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財市場
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マクロ班
どこにスラックスはあるのか?
GDPギャップ
=実質GDP-潜在GDP
つまり、本来ある生産要素を全て活かす
事が出来れば達成できるGDP(潜在
GDP)と実際のGDPとの差がスラックスで
あると考える。
実際にGDPギャップは存在してい
るのか?
ソロー=スワン・モデル
GDPギャップを計測する祭に用いられる『ソ
ロー=スワン・モデル』を用いてGDP
ギャップが生じる原因を分析する。
ΔY=αΔK/K+(1-α)ΔN/N+A
上記の式で経済成長について説明できる。
K:資本投入(資本ストック)
N:労働投入量
A:全要素生産性(技術進歩)
*ΔK=資本の増加=投資=I
2001年度経済白書による
潜在GDP成長率への各要素の寄与度
注目点
1996年~2000年のグラフより
①全ての要素においてGDPへの寄与度が
縮小している点。
②TFP(全要素生産性)の全体における割合
が低下している。
各要素ごとの増減を見る
労働投入量
毎月勤労統計より
製造業は減少
サービス業は増加傾向
金融・保険業は1995年より減少傾向
→全体として労働投入量は減少して
いる
K:資本投入について
前年度比(国内総支出と投資)
20
15
10
5
-15
-20
-25
年度
年
20
00
年
99
年
19
19
98
年
19
97
年
19
96
年
19
95
年
19
94
年
19
93
年
92
91
19
-10
19
19
90
年
-5
年
0
国内総支出
民間住宅
民間企業設備
所得と貯蓄
国民所得と可処分所得の増加率
1世帯当たりの平均貯蓄の推移
16,000
14,000
20.0
12,000
10,000
15.0
%
8,000
10.0
6,000
4,000
5.0
2,000
0
0.0
198
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1999年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
9年
1992年 1994年 1996年 1998年 2000年
国民所得の増加
率
可処分所得の増
加率
¥
8
6
4
2
0 1990年
-2
-4
25.0
年
貯蓄
平均貯蓄率
結論
• 2001年度における設備投資は再び減少
の傾向にあり、また国内消費も伸び悩み
貯蓄に回っている事から資金のスラックス
が発生している事がわかる。
A:全要素生産性について
• この項目の低下について考えられるのは
つぎの2つ
1:低生産性部門に資本が縛られていて、生産性の高い
部門へ資本が十分流れていないため
2:ソロースワンモデルではTFPは外性的に決定されるた
め、不況期には実際以上に低く計測される
1の要因について
生産性の低い部門に資金が縛られている、人的資
本についてはNでやったとうり
三業種の貸し出しに占める絶対額は約
30%であり、見過ごせない量である
国内銀行総貸出額に占める三業種の割合
35
34.5
34
33.5
33
32.5
32
1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年
2の理由について
経済の低成長は生産性の伸びを低下させる
不況期には過剰雇用が発生して、労働投入
量が低下しないため、その分生産性(TFP)は
小さく計測される、なぜなら
A=実質GDP-α(ΔN/N)ー(1-α)(Δ
k/k)
によって出される残差であるから
GDPギャップは存在している。
• 長期不況により,投資の低下・資本ストック
の伸び悩みにより、Kが伸びてない。
• 不良債権等により生産性の低い部門に資
本が縛られていて、生産性の高い部門に
資本が回らずTFPの伸びが低下している。