2008.1.7

平成19年度10年経験者研修
「教科指導等研修(Ⅱ)」
札幌平岸高校 早苗雅史
1
本日の内容

参加者自己紹介,実践交換

情報教育の現状

情報教育の課題

新学習指導要領

実習① e-Learingシステムについて

実習② 3DCG静止画の作成
2
参加者自己紹介,実践交換

自己紹介

学校紹介

学校の環境(ハード,ソフト,人)

履修科目,学年,単位数

年間計画,シラバス

授業の特徴
3
情報教育の現状① 科目履修状況
0
20
40
80
73.4
67.0
情報A
情報B
60
10.7
5.5
全国
情報C
15.9
北海道
27.5
'07年度(実教出版)
4
情報教育の現状② 生徒の現状

高等学校に入学してくる生徒の知識・技
能に大きな差

家庭(地域)でのICT環境にも大きな差

ICTを活用して誰でも膨大な情報を収集
することが可能となり,様々な情報の加
工,表現,発信が可能

調べ学習や発表など多様な活用法が可
能
5
「文部科学省中央教育審議会教育課程部会」中間まとめより
情報教育の現状③ 情報モラル

掲示板への書き込みによる誹謗中傷や
いじめ

個人情報の流出やプライバシーの侵害

インターネット犯罪や有害情報

ウイルス被害

著作権の侵害
6
「文部科学省中央教育審議会教育課程部会」中間まとめより
情報教育の現状④ 現場では

他教科との掛け持ち

教材作成・準備

実習処理・評価

ネットワーク管理
(ユーザー管理,HP更新,教務関連)

物品管理・予算管理

分掌業務
7
情報教育の現状⑤ 評価

座学と実習の割合

評価問題の作成

定期試験の回数

実習の評価

観点別評価

5点法への換算と評価基準
8
情報教育の現状⑥ 研究と連携

少人数教科の苦悩

元々が他教科

「情報」は幅広い分野の知識が必要

不足する情報公開

日常的な意見交換の場

新しい知識の習得が必要
9
情報教育の現状
《原因》

情報教員の少なさ

実習科目としての位置付け

公務処理の大半を背負っている

校内理解の欠如
 校内ネットワーク管理体制の充実
 情報関連物品の管理体制の充実
 学生身分証を中心とした図書・物品管理
の一元化
10
情報教育の課題

様々な知識・技能が実際に生きて働き実用
に結びつけさせる情報活用能力の育成

情報をコミュニケーションなどに活用する力
情報の主体的な選択,処理,発信
問題の発見,解決のための創造的思考力,
合理的判断力の育成

ネット被害防止等の情報安全
情報モラル,知的財産の保護等の基本的な
態度の一層の充実
11
「文部科学省中央教育審議会教育課程部会」中間まとめより
新学習指導要領改定へ向けて

年間35週行うことを標準

週30単位時間を標準
各高等学校の工夫で30単位時間を超え
ても可能

修得単位,引き続き74単位以上
12
「文部科学省中央教育審議会教育課程部会」中間まとめより
改善の基本方針

情報化社会に積極的に参画する能力・態
度の育成

情報に関する科学的な見方・考え方の定
着

情報モラル、知的財産の保護、情報安全
等に対する実践的な態度の育成

より広く、より深く学習することを可能にす
る内容の重視
13
「文部科学省中央教育審議会教育課程部会」中間まとめより
情報教育目標3観点の一層重視
 情報活用の実践力
 情報の科学的な理解
 情報社会に参画する態度
14
「文部科学省中央教育審議会教育課程部会」中間まとめより
科目 「社会と情報」
「参画」

情報が現代社会に及ぼす影響を理解

情報機器等を効果的に活用したコミュニ
ケーション能力や情報の創造力・発信力
の育成

情報化の進む社会に積極的に参画する
ことができる能力・態度の育成
15
「文部科学省中央教育審議会教育課程部会」中間まとめより
科目 「情報の科学」

「寄与」
情報にかかわる知識や技術を科学的な
見方・考え方で理解・習得

情報機器等を活用して情報に関する科学
的思考力・判断力等を養う

社会の情報化の進展に主体的に寄与す
ることができる能力・態度の育成
16
「文部科学省中央教育審議会教育課程部会」中間まとめより
実習① e-Learingシステム

Moodle,NetCommons

コミュニケーション機能の強化

ネット上で「学ぶ」というより「管理」する

課題の提示,レポートの提出

受講者の管理
17
実習① CISTの主な機能

演習提示機能

教科書閲覧機能

課題演習機能

テスト機能

学習状況機能

コミュニケーション機能(CT)
18
実習① CISTの特徴

大学側でシステムを用意
高校側での構築が不要

コミュニケーション機能の装備
LMS(Learning Management System)機能
レポート提出機能
BBS機能

豊富なコンテンツ
新たなコンテンツも追加可能
19
実習① テスト管理機能の活用
▼テスト問題
▲テスト問題の選択
20
実習① テスト管理機能の活用
▼学習状況の時系列データ
▲テストの成績画面
21
実習① レポート箱,連絡メッセージ
▼レポート課題の詳細
▲電子学習システムトップ画面
22
実習① 管理者権限での実習
1. クライアント機能の理解
2. ユーザー登録,クラス,コースの作成
3. 履歴の閲覧
4. コミュニケーション機能の作成
23
実習②
3DCGソフト「POV-Ray」

フリーソフトウエア

シーンファイルをテキスト形式で記述

全てのOSに対応

全てのOSで資産を共有できる

ネットワーク上に多くの資産が存在

48ビットカラー出力が可能

標準で多くの素材が用意されている

アニメーション作成
24
実習②
最初のレンダリング

ファイル「povwin36.exe」のインストール

サンプルのオープンとレンダリング

ソース閲覧
25
実習② 最初のシーンファイル

ワールド座標・ローカル座標

シーンファイル作成までの手順
1. エディタでシーンファイルを作成・保存
2. レンダリング実行
3. 画像ファイル作成,ビューアで確認
26
実習② 最初のシーンファイル
#include “ファイル名“
//インクルードファイルの読み込み
camera { }
//カメラの設定
light_source { }
//照明の設定
background { }
//背景の色指定
object { }
//物体の描画
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実習② 最初のシーンファイル
camera {
location <0, 0, -10>
}
light_source {
<-10, 3, -20>
color rgb<1,1,1>
}
box {
<-2, -2, -1> < 2, 2, 3>
pigment {
color rgb<1,0,0>
}
}
//カメラの設定
//カメラ位置
//光源の設定
//光源の位置
//光源の色
//物体の種類
//物体の色の設定
28