井戸No.19の測定機器の 取替えについて 長崎大学大学院生産科学研究科 環境保全設計学専攻修士課程1年 足達 亮 井戸No.19-1と2について •三方山水源環境保全委員会規約に係る事務取り扱い第2 条関係により、新設された井戸 •現在は19-1で電気伝導率、19-2で水質検査を行っている 電気伝導率(mS/m) 物質の電気の通りやすさを表している。水中ではイオン濃 度が大きくなると値が大きくなる。 硝酸性窒素(mg/L) 水中では硝酸イオンとして存在し、体内に摂取されるとチ アノーゼを引き起こすことがある。環境基準値は10mg/Lで ある。 井戸No.19-1と2はどこに? 19-2 19-1 井戸No.19-2水質検査結果(一部) 計量の対象 単位 硝酸性窒素 平成21年 2月5日 3月11日 4月7日 5月27日 mg/L 15.0 14.0 12.0 12.0 亜硝酸性窒素 mg/L 0.1未満 0.1未満 0.1未満 0.1未満 塩化物イオン mg/L 8.3 9.0 8.2 7.2 COD mgO/L 0.8 0.5未満 0.5 0.5未満 溶解性鉄 mg/L 0.01 0.01 0.01 0.04 マンガン mg/L 0.05 0.02 0.02 0.01未満 蒸発残留物 mg/L 182 大腸菌群数 MPN/100ml 2未満 一般細菌 個/mL 370 総水銀 mg/L 0.0005未満 鉛 mg/L 0.02 カドミウム mg/L 0.005未満 ヒ素 mg/L 0.004未満 観測井戸水位 GL-m mm 採水一週間の 降雨量合計 環境基準値 を超えている 0.01未満 0.01未満 0.01 17.24 16.27 16.42 17.45 2.0 5.0 23 15.5 硝酸性窒素濃度の経時変化 硝酸性窒素の経時変化 25.0 濃度(mg/L) 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 H20.6.1 H20.7.21 H20.9.9 H20.10.2 H20.12.1 H21.2.6 H21.3.28 H21.5.17 H21.7.6 9 8 日付 ここだけ環境基準 値を下回っている 平成20年度6月~9月分について 計量の対象 単位 硝酸性窒素 平成21年 6月24日 7月15日 8月12日 9月11日 mg/L 18.0 5.5 3.2 15.0 亜硝酸性窒素 mg/L 0.1未満 0.1未満 0.1未満 0.1未満 塩化物イオン mg/L 7.1 8.3 8.3 8.3 COD mgO/L 0.5未満 0.5未満 0.5未満 0.5未満 溶解性鉄 mg/L 0.01未満 0.01未満 0.06 0.02 マンガン mg/L 0.08 0.11 0.01 0.03 観測井戸水位 GL-m 13.01 14.31 17.75 16.22 採水一週間の 降雨量合計 mm 132.0 4.0 9.0 2.0 ほかの項目がずっと一定で、硝酸性窒素だけが減少している 7月15日と8月12日に測定したデータは再調査する必 要がある 井戸No.19-1の電気伝導率の経時変 化(第6回委員会資料より) 15mS/mでほとんど一定 ボーリング調査によるデータを用いた 硝酸性窒素と電気伝導率の散布図 地点1 地点1と3の比較地点3 2.3mg/l 9.3mg/l 4.4mg/l 2.5mg/l 2.6mg/l 46.0mg/l 硝酸性窒素と電気伝導率の関係を見るには、塩化物イオ ンの影響が小さい地点1が適切である 電気伝導率から硝酸性窒素および亜 硝酸性窒素濃度の推定 ボーリング調査地点No.1をバックグラウンド(きれいな地点) とみなし、硝酸性窒素および亜硝酸性窒素の濃度と電気伝 導率の関係を単回帰分析により調べる 井戸No.19-1の電気伝導率(15mS/m)からきれいな地点 での硝酸性窒素および亜硝酸性窒素の濃度を推測する ボーリング調査地点No.1の散布図 ボーリング調査地点No.1 17 15 電気伝導率(mS/m) 13 11 9 環境基準 値を超え ている 7 y = 0.7201 * x + 5.0352 5 R2 = 0.827 3 1 -3 -1 1 5 9 13 硝酸性窒素および亜硝酸性窒素(mg/L) 17 電気伝導率について(まとめ) きれいな地点において、電気伝導率が15mS/mのとき硝酸 性窒素および亜硝酸性窒素の濃度は環境基準値を超えて いる 電気伝導率が約15mS/mの井戸No.19-1の硝酸性窒素お よび亜硝酸性窒素の濃度を測り、環境基準値を超えていな いか調べる必要があると考えられる
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