情報モラル」学習指導資料集 の利用について

小・中学校における
インターネット
「情報モラル」学習指導資料集
説明会
あいさつ
情報化推進総合センター
所長 山本 雅之
「情報モラル」学習
指導資料集説明会
インターネットは,子どもの日常生活に関
わる身近な問題になった
1.コンピュータ活用に関する調査
2.指導資料集の活用について
―人権を大切にするという視点―
情報化推進総合センター
「情報モラル」教育は緊急な課題
ーネットワーク社会の新たな危険ー
「昨年6月の長崎小・6の
チャット事件」をきっかけに,
「情報モラル」の指導がどう
なっているのか?
インターネット社
会の危険性
教員の意識
指導したこと
がない(どうし
たらいいの)
1.児童・生徒,教員の
「コンピュータ活用に関する調査」のま
とめ



調査目的:校内LAN整備が実施される中で,子ど
もや教員のコンピュータ活用状況を把握し,今後
の学校の情報化推進に役立てる。
対象:校内LAN導入校(小:22校,中学校15校,
総合養護:6校の教員及び児童・生徒
アンケート回収:教員約千名,子ども4千名
アンケート結果の概要



教員は仕事の道具,子どもは遊びの道具
学習や授業で,子どもは学びの道具,教員は
「わかる授業」を行うための指導の道具
情報モラルについて:先生に教えてもらったの
は,4人に一人の割合。
・コンピュータ(携帯電話)が増える
・インターネット活用が増える
ネット犯罪に巻き込まれ
る子どもが増える
ネット社会の
「生きる力」
「情報モラル指導」の
重要性を認識
「情報モラル」とは
情報(ネット)社会で適正な行動を行うための基になる考えと態度
(1)Webページ検索・電子メー
ルの受信に関する問題
・有害サイト
・商品の購入問題
・虚偽広告・詐欺情報
・マルチ商法・ネズミ講
・情報の信憑性
・出会い系サイトでのトラブル
・電子メールの受信
(3)セキュリティに関する問題
・なりすまし
・不正アクセス
・コンピュータウィルス
(2)Webページ作成・電子
メールの発信に関する問
題
・著作権
・プライバシーの侵害
・誹謗中傷
・個人情報の流失
・電子メールの発信
(4)人間関係や心身の健康
に関する問題
・人間関係の希薄化
・仮想現実問題
・身体に与える影響
家庭でのインターネット環境
インターネットは可能
100
80
86.3
82.8
68.5
60
49.3
40
20
0
中学生
小・高
小・中
小・低
京都市のコンピュータ活用アンケート調査より
インターネット経験率
(保護者を上回る)
インターネット経験率
69
小 5
80
中 2
60
保護者
0
20
40
60
80
100
(%)
日本PTA全国協議会のアンケート調査より
子どもが自宅でネットを使う
際,保護者は一緒にいる?
一緒にいる
44.0
保護者の回答
子どもの回答
0%
56.0
24.0
20%
いない
76.0
40%
60%
80%
100%
日本PTA全国協議会のアンケート調査
ネットワーク社会の新たな危険
インターネット社会=自己責任の社会
覆面性・匿名性・
容易性
情報モラル教育・
有害情報対策
<子どもが巻き込まれ
る事件が増える>
<影の部分:有害な情報も無
差別に流れている>
・昨年6月の長崎の
チャット事件
・ネットオークション詐欺
・携帯で援助交際
・個人情報漏洩
・サイバー犯罪(架空請求,ネットオーク
ション・ネットショッピングでの詐欺行
為,不正アクセス,著作権侵害)
・児童ポルノ,出会い系,暴力,犯罪,
自殺,薬物,差別偏見,プライバシー侵
害,インターネット中毒,ウイルス感染,
個人情報漏洩
学校での「情報モラル」教育の
実施状況調査
情報モラル指導が年間計画に(H16.6調査)
200
150
100
50
0
ある
ない
小学校 中学校 高等学 総合養
37
141
32
45
年間計画に位置づけ:28%
7
5
1
7
全体
77
198
学校数
H17年度は,必ず年
間計画に位置づけ
を
教員の意識調査(H16.12)
情報モラルの指導につい
て
情報モラルの指導
情報モラルの指導の経験
家庭で
2.8%
必要ない
1.6%
学校で
9 3 .5 %
学校で指導が必要
93.5%
教員が十分に指導できない
(体験不足・指導経験少ない)
総合で
18%
道徳で
7%
ない
59%
教科で
16%
指導した経験
41%
緊急な課題
情報教育の体系的イメージ
ー高等学校学習指導要領解説「情報化」よりー
情報活用の実践力
小
学
校
中
学
校
高
等
学
校
総
合
的
な
学
習
の
時
間
で
の
活
用
各
教
科
で
の
活
用
情報の科学的な理解
情報社会に参画する態度
必要に応じて指導
情報モラル
技術・家庭科
「情報とコンピュータ」
社
会
数学など
普通教科
「情報」
情報教育の充実(新「情報教育の手引き」)
公
民
2.小・中学校における
「情報モラル」学習指導資料集
(全保護者にパンフ配布)
<緊急な課題として,プロジェクトを設立>
・系統的な9年間の指導計画
・人権を大切にするという視点
・すべての教員に知ってもらいたい
子どもたちのためのインターネット「活用指針」
・全ての教員が
指導できるため
の指導資料
・学識経験者,PTA代表,スクー
ルカウンセラー,教育総合相談セ
ンター,中学生徒指導研究会,小
学校校内LAN先行実施校担当教
員(情推総セが事務局)
(1)学校の実情に合わせた
効果的な活用
教科の枠を越えた子どもたちの身近な問題
(生徒指導に関わる問題)
ー人権を大切にするという視点ー
(相手の人権・自分の人権を守る)


情報モラルの指導の経験

総合で
18.2%
道徳で
6.5%
ない
58.9%
教科で
16.4%

9年間を見通した「情報モラ
ル」教育の指針
中学校:4領域9回(1回あたり
25分)
今回の内容は,夏季休業前の
生活指導や,総合的な学習の
時間での指導や,教科や道徳
での指導等,学校の実情に応
じた形で実施してほしい。
年間指導計画に位置づけて
ほしい。
(2)指導集・コンテンツを
取り入れた指導
・情報モラルに関するデータ(光京都ネットのWeb上)
・情報モラル研修教材(文部科学省)
・「情報モラル」サポートセンター
http://sweb.nctd.go.jp/support/index.html
(3)学校にお願いしたいこと



「情報モラル」教育の必
要性を全教職員で共有し
てほしい
3年間で,9項目を子ども
の実態を踏まえて,各学
年で指導
各学校の年間計画に位
置づける(指針を参考
に,学校の実態に応じた
弾力的運用)