『たもぎ茸エキス1Brix、10Brix、エキス末』 - 株式会社北国生活社

技術資料
北海道南幌町産 たもぎ茸由来
『たもぎ茸エキス1Brix、10Brix、エキス末』
□ 食品 □ 化粧品
北海道の伝統的食用キノコの良さを濃縮
タモギダケはアイヌ民族も古くから食べてきたヒラタケ科の食用キノコで、
北海道の短い夏の間しか採れない貴重なものでした。人工栽培技術の開
発により、現在では北海道内の主要スーパーに並んでいるほか、1道2府35
県の学校給食にも使われています。
北海道の樹木のおがくずをベースとしたキノコ培地を培養ビンに充填して
殺菌後、厳しく管理された無菌的環境のもと、自動制御で種菌を接種して
います。キノコの生育に最適な空調管理をしながら、大切に栽培されたタモ
ギダケが原料です。もちろん農薬などの使用もありません。
このタモギダケの有効成分(エルゴチオネイン、βグルカンなど)を活用す
るために熱水抽出エキス化したのがこの原料です。エルゴチオネインの定量
法と精製法は、札幌医科大学との共同研究で確立しました。
■ 期待される機能性
◎
◎
◎
◎
◎
◎
■ 化粧品原料表示
メタボリックシンドロームの予防・改善
自然免疫賦活作用
抗疲労
皮膚改善
アンチエイジング作用
血圧降下作用
表示名称
INCI名
■ 品質規格
化粧品原料として(抗酸化力など)
ヘアケア用品に(自然免疫賦活作用)
オーラルケア用品に(自然免疫賦活作用による抗菌)
アンチエイジングドリンク(腸管自然免疫賦活作用による)
■ 製造工程
ろ過 1.5μm
濃縮
ろ過
1μm
10Brix
1Brix
タモギタケ 100%
■ 分析値(100g中)
ボイル 100℃ 5分
マグネットパイプ
エキス末
タモギタケ 66.7%
デキストリン 33.3%
エルゴチオネイン 0.01%以上 0.1%以上 1%以上
-
固形分濃度(Brix) 1%
10%
黄褐色~茶褐色の液体で、 淡黄褐色の粉末
性状
特有のにおいがある
30個以下/g
一般生菌数
3000個以下/g
陰性
大腸菌群
陰性
原料
■ 用途提案
◎
◎
◎
◎
タモギタケエキス
Pleurotus Cornucopiae Extract
計量・充填
レトルト殺菌
120℃15分
デキストリン添加
一時保管
予備凍結
濃度調整
乾燥凍結
計量・充填
粉砕
レトルト殺菌 120℃15分
計量・充填
ふき、検品
箱詰め・出荷
エキス末
箱詰め・出荷
1Brix、10Brix
エネルギー
水分
たんぱく質
脂質
炭水化物
ナトリウム
エルゴチオネイン
βグルカン
1Brix
1.2
99.2
0.44
0.1未満
0.24
2.88
18.0
56.0
10Brix
12
92
4.4
1未満
2.4
28.8
180
560
エキス末
320
7.8
26.8
0.1未満
52.4
45.3
3,740
■ 出荷形態
内容量
賞味期限
保存条件
10Brix
エキス末
1Brix
1kg×12袋
1kg
製造日より6ヶ月
製造日より2年
直射日光を避け、冷暗所に保存。
お問い合わせ
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札幌市西区西町北6丁目1-1 ユニビル2階
TEL 011-887-7970 FAX 011-887-7971
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〒063-0061
技術資料
北海道南幌町産 『たもぎ茸エキス1Brix、10Brix、エキス末』
たもぎ茸エキスは、タモギダケの特徴である ①エルゴチオネイン(抗酸化物質)、②(1→3)-β-D-グルカン
(免疫賦活物質)、③ACE活性阻害成分(血圧降下)、④グアニル酸など(うまみ成分)を活かす原料です。
■ エルゴチオネイン(ergothioneine)とは
抗酸化能(DPPHラディカル消去能)の比較
エルゴチオネインは広くキノコ類に存在する化
合物で、食物連鎖によって動物体内で吸収、蓄
積され、血液、肝臓、腎臓、心臓、肺、膵臓、神
経系、精液などの各種重要臓器や体液に存在
する重要なアミノ酸です。強い抗酸化活性を示し、
活性酸素の1種である一重項酸素、ヒドロキシラ
ディカル、peroxynitriteなどを消去します。
エルゴチオネイン
ビタミンC(アスコルビン酸)
ビタミンE(α-トコフェロール)
0
2,000
4,000
6,000
DPPH単位/g
DPPH単位=抽出液に50%エタノールを用い、1μmolのTroloxが示す活性を1単位とした。
■ エルゴチオネインは高温域やpH安定性が高い
エルゴチオネイン
無処理
はビタミンCやビタミン
Eに比べ、高温域で 37℃ 60min
の安定性が高く、す 50℃ 60min
べてのpH域で安定
80℃ 60min
性が高いことから使
100℃ 60min
いやすい抗酸化物
120℃ 60min
質といえます。
熱安定性
120
残存率(%)
100
20
40
60
80
60
ビタミンC
40
ビタミンE
キノコ類はエルゴチオネインを含む素材として知ら
れていますが、含有量がそれほど高くないために大量
生産が難しいのが実情です。タモギタケはエルゴチオ
ネイン含有量が高いため、注目できる資源です。
■ 血圧降下作用/ACE活性阻害成分
0
0
100
残存率(%)
■ タモギタケはエルゴチオネインの宝庫
血液量の減少
14.3
2.09
2.01
1.84
1.72
腎臓
アンジオテンシノーゲン
レニン
アンジオテンシンⅠ
収縮期血圧
たもぎ茸エキスが血圧に与える影響
肝臓
160
150
140
アンジオテンシンⅡ
130
0
2
4
6
8 10 12 14
飲用日数(0→投与以前、検体はビーグル犬)
血圧上昇
14 pH
7
キノコ類のエルゴチオネイン含有量
タモギタケ
シイタケ
ヒラタケ
マイタケ
エリンギ
高血圧症の大部分を占めるといわれる本態性高血圧症では、レニン - アンジオ
テンシン系という血圧調節機構が重要な因子と考えられています。血液量の減少に
ともない、肝臓でつくられた血液中のアンジオテンシノーゲンが腎臓から分泌される
レニンという分解酵素の作用でアンジオテンシン I に変化し、さらにアンジオテンシン
変換酵素(ACE)の作用でアンジオテンシン II となり、この物質が血管の収縮作用な
どにより強力な血圧上昇作用をもたらします。
たもぎ茸エキスには、この血圧を上げるアンジオテンシン II を生成する体内の変
換酵素(ACE)の働きを阻害して、血圧が上がらないように作用する物質が存在する
ことが明らかになりました。(特許第4623996 号)
たもぎ茸エキスが阻害
エルゴチオネイン
80
20
0
アンジオテンシン
変換酵素(ACE)
pH安定性
他のキノコ類の約7倍
■ うまみ成分
たもぎ茸
5'グアニル酸
300
干しシイタケ
200
アラニン
グルタミン酸
5'イノシン酸
100
アスパラギン酸
5'グアニル酸はシイタケの主要なうま
み成分であり、5'イノシン酸はかつお節
のうまみ成分として知られています。ア
スパラギン酸、グルタミン酸もうまみ成
分であり、アラニンは甘みに関与してい
ます。5’イノシン酸を含めた5'ヌクレオ
チドのうまみとグルタミン酸のうまみが特
徴的です。
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