買手独占(1) • 買手が1社である。労働力Lを雇用し、生産物 市場では完全競争である買手独占企業を仮 定。労働供給曲線の逆関数をw(L)とする。 • このとき、企業にとっては、供給曲線が所与と なる。 • 企業の利潤は以下のようになる: ( L) Pf ( L) w( L) L © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 買手独占(2) • 売手独占の場合と同様、以下のように一階条 件を導出できる: ( L) Pf '( L) {w( L) w '( L) L} 0 L 限界支出 • 労働の限界生産物価値は、限界支出(>賃 金)に等しくなる。 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 買手独占:図解 賃金 限界支出 供給関数 W* L* © Yukiko Abe 2014 All rights reserved L 買手独占の弊害 • 独占企業による雇用量(L*)は、競争均衡で の雇用量(限界生産物曲線と供給曲線の一 致する雇用量)を下回る。賃金は競争均衡の それより低い。余剰は競争均衡より低くなる。 これらが、買手独占の弊害である。(売手独 占と同様) • 買手独占企業の払う賃金は、労働者の限界 生産性を下回る。 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved 買手独占:余剰の図解 賃金 企業の余剰 限界支出 供給関数 W* 限界生産物価値 労働者の余剰 L* © Yukiko Abe 2014 All rights reserved L 買手独占企業の限界支出と弾力性 (1) w '( L) L w( L) w '( L) L w( L){1 } w ( L ) 限界支出 (w / L) L 1 w( L){1 } w( L){1 } w( L) S • 上記より、限界支出と供給の価格弾力性の 関係がわかる。 © Yukiko Abe 2014 All rights reserved
© Copyright 2024 ExpyDoc