平成23年度 授業力向上アップセミナー 生徒が英語を使う授業を目指して ~トレーニングの先にあるコミュニケーション活動~ 2011年8月11日(木) 立命館慶祥中学校・高等学校 今井康人(いまいやすひと) 1 • • • • • • • どんな授業をするべきか 授業コンセプト→生徒が英語を使う授業 生徒の英語力を伸長させる 効果的に英語を使う 言語習得理論に基づき、効果的に教える トレーニング的な活動(スキル向上) 深く考えて行う活動(内容言語統合型) 発信型の生徒育成 授業で重要なのは • • • • • • • • 学びと気付きがあり、技能が身につく 勉強方法(自己トレーニング)の方法を学ぶ 教員が生徒のロールモデルになる 元気がでる授業か 苦しいけど、楽しいか 自分ひとりではないか 一体感を感じるか→メンバーという意識 チーム意識はあるか→I am not alone. 良い授業に必要な要素 • • • • • • • • 語学習得の目標が明確か 理論に基づいているか スキル=四技能のバランスがいいか 音読は使われているか ことばを大切にしているか 内容による感動はあるか 検定教科書を徹底的にマスターしているか ハンドアウトなどオリジナル教材を駆使してい るか 授業の効果的な導入は何か • • • • • • • 今日の提案 リスニングから入るとすると どんな教材が効果的か 生徒に必要な内容とは 感動はあるか 学びや気付きはあるか 心に残るか 進化する授業①~最初は語彙~ • • • • • • • 語彙の3原則 ~読める・意味がわかる・書ける~ 脳科学も有効 音読 英語⇔日本語 書けるようにするにはどうするか air writing 【New Words & Idioms Check!】 • • • • • • • • voice 意見 cancer 癌 certainly 確かに extinct (形)絶滅した convince 納得させる vanish 消えてなくなる、姿を消す the United Nations(U.N) 国際連合、国連 solution 解決 英語理解にパラフレーズしかないか • • • • • 今日の提言 Q & A in English が鍵を握る 英語の発問力が必要になるだろう 少し頑張れば答えることができる 疑問文の作り方 A YOUNG VOICE FOR MOTHERNATURE • What can we do to help protect our environment? Certainly, one thing is to convince our world leaders that the environment needs their help. Severn Cullis-Suzuki is a young woman trying to do just that. It was when she was only 12 years old that she became internationally famous. She spoke at a major United Nations conference. Her main point was that the world of the future belongs to today’s young people. • 環境保護を促進するために何が出来るだろうか?確かに、世界の指導者たちに環境は彼 らの助けを必要としているということを気付かせることもひとつです。セヴァン・カリス-スズキ さんはまさにそれをしようとしている若い女性です。彼女が世界的に有名になったのはほん の12歳の時でした。彼女は国連の主要な会議で演説したのです。演説の要点は将来の世 界が今日の若者にかかっているということです。 進化する授業② スラッシュリーディング(意味内容を理解) • 音読 • 1 個人読み • 2 オーバーラッピング • 3 シャドーイング • 4 Rapid reading • Q&A in English (ノートに答えを書く) • Blank Dictation A YOUNG VOICE FOR MOTHERNATURE • What can we ? • 環境保護を促進するために何が出来るだろうか? • Certainly, one thing is to convince our that environment . • 確かに、世界の指導者たちに環境は彼らの助けを必要としているという ことを気付かせることもひとつです。 • Severn Cullis-Suzuki is . • セヴァン・カリス-スズキさんはまさにそれをしようとしている若い女性です。 • It was when she that she . • 彼女が世界的に有名になったのはほんの12歳の時でした。 • She spoke . • 彼女は国連の主要な会議で演説したのです。 • Her main point was that the world of the future . • 演説の要点は将来の世界が今日の若者にかかっているということです。 進化する授業③ • • • • • • • • Back Translation Sheet を使いながら音読 Back Translation 実施 実際に書く⇔提出あり Summary ペアで発表 Opinion ペアで発表 ここまで終了すると生徒の中に英語が残ります 授業以外に英語力がつく方法 • • • • • • • • 体内シャドイング→どこでもできる NHK副音声でリスニング NHK第2放送の利用 Podcast ABC newsなど映像と英語で楽しむ インターネットに広がる無限の世界 俺・私にもできる→面白い→継続 絶対に英語をものにするぞ 基礎→触れる回数を増やす→できる 自動化のために • • • • • • 言語処理能力を向上させる 一定の基礎力が身に付いたら 大量に読み、聞き、考える そして、大量に書き、話す 英検2級は一つのライン 2級まではひたすら音読・暗写で基礎力アップ 音読のメリット • • • • 英語のリズムや音のつながりが理解できる フレーズが言えるようになる 音から理解できるようになる 英語が使えるようになる • 映像と音読を組み合わせると場面に応じた適 切な英語を発することができる 多読 • • • • • 英語→映像→理解 = 自動化 多読教材に音声をつけて、幅を広げる 多読して発見した名文 音読して心に残したい 生徒の言葉 • 「英語の勉強だけじゃなくて、人間性みたいな ものが育てられる気がする。」 自己表現 • • • • • • • • 自らの思いを英語で表現 英作文 日本語で思考→英語 主語の次は動詞がくるなど→文法 では、どの語彙を使えばいいのか→語法 どう組み立てれば正しい英文ができるか →構文 そして、英文が完成する 求められる効果的な文法知識 高校現場の状況 • 教えない英文法 • 繰り返しこそ英文法習得の鍵 • ルールがわかれば、書ける・言える • 自学自習で伸びる生徒 • 週一チェックでどこまで行けるか • ゼスター総合英語(Z会出版) 英語科組織論私学編 • • • • • • 忙しすぎるのは何故か 授業の持ち方の工夫 教科書 共通点→生徒が輝く授業をしたい 授業が変わると教員協力が変わる 授業が変わると生徒も変わる 英語科組織論私学編 • • • • • • • 攻めの学校運営には新規事業が欠かせない しかし 新規事業を行えば行うほど教員は多忙に だから 新規事業を行うには、旧事業を一つ削る という 勇気が必要なのだ→教員も管理職も 英語科組織論私学編 • • • • • 授業時間数と教材研究の関係 教員の適切な配置→何が得意なのか システムの改善→機構改革につながる ドラッカーが校長先生なら その学校で働く教員がどうすると幸せになる のかに注目するだろう <信頼関係> • 教員の幸せは、生徒の幸せに繋がる 教員間の協力体制 1 2 3 4 5 6 7 8 9 一番重要なのは人間関係 新しい環境での対応 受け入れる姿勢 一人ではないという意識の確立 私学ならではの厳しさ しかし、私学だからこその強み 強固な人間関係の確立 チーム力の強化 プロジェクトを発信し続ける勇気 勇気あるものを学校は捨てない • 人生から何を得るかを問い、得られるものは 自らが投じたもの次第であることを知るとき、 人はようやく成熟したと言える。組織から何を 得るかを問い、それが自らが投じたもの次第 であることを知るとき、人は自由になる。 (P・F・ドラッカー博士) これからの英語教育 • • • • ディクトグロス リスニングした英文を書き出す コピーグロス リーディングした英文を書き出す • 福岡県香住ヶ丘高校 永末温子先生 • これからはCLIL(Content and Language Integrated Learning)内容言語統合型学習に注目でしょう。 内容言語統合型学習(CLIL=クリル) • • • • Content and Language Integrated Learning 四つのC Content(内容) → 扱う話題を決める Communication(言語) → それを学ぶための英語 • Cognition(思考) → 様々なタスク • Community(協学)→ 教室で助け合って解決 上智大学文学部英文学科 池田真 准教授 STEP英語情報2011・5・6月号より これからの英語教育 • 将来はどうなるのだろう • 未来がどうなるのだろうではなく • 未来を作るのは私たちである • 世界の優れた生活様式を日本の生活に導入する べきだ、もちろん日本の良さは残して。 • それは誰ができるのか 最後に • 正しい行動→継続→大きな成果 • • • • • • 生徒の心に栄養を与える英語教育 共通の願い 「日本のすべての教育機関が向上すること」 またお会いしましょう。ご静聴ありがとうございました。 英語教育今井塾 http://yasuhitoi.exblog.jp/ 情報交換 • どんなテストを作っていますか
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