動的輪郭モデルを用いた領域抽出 Study on Region Extraction using Active Contour Models 松下孝太郎 東京情報大学 総合情報学部 環境情報学科 研究の背景 画像撮像デバイスの普及と高性能化 計算機の処理機能及び描画機能の高性能化 大量のディジタル画像の発生 画像からの対象物及び領域自動抽出の要請 動的輪郭モデルによる領域抽出の適用 研究の目的 ■動的輪郭モデルの基本的性質の調査 ■動的輪郭モデルによる物体抽出 動的輪郭モデルとは 動的輪郭モデル(Snakes: Active Contour Models)とは、 1988年にA.Kassらによって提案された可変形状モデ ルの一種である。閉曲線に対して定義したエネルギー を、抽出対象領域の境界付近で最小化することにより、 領域抽出を行う手法である。 参考文献 M.Kass, A.Witkin and D.Terzzopoulos : “Snakes: Active Contour Models”, International Journal of Computer Vision, vol.1, no.4, pp.321-331 (1988) 美濃導彦,天野晃:“Snakes: 現在,過去,未来”,電子通信情報学会技術報告, PRMU97-184, pp.81-88 (1997) 輪郭収束の様子 物体の外側に 輪郭を配置 物体 物体 輪郭収束 物体 輪郭収束 ※ 輪郭の全エネルギー(Esnakes)が小さくなるように収束していく エネルギーの定義 全エネルギー Esnakes Esnakesv( s) {Eintv( s) wimg Eimg v( s)}ds 形状エネルギー Eint 画像エネルギー Eimg 最近傍エッジからの距離に比例したエネルギー(距離変換画像) ただし、 vs dv / ds, vss d 2v / ds 2 である。 また、 , ,Wimage は輪郭上の制御点における重み係数である。 距離変換画像 擬似ユークリッド 距離変換 原画像 距離変換画像 距離変換画像と画像エネルギー 高 エ ネ ル ギ ー エネルギー最小点 ※最も安定な位置 距離変換画像 ポテンシャル 画像エネルギーを表現 輪郭収束方法 vi-1 vi+1 vi 注目制御点 グリーディーアルゴリズム Greedy Algorithm テスト画像 輪郭抽出結果 初期輪郭配置 輪郭収束 Div. of Environmental Information, Tokyo University of Information Sciences Lab. Homepage http://www.rsch.tuis.ac.jp/~matusita/
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