アクティブP2Pネットワークにおける 検索負荷分散機構に関する研究 Search Load Distribution Mechanism for Active P2P Networks 大阪大学 大学院情報科学研究科 情報ネットワーク学専攻 宮原研究室 博士前期課程 2年 侍 建港 E-mail: [email protected] 2004/2/20 修士論文報告会 1 P2Pにおける検索 Peer Query Response Directory server ファイル 確認 登録 New peer ディレクトリサーバに負荷が集中し、ボトルネックになる ディレクトリサーバに障害が発生するとネットワーク全体に影響がおよぶ ネットワーク層の支援サービスがあれば? 2004/2/20 修士論文報告会 2 アクティブネットワーク Active node Ordinary node アクティブノードと呼ばれる高機能ノードの配置 管理者やユーザがプログラムを動的に導入,実行可能 知的なネットワークの実現 2004/2/20 必要なときに必要な場所に必要十分な機能を導入する 修士論文報告会 3 研究の内容と目的 アクティブネットワーク技術にもとづく動的な負荷 分散のためのフレームワークを提案する 2004/2/20 アクティブノードによるP2P検索負荷分散により、検 索精度の向上、検索速度の短縮などを実現する フレームワークの適用例としてOpenNapのための検 索負荷分散機構を実装する 修士論文報告会 4 アクティブP2Pネットワーク ピア (論理ポート) P2P network layer 仮想アクセス・ポート アクティブノード Active network layer アクセス・ポート ルータ Network layer アクティブノードは,自身を通過するP2P トラヒックを観測することにより, ボトルネックとなるサーバを特定し,必要に応じてユーザのQoS を向上するた めのサービスを透過的に提供する. 2004/2/20 修士論文報告会 5 アクティブ ルータ アーキテクチャ 2004/2/20 修士論文報告会 6 アクティブP2P検索負荷分散フレームワーク 1. P2P トラヒックを観測 Packet analyzer フィルタリング 2. サーバの情報収集 記入 分析 IP header, message type, timestamp Packet capturer 3. サーバの負荷推定 Response time, query rate Active P2P service Server State DB 測定 管理 Manager フィルタリング 導入 Service creation 要求 engine 4. ボトルネックの判定 閥値との比較 5. 負荷分散サービスを導入 IP Stacks NIC drivers •複数サーバ間のload balancing Active router •ディレクトリ情報のキャッシング Server へ 2004/2/20 Packet scheduler 修士論文報告会 ピアから 7 実現例: アクティブOpenNapキャッシュプロキシ OpenNap: Napsterのクローン, OpenSource 1. サーバの情報収集 OpenNapプロトコルにより、パケッ トを分析する 2. OpenNapサーバの負荷 測定 導入 Service creation Java engine thread 要求 Manager ボトルネックの判定 query rate vs. threshold 4. キャッシュプロキシを導入 Cache OpenNap msg handler Forwarder Socket/TCP Socket/TCP IP Stacks NIC drivers キャッシュプロキシ起動 パケットの宛先書き換え (Destination Network AddressOpenNap Translation) Server へ 2004/2/20 Local dataBase DNAT policy query rate を計算 3. Cache proxy 修士論文報告会 Netfilter Linux PC router ピアから 8 実験評価: クエリ受信数 Query rate [Queries/Sec.] 20 OpenNap server Active router Threshold: 9.5 15 10 5 120秒から: プロキシを導入 0 0 50 100 150 200 250 300 Time [Seconds] 2004/2/20 修士論文報告会 9 まとめと今後の課題 まとめ アクティブネットワーク技術を用いたP2P検索負荷分 散フレームワークを提案し、実装した P2P検索負荷の変化を観測することで、動的な負荷 分散が実現可能であることを示した 今後の課題 2004/2/20 アクティブルータのパケット処理能力の評価 他のアプリケーションにおけるフレームワークの有用 性の検証 修士論文報告会 10
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