Keio Univ. GG Panel WTO Section 自由なる貿易 ~WTO紛争処理メカニズム~ Faculty of Policy Management Senior : Kyoko Ohta Junior: Kei Hirata, Yuichi Shintaku Sophomore: Kengo Miki, Houketsu Tei WTO新ラウンド交渉 頓挫 紛争処理機能不全? 問題意識 WTO交渉が進展して いない原因のひとつに、 紛争処理機能が上手く 機能していない、という のがあるのでは? WTOのルールを厳密に 遵守させるだけの紛争 処理機能があるのなら、 そもそも頓挫などしてない はずだ。 期待される成果 より有効な紛争処理機能を持ったWTOというものも 提言でき、それがさらに実質的で公正な自由貿易の 促進につながる アンチダンピング税 相殺関税 どうする WTO ? 環境保全 セーフガード 補助金措置 紛争処理手続き(DSU) 特徴 ①WTO加盟国家間における貿易の諸問題に ついて裁判と調停を行う ②紛争当事国以外が法に基づき客観的な判 断を下す ③ネガティブコンセンサス方式で採決される DSUの流れ 二国間協議 対抗措置 パネル 上級委員会 報告 報告 採択 採択 DSU報告案 改善点 問題点 • パネル手続きの自動 化・迅速化 • 時間的枠組みの設定 • 二審制の導入 • 一方的措置禁止の明 文化 • 紛争案件の取り扱い 数の増加 • 途上国の利用の増加 • 時間的枠組みの短縮 • 事実認定のための証 拠法則の整備 • 透明性の確保 • パネルの能力の向上 • 量的拡大・質的拡大に 伴う上級委負担増大 • 事後的救済措置の整 備 例えば・・・ アメリカの鉄鋼セーフガード発動をめぐって、 日本・EU・中国・韓国・台湾が2002年に提訴 紛争処理パネルはアメリカの違法性を認め、 ただちに関税を撤廃するように指示 問題の所在 ・紛争解決の手立てはWTO以外にもある → 二国間交渉 or WTO提訴 ・DSUにおいて上級委員会の採決が履行さ れなかった案件は、99年までに4件 → 経済規模が大きい国は対抗措置がと 研究の余地があるのでは? れるが、途上国は対抗措置を持たないの では? 研究予定 基本的な知識の整理 研究成果 問題解決案を考える 有識者の意見も聞く さらなる自由貿易 体制への示唆を 与えることができる。 参考文献など 中川淳司 『摩擦から協調へ』 東信堂、2001年 田村次朗 『WTOガイドブック』 弘文堂、2001年 村上直久 『WTO』 平凡社新書、2001年 藤井大地 『WTOにおける紛争処理システムの有効性』 修士論文、2000年
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