平成28年12月5日(月) 国土交通省関東地方整備局 高 崎 河 川 国 道 事 務 所 記者発表資料 じ ょ う ぶ ど う ろ 国道17号 上武道路 工事現場から発見された鉄鋼スラグに 類似する不純物等の分析結果及び今後の対応 18 国 道 国 道 ROUTE じょうぶどうろ 国道17号上武道路の工事現場で、10月6日に鉄鋼スラグに類似する不純物(以下 「不純物」という。)が発見されました。これを受け、10月6日~10月18日の間、 工事現場約5万6千平方メートルについて盛土材の表面調査を実施し、3工事で15個の 不純物を確認しました。(別紙-1) 今回、当該不純物の特定と不純物が確認された箇所の土壌(盛土の材料)の分析が完了 したので結果をお知らせします。 【分析結果】 ・鉄鋼スラグに類似する不純物は15個のうち11個が鉄鋼スラグであることが判明しま した。 ・鉄鋼スラグが発見された3工事の土壌(盛土の材料)の分析を行ったところ(別紙-2) 3工事の土壌とも環境基準値以下であったことが確認されました。 【今後の対応】 国は、国が実施した分析結果を群馬県環境森林部及び前橋市環境部に対し報告しました。 また、群馬県環境森林部による調査が行われています。 国及び県の調査結果を受け、前橋市環境部より国に対し、「調査結果は土壌環境基準に 適合していることから、環境保全上の影響はないと判断できる」との見解が出されていま す。 これを受け、事業者である国は、中止していた3工事について、12月5日から工事を 再開することとしました。 記者発表クラブ 竹芝記者クラブ 、 神奈川建設記者会 、 刀水クラブ・テレビ記者会 問合わせ先 高崎河川国道事務所 副所長 永江 浩一郎( ながえ こういちろう ) (内線:204) 電話:027-345-6000(代表) FAX:027-345-6085 -1- 別紙-1 ■鉄鋼スラグに類似する不純物が確認された工事箇所 位置図 【拡大図】 N 【拡大図参照】 H28 上武道路日輪寺改良その8工事 (道路土工、ブロック積工 他) H28 上武道路日輪寺改良その7工事 (道路土工、補強土壁工 他) 至:新潟 H28 上武道路日輪寺改良その6工事 (道路土工、補強土壁工 他) 至:東京 至:東京 -2- ※国土地理院1/50,000から作図 別紙-2 ■分析結果 【土壌に関する分析結果】 工事名 試験項目 分析項目 環境安全品質基準 ※1 H28 上武道路 日輪寺改良その6工事 H28 上武道路 日輪寺改良その7工事 H28 上武道路 日輪寺改良その8工事 カドミウム 0.01以下 0.001未満 0.001未満 0.001未満 鉛 0.01以下 0.005未満 0.005未満 0.005未満 六価クロム 0.05以下 0.02未満 0.02未満 0.02未満 ひ素 0.01以下 0.001未満 0.001未満 0.001未満 水銀 0.0005以下 0.0005未満 0.0005未満 0.0005未満 セレン 0.01以下 0.001未満 0.001未満 0.001未満 ふっ素 0.8以下 0.14 0.08 0.16 ほう素 1以下 0.1未満 0.1未満 0.1未満 溶出量 (mg/L) カドミウム 150以下 1未満 1未満 1未満 鉛 150以下 1未満 1未満 1未満 六価クロム 250以下 1未満 1未満 1未満 ひ素 150以下 1未満 1未満 1未満 水銀 15以下 1未満 1未満 1未満 セレン 150以下 1未満 1未満 1未満 ふっ素 4,000以下 62 56 76 ほう素 4,000以下 1未満 1未満 含有量 (mg/kg) 1未満 ※1 道路用鉄鋼スラグの環境安全品質基準(JIS A 5015) ※土壌分析の方法 鉄鋼スラグに類似する不純物が発見された工事現場において、工事ごと無作為に5箇所を選定し、 地表面から50cmまでの土壌を概ね50kg採取して、土壌から溶出する化学物質及び含有する化学 物質を計測しています。 ■今後の対応 これまで群馬県環境森林部及び前橋市環境部に対し国が行った分析結果を報告するととも に、群馬県環境森林部による調査が行われました。 調査結果から前橋市環境部が「土壌環境基準に適合していることから、環境保全上の影響は ない」と判断しました。 安全を優先し国及び県の調査期間中、工事を中止していた3工事について、再発防止策を講 じ工事を推進することとしました。 -3-
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