環境学

環境学
第3回目 (H24.4.23)
講義HP:
http://ds.cc.yamaguchi-u.
ac.jp/~imai/kankyougaku/
kankyougaku.html
循環型社会における環境保全
わが国における物質の流れ
図1.2/約40%が廃棄(エネルギー消費を含む)
わずか11%程度がリサイクル
日本
輸入資源・製品7.8 総投入資源
国内資源11.2
21.3
蓄積
11.5
輸出1.0
消費(食料・エネルギー)5.5 廃棄
廃棄物2.9
8.4
その他0.9
再生利用2.3
図1.2 我が国の物質収支
単位:億t
注 :水分のため産出側が増加
一般廃棄物(家庭などから出るゴミ)
我々の出す「ゴミ(一般廃棄物)」の量
1日1人1.1kg!!
年間5200万トン、東京ドーム140杯分
※日本は“可食部”を40%捨てる国!!
産業廃棄物(事業所などから出るゴミ)
産廃は約4億トン、半分くらいリサイクルされている!!
ゴミが出たらお金を支払わねばならず、
その減量化に企業は必死!!
ISO14001の関係もある。
(特にヨーロッパを輸出対象とする企業)
環境配慮型の企業でないと生き残れない
EUの貿易戦略とも言われる
7.8億トンの輸入
→原料
1.0億トンの輸出
→製品
ゴミがたまって当たり前!?
経済システムの改革
○官の仕事としては → 税制の改革
○民の仕事としては → 設計の改革
我々は消費によりそのシステムを定着
エ コ
エ コ
社会
エ コ
こんな
感じ?
エ コ
すごく極端だが
紙は1種類!!
プラも1種類!!
エ コ
民間会社から要望が出ている!!
本日の宿題
紙・プラをそれぞれ1種類にする!
賛成? or 反対?
何らかの情報を盛り込みつつ、
意見を述べる。
レポート用紙(A4で1枚程度)に記述し、
次回講義時に提出して下さい。
循環型社会の基本原則
大量生産・大量消費・大量廃棄
一方通行から循環へ
資源
エネルギー
我々の社会
その中で
物質をまわす
最小化!!
→経済システムの改革
廃棄
天然資源には
限りがある!!
我々の意識改革
→ゴミではなく循環資源
という認識
経済システムの改革、我々の意識改革
ただし
○省エネ商品をどんどん買い換える方が良いのか。
○買ったものを(省エネでなくても)
修理しながら使い続けるのが良いのか?
⇒LCA(ライフサイクルアセスメント) p.48
「ゆりかごから墓場まで」
宿題:調べる
農作物でも、エネルギーでも
単一化はシステムとして大きなキケンをはらむ!!
多様化がシステム安定の大きな要因!!
エネルギーであれば石油依存が大きくなれば
石油価格の上昇によって大きな打撃を受ける
3R
Reduce , Reuse , Recycle
発生抑制
再利用
リサイクル
※(Refuse(断る)を入れる人も)
※4R or 5Rという人も
商売としてはほぼRecycleのみが事業化される
→ペットボトルのリサイクルの件
リサイクルを免罪符にするな!!
免罪符:カトリック教会が善行(献金など)を代償
として信徒に与えた一時的罪に対する罰の免除証書。
中世末期、教会の財源増収のために乱発された。
循環型社会に向けた取組み p.6
(1)容器包装リサイクル
H12年度 容積比で62%
重量比で24% を占める
○アルミ缶92.7%(コスト的に十分合うため)
○スチール缶85.1%(コスト的にほぼ合うため)
○PET(H19年度)で69.2%
↓
生産量が回収量を上回って増加しているため
スチール缶リサイクル率の推移
スチール缶リサイクル率の推移
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
平成
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
17年
18年度
19年度
消費重量
(千トン)
再資源化重量
(千トン)
1,285
1,269
1,215
1,055
949
911
908
868
832
834
1,060
1,051
1,023
899
817
797
791
770
732
710
82.5
82.9
84.2
85.2
86.1
87.5
87.1
88.7
88.1
85.1
リサイクル率
(%)
品目別リサイクル率(平成19年度)
品目
スチール缶
アルミ缶
ガラスびん
ペットボトル
古紙
紙パック
リサイクル率
85.1
(平成19年度)
92.7
(平成19年度)
95.6
(平成19年)
66.3
(平成18年度)
61.4
(平成19年)
37.4
(平成18年度)
算出方法 (注意事項)
スチール缶再資源化重量/スチール缶消費重量
(スチール缶=飲料缶+食料缶+一般缶+18リットル缶の一部)
アルミ再生利用重量/アルミ缶消費重量
(アルミ缶=飲料缶)
カレット利用量/ガラスびん生産量
(カレット利用率)
分別収集量+事業系PETボトル回収量/指定PETボトル販売量
※今回より回収率の定義改訂
(古紙パルプ+古紙)消費量/製紙用繊維原料消費量
(古紙利用率、古紙再生促進センター(03-3537-6822))
再生紙メーカー国内受入量/紙パック原紙使用量
(産業損紙・古紙を含む、飲料用紙容器リサイクル協議会)