PDF文書 252KB

平成27年1月9日
お
件
知
ら
せ
第19回札幌開発建設部総合評価審査委員会を開催しました
名
お知らせ内容
札幌開発建設部では、「公共工事の品質確保の促進に関する法律(平成17年法律
第18号)」等の趣旨を踏まえ、中立かつ公正な審査・評価を確保するため、学識経
験者から意見を聴取することを目的として、札幌開発建設部総合評価審査委員会を設
置しています。
この度、平成26年12月1日に第19回委員会を開催しましたので、別紙のとお
り審議の概要をお知らせします。
所
問
合
せ
先
属
役
職
氏
名
よこかわ
ひろのぶ
技術管理官
横川
仁伸
やまざき
た つ や
技術管理官
山崎
達哉
た は ら
のぶひろ
技術審査課長
田原
庸弘
電
話
011-641-8614
(ダイヤルイン)
北海道開発局
札幌開発建設部
札幌開発建設部
ホームページアドレス
011-614-0273
(ダイヤルイン)
011-611-0196
(ダイヤルイン)
http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/
第19回札幌開発建設部総合評価審査委員会
開催日及び場所
平成26年12月1日(月)
審議概要
14:00~17:20
札幌開発建設部4階1号会議室
泉
委
典洋(北海道大学教授)
井上
京(北海道大学教授)
(欠席)
蟹江
俊仁(北海道大学教授)
佐藤
靖彦(北海道大学准教授)
高野
伸栄(北海道大学准教授)※委員長
員
(五十音順)
議事次第
1
開会
2
札幌開発建設部長挨拶
3
委員長挨拶
4
議事
(1)平成26年度上半期総合評価(工事・業務)の実施状況
(2)工事及び業務の個別審査
ⅰ)審議案件の抽出について
ⅱ)工事
①篠津中央二期農業水利事業
旧石狩川頭首工撤去建設工事(技術提案評価型S型(WTO))
②篠津中央二期農業水利事業
旧石狩川頭首工樋門撤去建設工事(技術提案評価型S型(WTO))
③新千歳空港
A滑走路外耐震対策工事(技術提案評価型S型(非WTO))
④石狩川改修工事の内
千歳川舞鶴下流築堤工事(施工能力評価型Ⅰ型①)
ⅲ)業務
⑤第一幹川開拓4号樋門外詳細設計業務(総合評価(簡易型))
⑥札幌開発建設部管内
⑦石狩・空知地域
5
道路整備計画検討外一連業務(標準プロポーザル)
国営造成水利施設高度化対策調査業務(簡易公募型プロポーザル)
その他
(1)総合評価落札方式(工事)の主な変更内容について
6
閉会
- 1 -
審
審
4
議
等
議
札幌開発建設部の説明
議事
(1)平成26年度上半期総合評価(工事・業務)
の実施状況
(2)工事及び業務の個別審査
(工事)①篠津中央二期農業水利事業
旧石狩川
頭首工撤去建設工事
(技術提案評価型S型(WTO))
・多数の参加者を想定し、二段階選抜を行ったと ・後日、全国規模の大手数社に聞き取りを行っ
思われるが、結果的に参加者が7社にとどまった たところ、「同種条件である企業実績・技術者実
のはどういった理由が考えられるか?
績ともに要件を満たすことができるが、すでに
技術者を別工事に配置しており、技術者を用意
することが出来なかった。」という者がほとんど
であった。
・ヒアリングの評価結果
(「優の場合
の場合
×0.5」、「可の場合
×1.0」、
「良 ・技術提案評価型S型(WTO)の場合、全て同様の
×0.0」)が技術評 配点(「優の場合
価点に大きく影響する配点となっている。過去、 「可の場合
×1.0」、
「良の場合
×0.5」、
×0.0」)となっている。
「良」または「可」の評価をした実績はあるか? 過去、「良」または「可」となった者はいない。
また、ヒアリング評価の判断はどのように行って 評価の判断は、評価者3人の合議制となっている。
いるか?
・それぞれの提案がオーバースペックに該当する ・要求水準に対し過剰な品質・性能を実現する
か否かはどのように確認しているのか?
設計図書や示方書等の規定の範囲を超えた高価
な材料の使用など、使用する必要性が低いと判
断される提案の実施に過剰な費用を要すると判
断される提案はオーバースペックとしている。
- 2 -
審
審
議
等
議
札幌開発建設部の説明
(工事)②篠津中央二期農業水利事業
旧石狩川頭首工樋門撤去建設工事
(技術提案評価型S型(WTO))
・①番工事と異なり、段階選抜を採用していない ・それ程多くの入札参加申請者を想定しておら
のはなぜか?
ず、段階選抜は採用しなかった。
・経審点とは?
・公共工事の入札に参加する者の企業規模・経
営状況等の客観事項を数値化したもので、一般
に、点数が大きいほど、企業の規模も大きいイ
メージである。また、競争参加資格の等級は経
審点と実績によって決められるが、本工事はWTO
対象工事であり、競争参加資格等級という制限
を設けることができないため、経審点で評価し
ている。
・「鋼矢板二重締切の設置に関する提案」の評価 ・本施工箇所の特徴(軟弱層が深部まで続いて
について、「優」と「良」の判断基準は?
いることなど)を踏まえた具体的な提案となっ
ているかなどで判断している。
・重機の安全管理に対する今回の各社の提案は非 ・共通仕様書に則ったものを標準案としている。
常に有効と思われるが、次に同様の重機使用の工 また、その技術について効果があるという評価
事があった場合、今回の提案を標準案として盛り が蓄積され一般的になれば、それが標準案とな
込むか否かはどのように判断するのか?
り、それ以降は評価の対象とはならない。
・良い効果が望めるからといって、全て一律に標 ・参考としたい。
準案とするのではなく、本工事のような大規模工
事の場合、受注者独自の努力で新しい試みを提案
する余地を残すのも発注者側としては重要と考え
る。
- 3 -
審
審
(工事)③新千歳空港
議
等
議
札幌開発建設部の説明
A滑走路外耐震対策工事
(技術提案評価型S型(非WTO))
・提案
「耐震補強における品質管理に関する事項」・本工事と同工法による施工は、新千歳空港で
について、冬期施工の配慮・温度管理について評 は過去2年間の実績があるが、気温が5度以下に
価をされているが、同工法による施工実績からフ なるような状況はなかった。しかし、本工事の
ィードバックして、温度管理等の必要性があると 施工箇所では函渠の入り口に近いこともあり、
いう判断で、評価をしているのか?
温度管理等の必要があった。先月の施工時には
気温が5度前後まで下がったため、温度管理上で
対策の効果が現れていた。
・提案「安全性の確保に関する事項」については、 ・油圧式の機械を使用するため、油漏れが発生
A評価となっている者はいないが、A評価となるに した場合、重大な事故につながる恐れがあり、
はどのような提案が想定されていたのか?
油漏れ防止について、具体的に有効な対策等の
記載を想定していた。
・提案の書式については、定めてはいないのか? ・書式は特に定めていないが、余白及び文字の
ポイント数については定めがある。
(工事)④石狩川改修工事の内
千歳川舞鶴下流
築堤工事
(施工能力評価型Ⅰ型①)
・技術提案の評価結果については、差がほとんど ・本工事は単純な工事内容であるため、大きな
ないが、本工事は特に工夫する余地がない工事内 工夫の余地はないと考える。WTOとは違って、高
容なのか?
いレベルの提案というより、ある一定の基準を
満たしている提案であれば評価している。
・全体の評価結果で差がついたのはどの部分か? ・表彰等の有無といった企業の能力や技術者の
能力の評価で差がついている。
- 4 -
審
審
議
等
議
札幌開発建設部の説明
・多数の企業の参加が予想される工事の場合(本 ・本工事では段階選抜は採用していない。なお、
工事の参加者:21社)、段階選抜を採用すること 本工事は事後審査型であるが、今年の8月以降公
はしないのか?
告の工事からは同時提出型となっており、入札
書及び施工計画を入札参加の申請書と同時に受
領するため、段階選抜は難しいと考えている。
・多数の参加があるものの、施工計画の評価であ ・昨年8月に総合評価が二極化になってからは、
まり差がつかないのであれば、なにか工夫する必 施工能力評価型の工事については、企業が、発
要があるのではないか?
注者の示す仕様に基づき、適切で確実な施工を
行う能力を有しているかを見極めるという点に
重きをおいて評価している。一定のレベルを満
たしていれば評価しているところから、施工計
画では差がつきにくくなっている。
(業務)⑤第一幹川開拓4号樋門外詳細設計業務
(総合評価(簡易型))
・
「作業手順(フロー)・作業手順(工程計画」の ・ほとんどの者は適切な記載でA評価となってい
評価の基準は?
るが、一部の者が、フィードバックが必要なと
ころで、そのフィードバックが確認出来ないた
めB評価となっている。
(業務)⑥札幌開発建設部管内
道路整備計画検
討外一連業務
(標準プロポーザル)
・標準プロポーザルと簡易公募型プロポーザルは ・標準プロポーザルは、発注者が5社を選定し提
どのような考え方で使い分けているのか?
案を求めるため、開発局の実績を有する企業が5
社以上存在することが前提となる。一方、当部
が把握していない全国規模での会社の実績など
も含め広く提案を求める方が良いと判断される
場合は、発注者が5社選定せずに公募する簡易公
募型プロポーザルを選択している。
- 5 -
審
審
議
等
議
札幌開発建設部の説明
・明確な基準はないのか?
・基準はない。どちらを選ぶかは発注者側に託
されている。
(業務)⑦石狩・空知地域
国営造成水利施設高
度化対策調査業務
(簡易公募型プロポーザル)
・すでに実施した補修対策工法の有効性の確認を ・農業部門としては、ストックマネジメント、
することに対して技術提案を求めなかったのはな 施設の長寿命化等の技術を蓄積して今後にいか
ぜか?
すためのモニタリング調査はここ数年行ってき
ているところである。本業務では母材の健全度
調査を行うことによって、今後どこまで既存の
施設を使えるのか、補修するに当たってどこま
で母材を残すことが出来るのか、そういったこ
とも重要な視点になるのではないかということ
で、技術提案のテーマに設定した。
・今後は、補修するよりも取り替えた方が良いと ・参考としたい。
いう施設も多く出てくることが予想され、そうい
った選択をする際には、補修した施設の有効性の
評価は必ず必要になるのではないか。今後技術提
案のテーマを設定する際は、同じような重きで検
討願いたい。
・潤滑油を調査することで、ポンプ設備の調査を ・ポンプは分解して中身を確認するのが一番多
行っているが、ポンプの性能は潤滑油により現れ い手法なのだが、実際分解して確認するには多
るものか?
くの費用を要するため、なるべく簡易な方法で
確認ができないか模索しているところである。
今回は、潤滑油を調べることでポンプの劣化度
合いが推測出来ないかという視点で調査を行っ
ている。
- 6 -