課 題 B 1 2 3 <8> 競争市場の効率性 ~<B> 競争市場の需要と供給~ 競争市場の機能と効率性 <N pp.52-6> 完全競争市場の需要と供給 ★価格調整機能と資源配分機能 ★市場の失敗・政府の失敗と企業家精神 Microeconomics 競争市場と公共政策 [email protected] Q 読解力チェック P.52-6 Slide 2 基礎なのに有効な道具を理解できた? 1. 2. 3. 4. 5. 「需要の法則」および「供給の法則」とは? p.52 「交易の利益」とその古典的な例証とは? p.52-3 「名目価格」と「実質価格」の違いは? p.54 水不足・水危機の主犯は天災か人災か? p.55 経済の究極の支配者は? p.56 (需要供給の法則) 1 完全競争市場の需要と供給 Slide 3 完全競争市場 (産業 売り手 or 企業) 1. 同質財&多数 プライステイカ―(価格受容者) If 2. not 価格支配力 <C> 独占 外部効果なし( <D>), 完全情報( <E1>) 右上がりの供給曲線 A: 企業の限界費用 右下がりの需要曲線 A: 家計の限界効用 市場構造の分類:完全OR不完全競争 Slide 4 製品差別の有無と売り手の数による分類 供給行動(曲線)は変化 1企業 同質財 差別財 独占 but 需要曲線は同じ 少数企業 多数企業 同質型寡占 差別型寡占 独占的競争 私的財と独占・共有資源・公共財 Slide 5 経済財の4分類 自由財 M(05, p.303) 排除不可能:相互依存 競合性 非競合性 D 外部効果 排除可能 排除不可能 私的財(パン) 共有資源(クジラ) 混雑する高速道路 混雑する普通道路 自然独占(CATV) 公共財(国防) 空いている高速道路 空いている普通道路 Q1 完全競争市場の主体と財 Slide 6 完全競争市場の仮定に合致するのは? 1. 2. 3. 4. 5. 企業の数は,1社か2社である 各企業は,財の価格を自由に設定できる 企業の生産物は,色や形などが少しずつ違う 取引される主要な財は,共有資源か公共財である 消費者が何を買うかは,互いに影響し合っている 仮定の現実性? 科学: 予測の妥当性が重要 Q2 完全競争市場の需要と供給 Slide 7 完全競争市場の需要Dそれとも供給S? 1. 2. 3. 4. なぜ市場価格Pを縦軸,数量Qを横軸にとる? 価格が下がれば,数量が増加する 価格が上がれば,数量が増加する 右下がりの曲線として描かれる 企業の限界費用曲線を集計した結果である 市場の需要・供給 家計・企業の主体均衡 2 価格調整機能と資源配分機能 Slide 8 完全 or 自由競争市場の主な機能 1. 2. 経済成長の促進? <A1> 財産権・自由取引 価格調整機能 市場価格で需給が一致 統制経済や政府規制 3. 超過需要 or 超過供給 資源配分機能 パレート効率的な資源配分 =誰かを悪化させることなく誰をも改善できない状態 最大の社会余剰(=消費者余剰+生産者余剰) ★ 完全競争市場の価格調整機能 Slide 9 ワルラスの価格調整 (vs. マーシャルの数量調整) 1. 2. 3. 高価格 超過供給(売れ残り・空席) 価格↓ 低価格 超過需要(売り切れ・行列) 価格↑ ∴ 競争市場の価格P* = 需給が均衡する価格 本講義: 需要法則・供給法則を前提公務員試験 「見えざる手」by スミス (1776) 『国富論』 市場は個々の利己的な行動から社会利益を生む 図解 競争市場の均衡価格P* Slide 10 競争市場の均衡Eへの自動調整機能 高価格と超過供給 D P P* 超過供給 低価格と超過需要 S E S D P P* E 超過需要 Q* Q Q* Q ★ 完全競争市場の資源配分機能 Slide 11 競争市場均衡E 効率的な資源配分 1. 社会余剰の大きさ 資源の有効利用 社会余剰S 2. = 消費者余剰C + 生産者余剰P 最大の社会余剰 効率性: パレート効率 市場均衡Eでは,社会余剰Sが最大 分配は? ∴ 神の見えざる手 = 効率的な自動調整 But 分配の公正性? 価値判断 図解 競争市場均衡での社会余剰の最大化 Slide 12 社会余剰S=消費者余剰C+生産者余剰P P P* 消費者余剰C E S D P P* S E D 生産者余剰P Q* Q Q* Q Q3 競争市場の価格調整機能 Slide 13 1. 2. 3. 4. 超過供給の原因と,その具体例は? 超過供給が市場価格に及ぼす影響は? 常に空席が目立つ球場,将来の予測は? ★そのまま何もせず,価格も固定したまま なら,数量と社会余剰の大きさは? <B5> 均衡価格時に比べ小さくなる Q4 競争市場の資源配分機能 Slide 14 1. 2. 3. 4. パレート効率とは? 社会余剰,消費者余剰,生産余剰とは? 実際にP*以外の価格では,社会余剰が小さく なることを確かめよ (数量シ ョートサイド) ★市場均衡で社会余剰が最大になる理由は? <A> 限界原理: S(限界費用) = D(限界効用) 3 市場・政府の失敗と企業家精神 Slide 15 市場の失敗: 効率な資源配分の失敗 1. 2. 3. <C> 企業の価格支配力 不完全競争市場 <D> 外部効果 公共財・共有資源 <E1> 非対称的情報 中古車・保険市場 その他の市場の限界 再分配・分配の公正性 <E> 価値判断と誘因 政府の失敗と新たな政策の視点 Slide 16 政府のなすべき経済的役割 規範的判断 市場の失敗・市場の限界への対処 But 政府の失敗: 救いの神ではない現実 <E>政治経済学: 合理的無知+政治家・官僚の誘因 有効な公共政策策定の必要条件 各主体のインセンティブ (誘因)+ 効率的な市場 ★ 社会余剰の拡大と企業家精神 Slide 17 社会余剰の主な拡大要因 1. 供給曲線の右方シフト(逆なら左方シフト) 技術革新,参入↑,生産要素P↓,天候等 2. 需要曲線の右方シフト(逆なら左方シフト) 所得・人口・流行↑,代替財P↑,補完財P↓,天候等 市場経済のエンジンとしての企業家精神 不確実な将来 リスク覚悟の機敏な行動力 Q5 競争市場の比較静学 Slide 18 競争的なビール市場のP,Q,Sの動向は? 1. 2. 3. 4. 5. 完全自動化の技術革新によるコストダウン ネスレやペプシの相次ぐ日本市場への参入 原材料であるホップの大幅な値下げ 第3のビールの増税による大幅な値上がり ビールの代表的なつまみの全般的値下がり A5 曲線のシフトと均衡の変化 Slide 19 1-3 供給曲線S, 4-5 需要曲線D すべて右方シフトの例 S1 P S2 E1 E2 D1 Q 左方シフトの例は? S1 P E2 E1 D1 D2 Q ★ 競争市場の比較静学の要点 Slide 20 再論: シフトとスライドの識別 <A2> 1. 2. シフト 当該財の価格以外のシフト要因の変化 スライド 当該財の「価格の変化⇔数量の変化」 シフトによる比較静学分析の要点 1. 2. 3. シフトするのは,需要曲線か供給曲線か? 右にシフトするか,左にシフトするか? 新しい市場の価格P・数量Q・社会余剰Sは? 要点 本日のポイント Slide 21 完全競争市場の機能 神の見えざる手 価格調整機能 需要量と供給量の一致 資源配分機能 社会余剰の最大化 1. 2. 市場経済のエンジンは,自由な企業家精神 市場の失敗&限界 政府の役割&失敗 次回準備: N8章 & <★B1>弾力性,価格規制 But
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