経済成長とその要因

経済成長とその要因
篠崎ゼミB
井上和正 高野舜 田代沙英
長瀬昂平 古川彩也佳
1.広がる格差
2
2.先進国と途上国の一人あたりGDP推移
60000
米
ド
ル
50000
40000
日本
イギリス
アメリカ
ギリシャ
スペイン
中国
インド
フィリピン
タイ
ジンバブエ
30000
先進国と途上国の格差
が年々拡大している
20000
10000
3
1970
1971
1972
1973
1974
1975
1976
1977
1978
1979
1980
1981
1982
1983
1984
1985
1986
1987
1988
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
0
データ元:the world bank
http://data.worldbank.org/indicator/NY.GDP.PCAP.CD
3.研究の目的・分析方法
経済成長はどのような要因でおこるのかを明らかにする。
今回はアメリカを例にとって分析を行う。
分析方法:成長会計
4
4.成長会計とは
経済成長
5
5.モデル(1):コブ・ダグラス型生産関数
コブ・ダグラス型生産関数
α
1-α
Y= A K L
Y:生産量 A:全要素生産性 K:資本ストック量
L:労働投入量(労働人口)
α:資本分配率
1-α:労働分配率
6
5.モデル(2):成長会計
コブ・ダグラス関数から言えることは
経済成長をもたらすのはA,K,Lの3要素!
成長会計の基本式
経済成長率 =全要素生産性の増加率
+ (資本分配率×資本ストックの増加率)
+ (労働分配率×労働人口の増加率)
7
6.分析結果:米国の成長会計と経済成長率
25.0%
20.0%
6%
全要素生産性
資本ストック
労働人口
経済成長率
5%
15.0%
4%
10.0%
5.0%
成
長 0.0%
会
計
経済成長には資本ストックと全要素
生産性が特に大きく関係している。
1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005
-5.0%
-10.0%
3% 経
済
成
長
2% 率
1%
-15.0%
0%
-20.0%
8
-25.0%
-1%
データ元:OECD,アメリカ商務省
7.(1)ソロー・モデルにおける資本蓄積過程
貯蓄水準、固定資本減耗
固定資本減耗
定常状態
B
貯蓄水準
A
0
9
資本投入(K)
7.(2)ソロー・モデルから分かること

短期的(Kが定常状態に落ち着くまで)には資本ストック
が経済成長に影響を与える。

長期的(Kが定常状態に落ち着いた後)にはKとLが一
定と考えるため、全要素生産性が経済成長に影響を与
える。
つまり、 Y↑=K+L+A↑
10
8.再掲・米国の成長会計と経済成長率
25.0%
6%
20.0%
全要素生産性
資本ストック
労働人口
経済成長率
5%
15.0%
4%
10.0%
5.0%
成
長 0.0%
会
計
-5.0%
-10.0%
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
3% 経
済
成
長
2% 率
1%
-15.0%
0%
-20.0%
-25.0%
11
-1%
9.まとめ
ソローの経済成長モデルでは全要素生産性が増加する
ことで、長期的な経済成長を実現できる。
しかし、今回のアメリカのデータを用いた研究では、モ
デルにはあまり当てはまらない年も多くあった。
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10.今後の展望
・今回は資本と労働の残差で全要素生産性を出したが、今後は
さらに全要素生産性についてさらに詳しく研究していく。具体
的には、人的資本の蓄積(教育投資など)に注目し、それが経
済成長率にどのような影響を与えるか、また国家間の所得格差
にどのように影響するのかを研究する。
・今回はアメリカのみで研究を行ったが、今後他の先進国や発展
途上国とも比較・分析したい。
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