内生変数と外生変数 • 内生変数と外生変数(井堀、P.30) • 内生変数:モデルの中で値が決まる変数 • 外生変数:モデルの外から与えられる変数 – 参考:北坂「マクロ経済学・ベーシック」、有斐閣 ブックス、第2章 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 内生変数・外生変数:例 • プライステイカーである個別企業・個別消費 者にとっては、価格は外生変数。 • 個別の企業や個別消費者の需要や供給を足 し合わせた市場の需要曲線・市場の供給曲 線で需給を均衡させるように価格が決まるモ デルにおいては、価格は内生変数となる。 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 例1:個別経済主体の最適化モデル • 需要(個別消費者の最適化) – 消費者が財・サービスを購入するとき、価格は、市場で決 まったものを企業が受け容れる(プライス・テイカー、価格 は外生変数)。消費量は、消費者が最適と考える量を需 要する(消費量は、消費者の最適化問題の中での内生変 数)。 • 供給(個別企業の最適化) – 価格は市場価格を受け容れる(自分では変えられない、 外生変数)。供給量(数量)は、自分で自由に決める(企 業の最適化問題の中では内生変数)。 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 例2:市場均衡のモデル • 均衡条件は、需要と供給が等しくなる、という もの • 需要と供給を等しくするために、価格が伸縮 的に調整する(価格は内生変数)。 • 価格調整により、需給の調整が生じる。市場 の需要量、市場の供給量は、内生変数。 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 需要と供給 労働の需要曲線と供給曲線 価格 6 4 需要曲線 供給曲線 均衡 2 0 0 0.5 1 1.5 2 2.5 需要量、供給量 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 需要の考え方 • 需要は、消費者の効用最大化から導かれる。 – 限界効用=価格 なぜか? これが成立しないときには、消費者は消費量を変 化させることによって効用を高めることができる。 →これにより、需要曲線が描ける(“限界効用曲 線”) © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 供給の考え方 • 供給は、企業の利潤最大化から導かれる。 – 生産物価格=限界費用 – これが成立しないときには、企業は生産量を変化 させることによって利潤を増やすことができる。 →これにより、供給曲線が描ける(限界費用とある 部分で一致) © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 需要の価格弾力性 X / X D p / p © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 供給の価格弾力性 X / X S p / p © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 弾力性の違い(供給曲線) 非弾力的供給 P P 弾力的供給 • X © Yukiko Abe 2014 All rights reserved X 効率的な配分 • 効率的な配分 ☆限界効用=限界費用 となる配分(生産量)が効率的 (なぜか?) ☆競争市場均衡は、上記の配分を達成する。 (価格がそれぞれと等しくなる) したがって、競争均衡は効率的である。 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved
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