SRD(スケール除去装置)

安定した冷却性能を確保し、
メンテナンス費用を大幅に削減する
スケール除去装置(SRD)のご提案
~ 水 清らかに 人 健やかに ~
CHUJOU since1914
中條建設工業株式会社
SRDの概要
製造元 有限会社東亜エンジニアリング(宮崎県)
設計・施工 中條建設工業株式会社
販売開始 2005年
対象CT能力 40RT~10000RT
•
•
•
•
•
•
活水器とストレーナーで構成
冷却配管に取り付け、冷却水の一部(3%程度)を通す
薬注とブローが不要になる
活水器内部のセラミックの電気的作用で炭酸カルシウム
粒子を析出させクーリングタワー底部に堆積
クーリングタワーのスケールを防止
配管と熱交換機のスケールと腐食を防止
SRD動作状況
析出した炭酸カルシウム
密閉型クーリングタ
ワー 銅管へのス
ケールの付着は見
られない
現状のスケール対策の問題点
1 ブロー(強制的の排水し、補給水を加え水の濃縮を防ぐ) ⇒水道代
2 薬品注入 ⇒薬品代、環境負荷
を行っても完全にスケールは防ぐことは困難
⇒電気代
⇒熱交換器のメンテナンス費用
3 電気代アップ
冷凍効率の低下
2 薬品代
スケールの付着
薬品注入
補給水
1 水道代
のアップ
ブロー
コスト削減例
400RTのクーリングタワー(24時間365日稼働)
SRD償却年数0・8年
10年間で4100万円の水道料金、薬品代を削減
312 ㎥/h
5℃
365
×
24 h
=
8760 h
蒸発水量
5 Kcal
/
580 kcal
×
312
飛散水量
312 ㎥/h
×
0.001
=
0.31 ㎥/h
ブロー水量
312 ㎥/h
×
0.003
=
0.94 ㎥/h
補給水量
2.69 ㎥/h
+
+
0.94 ㎥/h
年間ブロー水量
0.94 ㎥/h
×
水道代単価
350 円/㎥
循環水量
循環水の入口・出口温度差
年間稼働時間
年間ブロー水道代
年間循環水量
薬品代単価
年間薬品代
8199 ㎥
312 ㎥/h
0.6 円/㎥
×
×
0.31 ㎥/h
8760 h
350 円/㎥
=
=
8199 ㎥
⇒0㎥
⇒0円
=
2,869,776 円
8760 h
=
2,733,120 ㎥
0.6
=
1,639,872 円
=
4,509,648 円
=
45,096,480 円
=
0.82 年
3.94
㎥/h
循環水1㎥あたり
2733120 ㎥
×
年間削減水道薬品代
2,869,776 円
+
10年間の削減水道薬品代
4,509,648 円
×
機器代金
3,700,000 円
機器償却年数
3,700,000 円
÷
4,509,648 円
45,096,480 円
-
3,700,000 円
10年間の削減費用
2.69 ㎥/h
=
1,639,872 円
10
⇒0円
=
41,396,480 円
スケールが冷凍機へ及ぼす影響
1.スケール0.6mmで
燃費24%の悪化
2. 6か月でCOPが10%ダウン
凝縮器飽和温度と冷却水出口温度の差(凝縮器終端温度
差)は凝縮器チューブ汚れの指標となり,この値のトレンドを
見ることでチューブ汚れの傾向をつかむことができる.
図8に例を示すが,春から夏にかけてスライム付着が増大
し,冷凍機のCOP(成績係数)が低下.チューブ洗浄により
回復した様子が良く分かる.
※日本冷凍空調工業会資料より
三菱重工技報 Vol.46 No.1 (2009) 新製品・新技術/サービス
特集より
冷凍能力の低下とその回復
凝縮器による放熱
スケール付着による冷
却不足
スケール除去による能
力回復
蒸発器による吸熱
冷凍能力の低下
スケール除去による冷凍能力の回復
本来の冷凍能力
スケール除去により
圧縮機稼働率低下
駆動レベル低下
7
COP低下の防止により電気料金の大幅削減
スケールが0.3mm付着すると、熱交換阻害され、10%の電力消費が余分に発生
冷凍機、チラー
年間運転時間
電力単価
年間電力消費
スケールによる年間電力ロス
年間損失電力費用
10年間の損失電力費用
10年間の総削減費用
300 Kw
8760 h
15 円/Kwh
300 Kw
×
8760 h
=
2,628,000 Kwh
2,628,000 Kwh
×
0.1
=
262,800 Kwh
262,800 Kwh
×
15 円/Kwh
=
3,942,000 円
3,942,000 円
×
10
=
39,420,000 円
41,396,480 円
+
=
80,816,480 円
39,420,000 円
このほか熱交換部のメンテナンス費用も大幅に削減される。
10年で総額8100万円のコスト削減につながる
8
導入事例1 佐世保重工・社長表彰
• コンプレッサーのメンテナン
ス費用の削減の検討
– SRDを薬注方式・磁気方式
と比較検討
• SRDを選定・設置
– 2008年1月 5台
• 社長表彰
– 2008年10月受賞
– 10年で3000万円のコストダ
ウンの見込み
• 追加設置
– 2008年10月 6台
– 2010年 4月 1台
2010年8月クーリングタワー点検
良好な状態が保たれている
表彰状・社内報
開放点検
2010年10月 開放点検
エアクーラー、オイルクーラー
スケールの付着はほとんど認められ
ない
導入事例2 ㈱宇部アルミフォイル工業様
導入1年後 オイルクーラーの開放点検
SRD未設置
SRD設置済
スケールが大量に付着
スケールの付着は認められない
導入事例3 ㈱OCC様
空気圧縮機用 密閉型冷却塔100RT
同工場別ラインの冷却塔で不具合が薬注
装置が3日間停止した
冷却水用銅管にスケールが付着
SRD設置状況
運転2カ月後 冷却水用銅管の状
況 スケール付着なし
運転2カ月後 冷却塔充填剤 ス
ケール付着なし
※本件工場では従来、薬注による水質管理を
行っていたが、スケールの付着を防ぐ事は困難で
あった。
SRDを設置し、薬注・ブローを行わず維持管理を
始めた所、スケール付着問題は解決した。
一方、別ラインでは薬注装置が故障し3日間
ブローのみの管理を行ったが、スケールが付着。
仮に薬注とブローを行わないとすれば、この様に
すぐにスケールは付着し、冷却能力は損なわれる。
SRDはスケールを完全に防ぎ、本来の冷却能力を
維持する事ができる。
納入実績
型式
設置先
県名
納入日
台数
EC-CT-2
ヤンマーエネルギーシステム㈱
熊本県
2005/7/25
3台
EC-CT-2
MIRカンパニー 宮崎工場
宮崎県
2005/8/10
1台
EC-CT-1
IHI回転機械 大阪工場
大阪府
2005/8/19
2台
EC-CT-1
グリコ
佐賀県
2006/2/8
2台
EC-CT-1
福徳長酒類
福岡県
2006/2/8
1台
EC-CT-1
ランテック
鹿児島県
2006/9/1
1台
EC-CT-1
エムセテック
宮城県
2006/3/20
1台
EC-CT-1
バクスター㈱
宮崎県
2006/5/30
2台
EC-CT-2
住友ゴム工場㈱宮崎工場
宮崎県
2006/6/8
1台
EC-CT-1
エムセテック相馬
福島県
2006/7/31
1台
EC-CT-4
フィリピン
フィリピン
2006/8/25
1台
EC-CT-2
IHI回転機械 大阪工場
大阪府
2006/10/4
1台
EC-CT-1
㈱前川製作所
鹿児島県
2007/3/2
2台
EC-CT-1
佐世保重工業
長崎県
2008/1/20
5台
EC-CT-4
フィリピン
フィリピン
2008/8/6
1台
EC-CT-1~4
佐世保重工業
長崎県
2008/10/31
6台
EC-CT-4
宇部興産
山口県
2009/3/10
1台
EC-CT-1
シーピー化成㈱
広島県
2009/5/21
1台
EC-CT-1
扶桑薬品
岡山県
2009/11/25
1台
EC-CT-4
ユニバーサル造船
熊本県
2010/2/22
1台
EC-CT-3
佐世保重工業
長崎県
2010/4/19
1台
EC-CT-3
ブリジストン佐賀工場
佐賀県
2010/6/15
3台
EC-CT-4
㈱宇部アルミフォイル工業
山口県
2010/10/15
1台
スケール発生メカニズム
飽和溶解度を超えたカルシウムは水中の
二酸化炭素と結合し、炭酸カルシウムとして
析出 【炭酸カルシウムは水温が上がると
溶解度が下がる為、熱交換部で析出しやす
い】
+
マイナスのゼータ電位
-
-
炭酸カルシウム
+
配管 プラスのゼータ電位
析出した炭酸カルシウムはマイナスのゼー
タ電位を持つ
炭酸カルシウムの粒子は互いに反発し、大
きな粒子にはならない
-
配管はプラスのゼータ電位を持ち、マイナス
のゼータ電位を持つ炭酸カルシウムを吸着
する
+
これが繰り返され、スケールとして成長
-
+
-
-
スケールとして成長していく
14
セラミックの流動による電気的作用
配管
プラスの
ゼータ電位
活水器の下から上に
循環水が流れ、セラ
ミックを流動
炭酸カルシウム
マイナスのゼータ電位
-
-
+
+
+
+
-
+
+
活水器の下から上に循環水が流れ、
+
-
水流により、セラミックが流動し
摩擦・衝突が発生
+
セラミックが流動、衝突・摩擦を生じ
セラミックはマイナスに帯電
水分子はプラスに帯電
電子発生メカニズム
水分子帯電メカニズム
セラミック表面のゼータ電位
2005年 徳島文理大学発表論文より
スケール除去メカニズム
SRD設置前
活水器の内部のセラミック
は水流によって摩擦・衝突
によって生じた正電荷が
負電荷を持つ炭酸カルシウム
と結びつき、炭酸カルシウムは
電荷を失う
+
-
炭酸カルシウム
マイナスのゼータ電位
-
-
+
配管 プラスのゼータ電位
電荷を失った炭酸カルシウム
の粒子は互いに反発すること
がなくなり、分子間力によって、
互いに結合し大きな結晶とな
る
大きな結晶となった
炭酸カルシウムは流速の
遅いクーリングタワーの
底部に沈降する
SRD設置後
+
プラス電荷
セラミック
マイナスの電位が打ち消され粒子
が結合し、大きな粒子になり
沈降する
+
クーリングタワー底部に堆積した
炭酸カルシウム結晶写真
水質分析結果
SRD設置場所 ㈱ I H I 回転機械 大阪工場
採水日
2011年3月14日
水温
10℃
検査項目
単位
pH
分析:関西分析研究所
補給水
CT1
水道水
分析値
CT2
(社)日本冷凍空調工業会
設置2006年10月
設置2005年8月
冷却水水質基準
清掃後約2年経過
清掃後約1カ月経過
分析値
濃縮倍率
7.5
8.4
分析値
濃縮倍率
-
8.4
-
循環水
補給水
6.5~8.2
6.5~8.0
電気伝導率
mS/m
17.1
1400
81.9
142
8.3
80以下
30以下
塩化物イオン
mg/L
15
2300
153.3
150
10.0
200以下
50以下
硫酸イオン
mg/L
20
2500
125.0
190
9.5
200以下
50以下
酸消費量(Ph4.8)
mg/L
24
260
10.8
140
5.8
100以下
50以下
酸消費量(Ph8.3)
mg/L
0
19
-
10未満
-
全硬度
mg/L
42
1900
45.2
300
7.1
200以下
70以下
カルシウム硬度
mg/L
33
650
19.7
200
6.1
150以下
50以下
イオン状シリカ
mg/L
5.1
88
17.3
39
7.6
50以下
30以下
全鉄
mg/L
0.019
0.06
3.2
0.007
0.4
1以下
0.3以下
全銅
mg/L
0.051
0.17
3.3
0.063
1.2
0.3以下
0.1以下
硫化物イオン
mg/L
0.1未満
0.1未満
-
0.1未満
-
検出されないこと
検出されないこと
アンモニウムイオン
mg/L
0.1未満
0.3
-
0.1
-
1以下
0.1以下
遊離炭酸
mg/L
2.6
1.0未満
-
1.0未満
-
4.0以下
4.0以下
蒸発残留物
mg/L
110
11000
100.0
940
8.5
-
-
残留塩素
mg/L
0.3
0.1未満
-
0.1未満
-
0.3以下
0.3以下
9.9
5.5
-
6.2
-
6.0~7.0
-
-1.6
1.4
-
1.1
-
-
-
安定度指数
ランゲリア指数
安定度指数
ランゲリア指数
6未満
6~7
7以上
スケール生成傾向
安定領域
腐食傾向
0以上
0以下
スケール生成傾向
腐食傾向
安定度指数の変化
12.0
10.0
8.0
6.0
4.0
24ヶ月後
2.0
1ヶ月後
0.0
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24
安定度指数
■濃度の仮定
1か月経過したCT2の値を基準にし、2か月目には、濃度が倍に、
3か月目には3倍になると仮定。
24か月経ったCT1の濃度が限界と仮定。それ以上は上がらないと仮定。
■
補給水は、水道水であるが、安定度指数が9.9と腐食傾向が非常に高い。
1か月後には、6.2とスケール傾向の水に急激に変化している。
3か月目には5.0とさらにスケール傾向の高い水になっている。
以後、若干、スケール傾向が緩和され、緩やかに5.5に収束していく。
ヶ月
原水
米国水道協会の安定度指数のグラフによると、
安定度指数5.2ではヒーター及びコイルに激しいスケール。
4.7では15℃で激しいスケールとなっており、5.0では熱交換部では、
激しいスケールが付着し、さらに冷却塔、配管でもスケールが付着して
いると考えられる。
しかしSRDを設置するとスケールは熱交換部等に固着せず
クーリングタワーの底部に堆積する。
19
腐食防止
黒錆化メカニズム
赤錆発生
鉄は電子を放出し2価の鉄イオンとなり水中に溶出し(式1)、放 出さ
れた電子は水と反応し水酸化物イオンを生成(式2)。この鉄イオンと水
酸化物イオンは水酸化第一鉄を生成(式3)。
(式1)
(式2)
(式3)
Fe → Fe2+ + 2eH2O + 1/2O2 + 2e- → 2OHFe2+ + 2OH- → Fe(OH)2
オイルクーラー SRD設置前
水酸化第一鉄は水酸化第二鉄に酸化され(式4)、析出し、赤錆(オキシ
水酸化鉄/FeO(OH))となる(式5)。
(式4)
(式5)
2Fe(OH)2 + 1/2O2 + H2O → 2Fe(OH)3
2Fe(OH)3 → 2FeO(OH)・2H2O
黒錆化
SRDは配管に負の電子を与え、赤錆を黒錆(マグネタイト/Fe3O4)に
し安定化
(式6) 6FeO(OH) + 2e- → 2Fe3O4 + 2H2O + 2OH-
SRD設置4か月後 赤錆が黒錆化
メンテナンス
• SRD本体
– セラミックの流動状態の点検
– 必要に応じて濾過機の清掃
• クーリングタワー本体
– ブロー・薬注は行わない
– 藻の発生を防ぐには、銅イオン殺藻剤を
クーリングタワー水槽に設置
– 清掃等は従来通り
– パン底部に堆積したスケールを掃除
• レジオネラ菌対策
– SRDにはスライムの抑制効果があるの
で、レジオネラ菌増殖の場となるバイオ
フィルムの発生を抑える。
– 銅イオン殺藻剤で殺菌
 ブローしないので維持費が安価
銅イオン殺藻剤
クーリングタワーの水槽に設置
提案事例
現況フロー
現況フローの問題点
・冷却に熱交部のスケール防止のため
軟水を利用し多大なコストをかけている。
軟水槽
冷却塔
・配管等の腐食防止のため薬注をしている
にもかかわらず、腐食が進行し、配管の
薬注装置
循環ポンプ
ひび割れ等が発生している。
循環ポンプ
熱交換機
SRD設置 メリット
冷却装置
SRD設置後 フロー
・軟水槽不要
・軟水用循環ポンプ不要
・薬注装置不要
・1次冷却用熱交交換器不要
冷却塔
・薬注費用、軟水費用の削減
・配管の腐食の防止
SRD
循環ポンプ
冷却装置
導入の流れ
現状調査
シミュレーション・見積書
ご契約
図面作成
ご承認
製作
設置工事
試運転
3か月のテスト運転
スケールの付着が認められた場合は、撤去いたします。
ご検収
1年間 性能保証
スケールの付着が認められた場合は、撤去し返金いたします。
23
中條建設の省エネ環境提案
• 業務用パッケージエアコ
ンの省エネ化
– 凝縮パネルの追加と特
殊冷媒への交換で
• 能力アップ 10%
• 省電力 5~34%
• 国内カーボンクレジット制
度の認証済み
• 屋上緑化・駐車場緑化
– 工場立地法の緑地として
算入可
– 補助金の利用も
屋上緑化
駐車場緑化
~ 水 清らかに 人 健やかに ~
CHUJOU since1914
中條建設工業株式会社