ドメイン戦略

ドメイン戦略
塗 真之子
渡辺 大輔
原田 慎也
目次
1:ドメインとは
2:企業のドメイン
3:ドメインとコーポレートアイデンティティ(1)
4:ドメインとコーポレートアイデンティティ(2)
5:物理的定義と機能的定義
6:次元による定義
7:ドメイン・コンセンサス
8:ドメインの再定義
9:企業組織とシンクロニゼーション
10:日本企業の事例
ドメインとは・・・
ドメイン(domain):領土、範囲、領域、生育圏
ドメインの定義:
企業が行う事業活動に加え、事業化されてい
ない潜在的な事業領域を選択する事
企業のドメイン
富士写真フィルム
花王
シャープ
NEC
三菱電機
サントリー
東芝
西武セゾングループ
I&I
清潔な国民は栄える
オプトエレクトロニクス
C&C
ソシオテック
生活文化産業
E&E
市民産業
ドメインとコーポレートアイデン
ティティ(1)
アイデンティティ(identity):同一性
CIとは・・・企業の新しいアイデンティティを再
構築し企業内外に理想的イメージを形成す
ること
構成要素1、マインド・アイデンティティ
2、ビヘイビアラル・アイデンティティ
3、ヴィジュアル・アイデンティティ
ドメインとコーポレートアイデン
ティティ(2)

ドメインとCIの違い
ドメイン
・将来の方向性
・事業領域の決定
CI
・顧客に対して理想
的なイメージ形成
・視覚的イメージ
物理的定義と機能的定義
物理的定義
企業の既存の製品そのもの
 機能的定義
将来にわたる事業の展開の方向性

Ex.アメリカの鉄道事業
物理的定義:「鉄道」
機能的定義:「輸送」
次元による定義
『顧客は誰か(市場)
顧客の要求・期待は何か(顧客機能)
企業が提供する価値は何か(技術)』
事業定義のための3つの代替戦略
 非差別化戦略
 差別化戦略
 特化戦略
ドメイン・コンセンサス
ドメインの機能は、社会的・相互作用的なプロセ
スが重要
経営者と組織メンバー(内的コンセンサス)
企業組織と外部環境 (外的コンセンサス)
合意(コンセンサス)が重要
企業が成果をあげることは、常に顧客やユー
ザー、あるいは社会とその企業の合作である
ドメインの再定義
環境が変化している以上、環境の変化に応じてド
メインも変化しなければならない
構成次元の広がり
❶空間
❷時間≒発展性・変化性
❸意味
→ひとつひとつの次元に沿って、自社の位置づ
けをはっきりさせることが、戦略決定におけるド
メインの定義の内容
ドメインの再定義(2)
☆三つの構成次元
空間
☆時代による次元の
重要度の推移
狭い 広い
時間
静的 動的
意味
一般 特殊
高度成長期 →空間
リストラクチュアリング
→時間
現在・将来 →意味
企業組織とシンクロニゼーション
シンクロニゼーション
・・・同時的、同調、同調的行動
企業組織のシンクロニゼーション
=うなずきあう関係
社員の支持と社会の支持を得て、シンクロ
ニゼーションを起こさなければならない
例:ラスヴェガス 「組織された混沌」

事例(日本電気)
ドメインの変化
ーベタープロダクト・ベターサービス
ー5C,4C
ーC&T
(Comuputers&Telecommunications)
ーC&C(Computers&Communications)
参考文献
➣榊原清則「企業ドメインの戦略論」
中公新書、1992年
➣嶋口充輝・石井淳蔵「現代マーケティン
グ」有非閣、1987年
➣片山又一郎「コトラー入門」日本実業出
版社、2003年
➣レビット「マーケティングの思考法」ダイヤ
モンド社、2002年