Graduate Introductory Macroeconomics Syllabus

Syllabus
ISHISE, Hirokazu
Graduate Introductory Macroeconomics
Syllabus (version: April 3, 2015)
内容と目標
経済学における一般均衡分析、動学問題の分析、不確実性に関する分析に使われる手法をマ
クロ経済学の話題を例として学習します。具体的な手法としてラグランジュ乗数法の応用、一
般均衡の定義と特徴づけ、パレート効率性の確認手法、離散時間の動学最適化、差分方程式
の解法、期待効用の取り扱い、対数線形近似、独占的競争を扱います。また、現在の日本の
マクロ経済に関する理論的予測をデータを交えながら紹介します。
大学院の多くのコースで使用される分析手法を身に着けるとともに、それらの分析手法を
用いて日本経済の現状を分析できるようになることが履修者の達成すべき目標となります。
講義は日本語で行いますが、授業ノート等の教材では英語を多用します。
前提条件
学部レベルのミクロ経済学、マクロ経済学、および経済数学を前提とします。具体的には「追
加効用(限界効用)」「追加費用(限界費用)」「競争均衡」「ナッシュ均衡」(ミクロ経済学)、
「中間財、付加価値と GDP の計算」
「名目変数と実質変数」
「インフレーション」
(マクロ経済
学)、「偏微分の計算」「微分の連鎖律」「自然対数とその微分」「陰関数定理」「ラグランジュ
乗数法」「行列の加減」「固有値」「対角化」(経済数学)といった概念が理解できていること
です。自信がない場合、直ちに学部レベルの教科書を用いて復習してください。
成績評価
試験 1 と 2(25 点× 2)、試験 3(35 点)、宿題(15 点)、講義中の発言と質問(最大 5 点まで
のボーナス)
• 試験は全て持ち込み不可。試験は 3 回ともそこまでの単元に基づいて出題します。ただ
し、2 回目、3 回目の試験に含まれる範囲は、それ以前の内容を踏まえていることを念
頭に学習してください。
• 宿題は “Empirical question” のみ提出すること。提出の仕方は授業中に伝えます。“Empirical question” は全部で 3 回あります。最終成績には各 5 点で加算します。
• それ以外の演習問題を提出する必要はありません。TA が TA セッションで解答を解説
します。試験の内容は演習問題の類題であり、まずは自分で考えてみることを強く勧め
ます。
• 講義中の的確な発言と質問はボーナスとして最終成績に加算します。
教科書、参考書、文献
教科書
講義ノートを配布します
必読論文
Hayashi and Prescott, 2002, The 1990s in Japan: A Lost Decade, Review of Economic Dynamics, 5(1): 206–235.
Prescott, 2004, Why Do Americans Work More than Europeans?, Federal Reserve Bank Minneapolis Quarterly Review, 28(1): 2-13.
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Graduate Introductory Macroeconomics
Summer 2015
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ISHISE, Hirokazu
参考書
加藤涼『現代マクロ経済学講義』東洋経済新報社
齋藤誠『新しいマクロ経済学』有斐閣
Wickens, “Macroeconomic Theory: A Dynamic General Equilibrium Approach,” 2nd ed.,
Princeton University Press.
内容
1. Growth accounting, one-period models
2. One-period models, Two-period models
3. Two-period models
4. Exam 1, Growth models
5. Growth models
6. Growth models, Growth under uncertainty
7. Growth under uncertainty
8. Macro-asset pricing
9. Exam 2, Monopolistic competition
10. Monopolistic competition
11. Monetary models
12. Monetary models, ctd.
13. Monetary policy
14. Monetary policy
15. Exam 3, recap of exam 3
担当者、連絡先、オフィスアワー、注意事項
• 担当: 石瀬寛和
– 研究室:社会経済研究所(吹田キャンパス)203
– Email:[email protected]
• オフィスアワー
– 授業終了後に教室あるいは周辺で質問を受け付けます。
– 研究室では随時行います。ただし所在確認のためメールでアポイントメントを取っ
てください。
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ISHISE, Hirokazu
• オフィスアワーのアポイントメントをはじめ講義に関する連絡をメールで行う場合には、
「マクロ経済基礎 XXX」
(XXX は連絡、質問、オフィスアワーアポイントメント等)と
件名欄に明記してください。そうでない場合、迷惑メールとして処理されることがあり
ます。
• 授業欠席、追試、不正行為の取り扱い等、授業の運営に関しては大学および経済学研究
科の規則に従います。
• ティーチングアシスタント(TA)と演習問題
– TA:森本貴陽 (博士課程 2 年)
– TA は毎週一回、演習問題の解説を TA セッションで講義します。
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