ベトナムの経済発展 国土・国民 ・面 積 : 約33万k㎡ (九州を除く日本の面 積に相当) ・人 口 : 約7,868万人 (ハノイ;約270万人、 HCMC;約520万人) ・民 族 : キン族(越人);約90%、約60の少 数民族 ・宗 教 : 仏教;80%、カトリック;10%、カオ ダイ教(新興宗教) 他 ・行政区分: 61省、4直轄市(ハノイ、ホーチ ミン、ハイフォン、ダナン) ベトナムの経済発展の歴史 1945 八月革命 ベトナム民主共和国の独立宣言 1946 南北分断 抗仏戦争(1946~1954) 抗米戦争(1960頃~1975) 1975ベトナムの再統一 この間(45~75)ベトナムの経済は主に戦争 のためであった。 共産党全国大会 弟6回(1986) ドイモイ政策に着手。民主化、公開化、対外 開放、市場経済システムの導入の推進。 89年頃より成果が上がりはじめ、近年(~ 97年まで)8~9%の経済成長を維持。その 後も6%前後の成長を維持。 ベトナムの比較優位を最大限に活用した国 際分業型の工業化政策 第7回(1991):「2000 年までの経済・社会の安 定化と発展戦略」 ・農林水産品加工業、農林漁業への注力 ・自動車、石油精製、肥料産業についての育成 計画の準備 第8回(1996) ・経済恐慌危機の克服宣言 ・2020 年までの工業化・近代化達成を目標設 定 国際経済への統合 米国:経済関係正常化に向け通商協定の 調印。 WTO:加盟交渉を開始。 APEC:98年11月クアラプンプール会合か ら正式加盟。 AFTA:優遇関税プログラム(CEPT)に沿い 関税引下げの実施。 ベトナム経済の現在の状況 ①主要産業:農水産業 食料生産、商品作物(コーヒー、ゴム、砂糖きび、茶 等…)、 海産物 ②貿易: 輸出:15,100百万ドル、輸入:16,000百万ドル 主要品目(2001年) : [輸出]原油、繊維製品、水産物、履き物類 [輸入]石油製品、機械機器・部品、衣料品材料 貿易相手国(2001年) : [輸出]日本、中国、米国、シンガポール、オーストラリア [輸入]シンガポール、日本、台湾、韓国、中国 日越貿易 :日→越 1,980億円;一般機械17%、電気機械17%、 輸送機械9%、繊維品11%、金属品11%、化学品9%、 越→日 2,649億円;原油21%、繊維製品26%、魚介 類16%、日本はベトナムの最大輸出国 ③主な経済指標 一人当たりGNP : 388米ドル (2000年) 経済成長率GDP: 6.8% (2001年) 消費者物価上昇率 : 0.8% (2001年) 失業率 : 6.28% (2001年) アジア経済危機による影響 ベトナムは、1997年のアジア経済危機によ る周辺国通貨の下落に対応し、これまでに3 回にわたり合計約16%の為替レート引き下 げを実施したが、依然割高であり、ベトナムの 競争力を低下させた。アジア経済危機の影響 は、98年以降、ボディーブロー的にベトナム 経済に及び、99年に入ってもその影響から 脱し切れなかった。 ベトナム政府による経済の行方 民間企業活動の発展と、観光資源の振興に より目的を達成するため、外国との交流・貿 易の拡大を図ることを柱に考えている 経済の強みと弱み 強み • 天然資源がある • 人口構成は若年の労 働力が豊富である • 東南アジアのとても交 通が便利なところにあ る 弱み • 植民地や戦争の影響 まだ残っている • 技能労働者の割合は まだ低い • 投資環境に問題がある 問題と解決法 問題 ①投資ブームの終焉によるバブル崩壊 ②自由貿易に参入することによる対外競争の激化 解決法 ①ベトナムが、自らの手で、産業育成計画を出し、試 行錯誤を繰り返し、経済発展成功への道を探らなけ ればならない。 ②国の経済状況が、未熟な時は、保護貿易の政策を 行い、自国の経済状況が改善したら、自由貿易へ 政策を変更していけば良い
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