめているか?
例:A県。リンゴ10キロ作るのに,ミカンを40キロあきらめている。
だからリンゴ1キロ当たり,ミカンを4キロあきらめている=リンゴ生
産の機会費用は(ミカン)4キロ。
2014/12/01
17
機会費用
ミカンではかった
リンゴ生産の機会費用
リンゴではかった
ミカン生産の機会費用
A
4(=40/10)
1/4(=10/40)
B
2(=20/10)
1/2(=10/20)
機会費用の大小:どれだけ費用がかかるかをあらわす。費用だから,大きけれ
ば大きいほど不得意=無駄が多い。
A県はリンゴ生産の費用がB県よりも高く,ミカン生産の費用がB県より
も低い。B県はその逆が言える。だから,A県はミカン生産に,B県はリ
ンゴ生産に特化するのがよい。
2014/12/01
18
弁当屋の話
• 太郎君と花子さんが,弁当屋を共同では
じめたとする。
• メニューは、和食弁当と洋食弁当の2種
類であるとする。
• 太郎君は、1日(8時間)に和弁だけを
作れば30個、洋弁だけを作れば15個
作れる。
• 花子さんは、 1日(8時間)に和弁だけ
を作れば15個、洋弁だけを作れば15
個作れる。
2014/10/27
19
機会費用:問題1
機会費用
洋食弁当ではかった
和食弁当1個作ることの
機会費用
和食弁当ではかった
洋食弁当1個作ることの
機会費用
太郎
花子
2014/10/27
20
機会費用:問題1
機会費用
和食弁当1個
洋食弁当1個
太郎
洋弁1/2個
和弁2個
花子
洋弁1個
和弁1個
2014/10/27
21
比較優位の性質
• 太郎は和食弁当の生産に関し,花子に対し
て比較優位を持つ。和食弁当を作ることの
機会費用が,太郎のほうが低いからである。
• この場合,太郎は和食弁当生産に集中,花
子は洋食弁当生産に集中すべきである。
2014/10/27
22